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この4月のことについて(成城比丘太郎のコラム-19)

投稿日:2020年5月1日 更新日:

  • コラム019
  • この四月の競馬のこと(東京優駿はどうなるか)
  • なんか考えたこと
  • おすすめ度:特になし

【中央競馬について~クラシックを中心に】

この四月も、おおよそ無事にJRAのレースは行われた。他の地方競馬や競艇・競輪のことは知らんけど。個人的には、JRAのレースをチェックするだけで手いっぱいなので、地方競馬まで目が届かない。将来的には、地方競馬のある自治体付近に引っ越したいと思っているけど。てなわけで、今回は競馬の話題をメインに。

これからの春クラシック戦線の、予想がついたような桜花賞と皐月賞の結果だった。まず桜花賞のデアリングタクトだけども、戦前はそんな強いのかなと思ったけど、脱帽の強さだった。オークスはどうなるか分からんけど、折り合いさえつけば2400もつだろう(当たり前)。穴党の自分からしたら、もちろん本番のオークスの印は下にします。意地でも本命にはしない。今日(4/26)のフローラSを見るに、本命候補はどうも混戦模様な感じだけども、まあ桜花賞組から狙ってみるか。ところで、フローラSは、見事(?)一番人気を切って馬券をゲットできたけど、オークスでデアリングは切れないか。まあ、ウオッカもダービー勝ったくらいだから、上位候補は間違いないか。

その一方、皐月賞は、コントレイルの強さだけが目立った結果だった。福永はおそらくサリオスのような位置取りをしたかったのだろうけども、結果的に後ろに下がり、四コーナーで外をぶん回すことになった。皐月賞前には、競馬予想番組で福永の騎乗に不安を述べていた人がいたけど、おそらく皐月賞の騎乗ぶりを見て同様の感想を持った人もいるだろう。これが武豊とかルメールとかだと褒められるんだろうなぁ。素直に、コントレイルの強さを褒めたらいいのに。ほぼ完璧なコース取りをしたサリオスを、外からねじ伏せたわけだから、ダービーでは圧倒的な人気になるやろう。秋になったらどうなるか分からんけど、ダービーはもっとすごいパフォーマンスが見られるかもしれん。もちろんダービーの本命は他に探す。ちなみに、このコントレイルの馬名は、飛行機雲という意味だそうだけど、そういや昔ヒコーキグモという競争馬がいたな。

本来であれば、競馬場はもっと盛り上がって、強い馬が出てきたわけだから、これからのGI戦線も楽しみになっていただろう。個人的には、いつ競馬が中止になるか分からないのが、まあ続く限りレースを見続けるでしょう。この度の無観客レースでおもしろかった(?)のは、短距離レースにおいて、観客がいないためなのか、やる気が出ない馬がいたということ。なるほど、観客の声で入れ込む馬がいるように、その逆で、声がないことで気合いの入らない馬もいるわけか。

ところで、毎日新聞(4/23)のスポーツ欄では、JRAのことを取り上げて、新型コロナウイルス感染対策に万全の態勢で臨んでいることが書かれている。「無観客でも足は止まらず」という見出しで、これはすなわちファンはレースをネットなどで買うので、それほど売り上げは下がっていないということ。私もネットで購入しているし。ではなぜ、新聞が取り上げたのか。もしかしたら、一般の人から競馬が開催されていることへの疑問でもあるのだろうか。NHKのニュースが、藤田菜七子騎手がJRA100勝達成を取り上げていたけど、この他にとくに否定的なニュースはなかったけど。同新聞記事には、GIレースでも前年比マイナスの売り上げとあったけど、その中では大阪杯が一番の売り上げ減になっている。当たり前だろう。私ですら、大阪杯への投資金額を減らしたんやから、ファンも同様に金額を減らしたと思う。だから言ったじゃないですか。大阪杯などの距離を見直して、ドバイなどの国に行く有力馬を国内に留める努力をしないと、これからの春の古馬中距離GIは施行する意味がない、と。大阪杯も春天も観ていておもろくない。今週の春天のメンツは本当にGIといえるものなのでしょうか。メンバー的におもろくないレースは購入してもおもろくない(ので、あまり買いたくない)。

