★★★☆☆

仁王2(コーエーテクモゲームス/PS4)

投稿日:2020年10月12日 更新日:

  • 序盤のみだが難易度高過ぎ
  • 前作の使い回し感
  • でも嫌いじゃない
  • おススメ度:★★★☆☆

仁王2は、戦国時代の史実と妖怪のいる世界をミックスした日本を舞台にしたいわゆるソウルライクゲーム。ご存知の方もいると思うが、ソウルライクゲームは、デモンズソウルに端を発するアクションRPGである。ソウルライクの特徴は「死にゲー」と呼ばれる高い難易度、シビアなシステム、ハードな世界観だろうか。とにかく、初期段階で主人公はすぐ死ぬ。雑魚にも一撃でやられる位弱い。その雑魚をやり過ごしても、無駄にデカくて派手なボスが登場して主人公を叩き潰す……のだが、ボスには必ず弱点があり攻撃を読み切ると究極的にはノーダメージでも勝てるというのがポイント。この「攻撃パターンを読み切る」というのが快感で、常に死の危険を抱えつつ、強敵と死闘を繰り広げる。過去にレビューした「ブラッドボーン」や「隻狼」も同列のゲームなので、こちらも参照を。ちなみにRPGなので時間さえかければ最終的には何とかなるのだが、それでも力押しだけでは通用しない限界点がある。

仁王2は正統的なそのソウルライクゲームだ。特徴はやはり和風な世界観と複雑なシステムだろうか。今回の2は藤吉郎(つまり秀吉)と一緒に成り上がっていく物語になっていて、歴史に詳しいとより楽しめると思う。序盤では斎藤道三の死の顛末が織り交ぜられている。あいにく歴史に暗いので、今調べてるくらいだが、なかなか興味深い。前作では信長や三成などが登場して盛り上がった。今作は若い信長が出てきている。

複雑なシステムはそのまんまの意味だ。このゲームの戦闘システムを完璧に使いこなす為には常になんらかのコマンドを入れ続けないといけない。主武器も10種近くあり、それぞれ上中下段の構えがあり、さらにコンボ技があり、特殊技があり、それに妖怪化というギミックや矢や鉄砲という飛び道具あり、とっさに何をやってるのか分からなくなる時もある。これに忍術や呪術も使え、さらに憑依する妖怪の技が使えたりと、余りに盛りすぎ。ハクスラ要素もあるので、武器の強化や作成もできる。さらに今作の最大のポイントは敵の大技に対して、こちらがカウンター行動を取ると有利になるという点。ま、これが決まると確かに爽快だが、常に体力、スタミナ、各種ゲージに目を配りつつ、敵の攻撃に臨機応変に対処しないといけない。

ただ、今作の最大の問題点は、使い回しによる「飽き」との戦いを強いられる点だ。雑魚というには硬すぎる奴らとの繰り返しの戦い……一番弱い餓鬼も十分やられる可能性のある強敵というのはやり過ぎではないか。また中ボスクラスの敵も前作と全く同じルーチンで挑んでくるので、既視感がすごい。ボリュームはあるのだが、前作のファンは次々現れる「この前の敵」に懐かしさよりうんざりすることだろう。更に地形を使い回した追加クエストも発生するので、同じ場所、同じ敵を相手にしてる感がすごい。ボス戦は上記のカウンターシステムもあって変わらず楽しいのが救いか。ただ、確実に難易度は上がってる気がする。

マイナス点ばかり列挙したが、基本はよく出来たソウルライクゲームな🕹ので、やって損は無いと思う。強すぎるボスには、オンラインが必須だが、助っ人を呼ぶシステムもあるので、初心者救済策も揃っている。

どっちにしてもマゾいゲームであることには変わりない。クリア時間も50-100時間はかかるだろう。とにかく、チマチマ主人公を強くして、嫌らしく配置された同じ敵に飽きずに挑む根気が必要だ。その先に、ボス戦が待っている。

あと、何か今回舞台が短調では無いだろうか? 暗い村、山、洞窟ばかりのような気もする。もともと明るいゲームでは無いが、妙な圧迫感がある。最後に一つ。「濡れ女」という妖怪が出てくる。蛇の下半身に女性の上半身というビジュアルだが変な色気がある。「うっふん(そう聞こえる)」と言って襲い掛かってくる。とは言え上半身に両手はないし、顔は貞子っぽいし、麻痺光線や飛び道具なども持っていて中途半端に強いし、厄介な敵でもあるのだ。このキャラは絶対狙って作ったと思う。ちなみに造詣はリアルだが、日本人が見て納得できるデザインなので、洋ゲーに良くある「お姫様がゴリラ」ということはないので安心を。

そんなこんなで、番人向けではないので、絶賛はしないが、たまにはハードなゲームらしいゲームを楽しむのはいかがだろうか? 最初の章が終わったが、相変わらずの難易度に投げ出したい気持ちだ。こちらも装備を強化してるのだが……。多分、主武器が「大太刀」という重い武器のせいだと思う。軽くて手数が多い方が有利っぽい。あ、一応妖怪とかいっぱい出てくるのでホラー要素もあると思います!!

(きうら)


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