- 読んでいる本について
- ウマ娘に思うこと
- 今週の競馬
- オススメ度:特になし
【読んでいる本】
現在、『オカルトの美術』(S・エリザベス、青幻舎)という画集をパラパラとめくっています。この画集の内容は、「現代の神秘にまつわるヴィジュアル資料」というテーマにまつわるものです。このなかで、「まちゅまちゅ」という画家の作品が載せられています。そのタイトルは、「四大元素」というものです。画家の解説には以下のような文言がありました。
「まちゅまちゅの作品は、人の心の奥にある孤独、絶望、希望、よろこび、悲しみ、葛藤を「アカルイクラヤミ」で表現するものである。」
この「アカルイクラヤミ 」とは何なのかは分からないのですが、その絵柄から受ける印象は、『ワンダーエッグプライオリティ』というアニメに出てくるエッグ内の存在に似ている気がしました。『ワンエグ』における少女たちのトラウマの図像化とは、少女たちの乗り越えるべき通過儀礼みたいなものでしょうか。「アカルイクラヤミ」とはそれにしても、おもろいネーミングだなぁ、よく知らんけど。
【ウマ娘について思うこと】
ウマ娘について思うこと、と書くと読んでくれる人が多いかもしれないので、タイトルにそう書いただけです。では、ここからは、つらつらと、ウマ娘について思ったことを書きたいと思います。
アニメ『ウマ娘』を見終わって改めて思ったのは、やはりエアグルーヴ先輩のすごさが伝わらないなということです。全馬を娘化してしまったことで、エアグルーヴが牝馬としてどれだけすごかったのかが、伝わっていないように思えるのです。エアグルーヴの戦歴を見たら分かりますけど、彼女が競った相手は、3歳時のエルコンドルパサーやグラスワンダーやスペシャルウィークに、それからサイレンススズカといったゲームでもお馴染みのメンツです。
失礼を承知で正直にいうと、もし時代が少しでもズレていたら、アーモンドアイよりもすごい競争成績を残せていたと今でもそう思います。個人的な見解だと、もしダービーに出走していたらフサイチコンコルドに先着していたと思います。サイレンススズカやエルコンドルパサーやグラスワンダーがいなければ、あるいは現在並みの調教環境が整っていたら、と考えるともっとすごい戦績だっただろうなぁー。エアグルーヴのそのすごさが、ウマ娘化によって薄れてしまったというのが残念です。ウマ娘全員が娘なのですから、戦績ではわからないすごさが伝わらないということなのです。ジェンティルドンナもアーモンドアイも強かったけど、やはりエアグルーヴの印象のほうが強いです。なんせ、エアグルーヴ先輩はコース問わずに走ってましたからね。
それから思うことは、誰もが承知のことでしょうが、競走馬の予後不良による安楽死処分がないことでしょう。さらに重要なのは、『ウマ娘』には騎手が(おそらく)登場しないのでジョッキー自体の事故がないことです。今まで何件もの騎手の落馬事故による致命的な結果を見てきましたけど、本当に悲しいです。あまりにも悲しいので詳しく書きませんが、競馬の騎手はあらゆるスポーツのなかでもかなり危険な部類に入るもののひとつと思うので、重大な落馬事故を目にするたびにほんまにしんどくなります。ウマ娘にはそれがないので、安心してみることができるのです。
以上、ウマ娘についてでした。また何かそのうち書くかもしれません。
【関東馬が実は好き】
私は関西人ですけど、実は好きな馬の中には関東馬が多いです。関西人というと関東がキライというイメージがあるかもしれませんが、そんなことはないです。東京の一部のジャーナリズムには、大阪(維新の会)を毛嫌いする傾向が見られますけど、大阪人はとくに東京含め関東を嫌いだと思う人は少ないと思います。関西には巨人ファンは多いし、納豆好きな人も多いのですよね。まあ、関西人といっても、近畿二府四県から徳島県、三重県、福井県の一部と範囲は広いですけど。
さて、関東馬というのは、美浦(茨城県)所属のお馬さんのことです。ちなみに関西馬とは、栗東(滋賀県)所属の馬です。この他にも、地方競馬所属馬や、外国馬などがJRAのレースに出走できます。
で、私は関東馬が関西のレース(京都・阪神)に出たときには必ずチェックして高確率で買うほどには関東馬に注目しております。そんな私が好きな歴代の関東馬は、ランニングフリーやサクラホクトオーにはじまります。ライスシャワーやグラスワンダーやエルコンドルパサーも好きでしたので、ライスがマックイーンに勝ったときには、やったぜと思ってました。なので、ライスシャワーとホクトベガの悲劇には心が折れそうになりました。今でも、馬券に印字されたふたつのその馬名を見ただけで目がうるんできます。
【ソダシうるわし】
さて、先週桜花賞が終わりました。ソダシの強さとその美しさが目立ちました。素直な子らしさが溢れた素敵な毛並みでございました。走りも力強さに溢れていました。サトノレイナスが差してきてからまた伸びたように見えたので、ソダシはかなり勝負根性がありそうです。クロフネ産駒なのでオークスはどうなのかわかりませんけど、自分でペースをつくれるタイプでもあるのでゆっくり行って大丈夫でしょうねぇ。そして、なんと今調べたらダービーの可能性もあるようです。どちらにせよ、東京2400がどうなのかですけど、折り合えるでしょう。距離は今のところもちそうです。サトノレイナスは、あの脚を見る限り、東京のほうがよさそうです。というか、この二頭に勝てる牝馬はいなさそうか。
気が早いですけど、そんなソダシには、どの種牡馬をつけるんだろうか。オーナーサイド的には、ディープの後継種牡馬をつけたいのかなぁ。芦毛ならゴールドシップがいるけど、やはりディープ系だろうなぁ。ところで、ディープインパクトのことを「近代競馬の結晶」というらしいけど、サラブレッドってのは人間が生み出したものなんだなと、そう思わせてくれるのはソダシのほうです。こんな素敵なお馬さんを生み出してくれた生産者に感謝です。けだし。
ちなみに、ソダシカラーにあやかって(?)、最近履いてなかったコンバースの白のワンスターを引っ張り出してきたら、いい具合に色合いがくすんでいて、なんかいい感じでした。
【ザ・皐月賞】
今週は、皐月賞です。自分がG1の中で一番楽しみで、一番予想するのが楽しいのがこの皐月賞です。この時期の3歳馬は、人間でいうなら高校生みたいなもんです。若い馬たちが地方予選を戦ってきて、この皐月賞でいよいよ一同に会するわけです。この皐月賞で、だいたい力関係が決するわけです。
一番人気はエフフォーリアあたりになるでしょうか。共同通信杯組はレベルが高そうなので、ステラを含めて上位候補かな今のところ。アドマイヤハダルは、ルメールが乗るということで力上位と判断していいのかな。ハーツクライ産駒は皐月賞成績はよくないけど、去年のサリオスがあるから考慮にはいれとこう。弥生賞組は、なしかなぁ。タイトルホルダーはなんかバランスオブゲームとかぶる。それと、ダノンに関しては、だいたい最近の2歳G1勝ち馬でトライアルに出るというのがどうなんだろ。タイムフライヤーみたいな感じになるかな、ダノンザキッドは。弥生賞なんか使ったってことは、皐月賞に期待薄なんかな。
ダービーに回った馬もいるので何ともいえませんが、皐月賞でだいたいの力関係はわかるでしょう。
(成城比丘太郎)