- 「コラム037」
- ホラーや怖いことについて答えます
- なぜか関西弁で訊かれる
- オススメ度:特になし
【Q:最近読んだ本について教えてくれへん?】
・『妖怪少年の日々 アラマタ自伝』(荒俣宏、角川書店)
最近図書館から借りてきて読んだのは、上記の本です。荒俣宏の名前はわりかし有名ですね。帝都物語の作者ですね。この本は自伝であるとともに、怪奇幻想をこよなく愛してきた著者による、日本の怪奇幻想受容も少しわかるところもあります。
それと、著者が師事してきた著名人についても書かれています。とくに、平井呈一について書かれたところが興味深かったです。
【Q:その平井呈一という人は、どんな人やねん?】
主に、海外の怪奇幻想作品を本邦に翻訳紹介した人です。最近だと、『幻想と怪奇』という本でも特集されてますし、平井呈一が翻訳したものやエッセイ的なものも文庫で復刊されていますね。怪奇幻想やホラー好きならば、1度はどこかで読んだことあると思います。
【Q:じゃあ、平井呈一はんの翻訳作品で何か教えてくれまへん?】
なぜにエセ京都弁? 平井呈一の訳業を簡単に読むなら、一昨年出版された『幽霊島』(創元推理文庫)がいいのではないかと思います。ラヴクラフトからはじまって、色々な海外の怪奇幻想ものが収録されてますので。
【Q:ホラー小説を書いたことあるん?】
ないですかね。ホラー小説書くのってセンスがいるので、私には無理かも。ですので、プロのホラー作家はまじで尊敬です。とくに、ホラーという看板を出さずに怖い小説を書く人ってすごいですよね。
【Q:ホラー小説を書くのって、何か特別な霊感とかいるんやろか?】
さあ。たぶんいらないんじゃないですかね。私は変な体験したことあまりないですけど、それでもホラーっぽいものは書けそうですし。やはり、想像力もしくは妄想力が必要なんですかね。ワンダー(驚異)への感度が重要ですかね。何にでも驚くという感受性ですね。
【Q:では実際に、怖い思いをしたことあるん?】
そうですね。動物関連でいうと、小学生の時に、家族や親戚と京都の山道を歩いていて、突然野生の猿十数匹に囲まれたときにはビビりましたね。こちらが子どもばかりだったので襲われたんでしょう。あれが、熊なら終わってましたね。
【Q:どないして、難を逃れはったんです?】
連れのひとりが長い杖を持ってたんですね。どうやら猿たちはそれを捨てろと威嚇してるようでしたので、杖を放り出したら猿たちも警戒を解いてくれました。結局その杖はあきらめなければならなかったので、家族は残念がっていましたけど。高価だったので。
【Q:では、心霊スポット巡りとかしたことあるん?】
京都って結構な心霊スポットあって、いくつか偶然通りかかったことありますけど、これといって何にも起こらなかったです。
ちなみに、私の昔のバイト先の先輩はよく心霊スポット巡りしてたようですけど、特に何もなかったようです。でも1度だけ、怖いめにあったようです。
【Q:何があったん?】
関西の有名な神社に深夜忍び込む算段をしていたら、当日の夜になってメンバー全員が体調不良に見舞われて中止したようです。それほど怖がってはいなかったので逆にマジで起こったことではないでしょうか。
【Q:その人たちは今何してはんの?】
さあ。無事に暮らしてると思いますよー。
【Q:幽霊はいるんやろか?】
いないことを証明できないので何とも言えません。でも、いたほうがおもろいです。
【Q:では今、急にゾンビが現れたらどないします?】
まずは、無事に過ごせる場所を探してそれからゾンビたちと戦う術を考えます。なんとしてでもどうにか最後まで生き延びようとするでしょう。というか、そんな夢を昨日の夜に見たばかりです。怖いけどワクワクしますね。ま、私の方がゾンビに近い存在ですけど。
【Q:ゾンビに人権はあらへんのとちゃう?】
かなしくなるような質問しないでください。
【Q:すいません。では、ゾンビとして生きるという選択肢はどないでしょ】
まあ、悪くないですよね。ゾンビの政治家とかアイドルとか。まあ、ゾンビライフって超スローライフになるでしょうかね。基本的には成長しなくていいんだから。ゾンビだと、天候を気にしなくていいし、髪型とかもどーでもいいだろうし、服装なんかはもちろんどうでもよくなるかも。でも、オシャレなゾンビってのも悪くないですよね。オシャレなゾンビのブルゾン。オシャゾン。ZOZOTOWNで買えますみたいな。ちょっと、ユニクロの開店前に並んでいるゾンビたちを想像したら笑えました。『ゾンビだってオシャレしたいもん』なんて漫画ありそうですね。
【Q:素敵な妄想を存分に楽しめたんか?】
ゾンビって存在は微妙ですよね。だから存微なのかぁ…?
【Q:知らんわ。ところで、この自問自答って、けっこう怖いんとちゃうか?】
そうですね。今回はこれでもうやめときましょう。
【Q:今週の競馬で怖い馬があったら教えてくれへん?】
今週から7月ということで夏競馬ですね。小倉開催ですよ。とくに、小倉芝1200は、もう予想するのが震えるくらい、怖いくらい楽しみなコースなのですよ!! 小倉芝1200の条件戦はJRAのレースのなかでベストに入るくらいのおもしろオカルトコースですっ!!
それと、競馬予想は基本的に自分を信じて買うのがヨカヨカですよー。ほんで、他人の予想の良いところを自分の予想にうまく組み込んで買うのもひとつの買い方です。他人の有益な情報をうまく見分けられるかどうかも、馬券術の要ですねっ!!!
【Q:ではまた、この質問コーナーで会いましょうや】
怖いなぁ。
(成城比丘太郎)