どーでもいいことだけども、ここ一年くらいの競馬の回収率が好調というか、ややプラス(100%を越えている)。なぜだろうかと考えたら、去年から降級制度が廃止されたからだった。それまでは、1勝クラス(500万下)のレースでは、無理矢理穴馬を探してはハズレを連発していたからで、去年からそういうことがなくなった。つまりは、降級馬のことなど考えずに、きちんと予想することができたからだった。あと、色々面白い傾向もつかめたけど、それらにはデータがないので、ここには軽々しく書けない。まあ、馬券好調の傾向が続けば、それらが実証されるということかもしれん。

【考えていた何か】

先日(4/18)の「天声人語」に、大杉栄の逸話を取り上げた後、「こうした[家にいるのを余儀なくされた]刑期、いや自粛の期間はどれくらい続くのだろう」という一文があった。私には、「刑期」という発想はなかった。常日頃、不謹慎なことばかり考えている自分ですら、いや、そういうことばかり考えているからこそ、この「自粛」を「刑期」ととらえる視点が自分には欠けていた。なるほど、これは何を意味しているのだろうかと、そう考えた。もし、何か罪を犯したという自覚があるならば、「刑期」というものを甘受せざるをえないだろう。しかし、わざわざ大杉栄を取り上げていることからすると、この「刑期」というものをそういうものではない、すなわち半ば強権的に服役させられているというものという視点がうまれるのだろう。こういった視点が一般に広くみられるものだとしたら、なるほど、いつまでこの期間が続くのだろうというその不安は肌で感じとれるような気がする。とはいえ、この「緊急事態宣言」は要請レベルにとどまっていると思うから、べつに「自粛」したくなければしなくていいんだけども。現在の日本では、故意に(未必の故意でも?)感染を広げて誰かに何らかの被害を及ぼしたということの因果性が客観的に立証されない限り、なんの罪にも問われないと思うんだが。私は頭がよくないのでわからない。この事態がいつまで続くか分からないけど、いまの状態に何らかの収束の目途がたったら、もしかしたら全国で何らかの形での訴訟が目立って起こるかもしれない。それを避けたいならできる限り「自粛」しておいたほうがいいかもしれない。

個人的には、以前にほとんど外出できずに自宅で自主的に病気療養していた時期が一年ほどあったので(今でも月の半分くらいそうだけど)、この「自粛」期間がいつまで続こうとも別にどうでもいいと思っていた。3月からこのかた、通院以外では大都市圏には行かないようにしていた。まあ、比較的地方の田舎に住んでるからノンキにしていられるわけだけども。それと、自分が感染してしまうと周辺地域に住んでいる高齢者や病人に迷惑がかかって下手したら後々訴えられたらかなわんし、なにより病院が閉鎖されたりでもしたら服用してる薬をどこで処方されたものやらと、それらを考えると不安なので、そういった「自粛」ムードのことを「刑期」と捉える発想がなかった。そうなんです。私は基本自分のことを中心に考えざるをえないので、世間一般の視点を欠いていた。しかし、よく考えると、自分のことをまず第一に考えるからこそ、かえって他者のことがよく見えてくるという逆説がうまれてくる。自分にとって、他者の存在が重要なのだということなのです。そのことを、改めて思い知らされたのが、この一カ月だった。

さて、このパンデミックがいつ本当の意味での終息を迎えるのかわからないけど、その後にはなんか社会システムがよい方向に変わればいいが、どうもそうはならなさそうか。日本では、地方自治体(都道府県知事)トップの能力の差が対応に関して出ているなとも感じるが、それがどのような結果をもたらすのか。感染症との付き合い方も変わるのかどうか。世界の分極化がどのように進むのか。日本ではパンデミックの他にも災害等は起こるわけだから、そういった災害にまぎれて、今回のことが忘却されないとは思うけど、なんか、終息後に現在感染者がほとんど出ていない地域がかえって心配にもなるが。とまあ、わからないことだけど、とりあえず注視していこう。とはいえ、私個人の生活の不自由さは、パンデミックが終息しても(死ぬまで)全く変わりそうにないんだけども(嘆息)。

(成城比丘太郎)



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