- さよならオレンジロード
- 追悼記事みたいなもの
- 劇場版について
- 劇場版の衝撃度:★★★★★
去る10月6日に漫画家のまつもと泉先生が亡くなった、という報にふれた。ふだん、ちょっとした有名人が亡くなっても、とくにブログ記事にすることはないけど、最近『きまオレ』について書くことや、それの音楽を聴くことがマイブームというか個人的な推しごと?みたいになってたので、何かいろいろ書きたいと思いました。
この前の記事で、『俺ガイル』でも『きまオレ』には勝てなかったみたいなことを書きました。そのわけを簡単にいうと、小学生であんな漫画に触れたら、そりゃあ変な?性癖もつくほどに魂にすりこまれてしまい、あれ以上は望めないと思ってしょーがないです。しかも、あの衝撃的な劇場版を中学生で観てしまったら、もうこれを越えるものはないと思ってしまうのもとーぜん。
その劇場版のことを、原作者は認めてなかったようですが、個人的にはあの映画があったからこそ、今でも『きまオレ』から目が離せない。今年の春にも『きまオレ』劇場版を観ましたが、本当に何度観ても、胸が痛くなるほどにひかるちゃんが可哀想すぎる。かなしみ度MAXですよほんと。小学生の時には、鮎川に憧れてたけど、劇場版を観てしまうと、ひかるちゃんを応援したくなってしまう(劇場版ラストでは、ひかるのポジティブな面が見られたけど)。
その劇場版を、はじめて観たときには混乱してしまって、「なんだこれ、なんだこれ」と思ってしまったけど、三角関係を突き詰めていくと、ああなってしまう可能世界も考えられるよなぁ、と今では思ってしまう。『俺ガイル』で、もしあれをやってしまったら、たぶん炎上どころの話ではないんだろうなぁ。
ひかるちゃんは劇場版で、「逆転できた」というようなことを言ってたけど、しかし最初から恭介は鮎川に惹かれてたので、ひかるちゃんにはほぼノーチャンスだった。鮎川自身は、自分の初恋の男性と、その男性にそっくりな恭介と、そしてひかるとの友情関係という、みっつの板挟み?になっていた。そりゃあ、鮎川がどーしていいのかわからなくなるのも理解はできる。できるけれど、あの劇場版のような関係性の解消はフツーならしないかもしれない。でもまあ、今でも苦しみながら?数年に一度観るほどに好きではあるので、やはり並のシナリオではない。
で、最近『きまオレ』の記事を書いてから、ここんとこずっと『きまオレ』の歌やBGMを集中的に聴いていた。とくに、劇場版の主題歌である「あの空を抱きしめて」(和田加奈子)をよく聴いている。寝る前に、リピートで曲をかけながら目をつむっておると、時々歌詞の内容にひかるちゃんの姿がダブってしまい、気が付いたら落涙してるときがある。ほんまに和田加奈子は、すばらしい歌手だなぁということです。
それにしても、あのテレビアニメをゴールデンタイムで全国放送してたってのは、ほんまにスゴイ時代やったんやなと思う。ほんで、そんな『きまぐれオレンジロード』を、現代において新しく作り直したらどうなるだろうか。とりあえず言えるのは、鶴ひろみさん以上の鮎川は、ちょっと考えられないなぁということです。NHKあたりで、深夜に数クールでしれっと制作してくれんかなぁ(チラッ)
(成城比丘太郎)