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特になし

2020年読書などの振り返り

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  • 「M-1グランプリ」について
  • 読書を振り返る
  • その他のことについて
  • オススメ度:特になし

【はじめに】

今回は、2020年の読書について振り返りますが、このまとめ記事で取り上げる本は、今年の記事ではまだ紹介していない本です。というか、このブログは本を紹介する外見を装いつつも、実は紹介などしてはいないので、もちろんここで取り上げた本を読まなくともいいでのです。と思ったのですが、たった今入った情報によると紹介記事として受け取っても差し支えないそうです。

ところで、今年は巣ごもり生活や実家に帰省できないなどで、ぼっちなどになった学生さんたちも多かったかもしれません。そうしたおかげで(?)、読書がはかどった人も多いかもしれない。どうなんでしょか。一応これから取り上げる本は、学生さんたちにも簡単に読める本ばかりだと思います(一部除く)。

では、読書振り返りの前にまず漫才について。

【今年のM-1について】

2020年度の「M-1」を録画で観ました。最後の方だけしか観てないので、今から書くことは決勝だけしか観てない前提です。優勝した組のネタはまあおもろかったのですが、2回目に観たとき笑えなかった。ネタがつまらないということなんですが、それよりも気になったことがあります。あのネタをもしラジオで流したとしたら、何をやってるかわからない。個人的には、漫才はまずしゃべりを基本にしてほしいという偏見があるのです。決勝くらいは、しゃべり(語り)を中心に勝負してほしかった。なるべく、しゃべりだけで情景を表現できる人を期待したい。つまり、しゃべりの掛け合いを楽しみたいのです。もちろん動きも大事だと思うけどそれなら動きだけで勝負してもいいんでは。何がいいたいのかと言うと、視覚障害者にも聴覚障害者にも理解されないネタはあかんのちゃうやろか。まあ、あの組を優勝させたかっただけかもしらんけど。

【怪奇幻想もの】
さて、このブログは怪奇幻想なものを中心に読んでるものですが、正直言うと私はそんなに怪奇幻想ものを読んでるわけではありません。とくに、コテコテのホラーはあまり読みません。今年は、ここでとりあげたもの以外、ホラー小説はほぼ読んでません。この傾向は来年以降も続くでしょう。というか、怪奇幻想ですら専門に読んでるわけでもないので、ホラー関係の私の感想を期待しないで下さい。まあ、純粋なホラーを全く読まなくなるなんてことはないでしょうが。

さて、今年読んだ怪奇幻想ものでこれまでに紹介してない本だと、『世にもふしぎな化け猫騒動』(角川ソフィア文庫)は猫好きな人なら多少楽しめます。

幻想小説でいうと、ケネス・モリス『ダフォディルの花』(国書刊行会)は重厚でいてリリカルな面もある良い幻想小説でした。古今東西の神話や伝説などを題材に、素晴らしい小世界が繰り広げられていました。印象としては、ダンセイニよりもオカルティックな感じでした。なんとなくだけど、グノーシスの思想との親和性を感じないでもない。まあ、幻想小説好きな人なら、読んで損はないです。

【海外文学】

・ベルナルド・アチャガ(金子奈美〔訳〕)『アコーディオン弾きの息子』(新潮クレスト・ブックス)
〔これは、スペインのバスク地方を基とした長篇。すなわち、バスク語文学であるとともに、バスクをアイデンティティーにもつ文学であるともいえます。今年読んだ現代文学でも上位に来るおもしろさ。とくに、後半部分に変な日本人がでてくるところ。その日本人は、大阪から技術者として来たようなのですが、とてつもなく自罰的な人。こんな大阪人おらへんやろって感じ。いやまあ、大阪にも色んな人おるけど。変な日本人(大阪府出身者?)が出てくる海外文学ということで、末永く記憶されます。〕

その他、ホーフマンスタールや、テレツィア・モーラや、ナタリー・サロートなどの文学を読みましたけど、それらの感想は個人的なノートに書いたので、とくにここで書くことはありません。来年以降も、海外文学は、自分にとって重要だということを記して終わりです。

【今年読んだ新書】

今年も何かと新書を読みました。おもしろいものあり、おもしろくないものありと、あたりはずれが多いですが、そこらへんが新書のよいところ。では気のむくままに何か書きます。

・湯澤規子『ウンコはどこから来て、どこへ行くのか』(ちくま新書)
〔これは実は、まじめな本。「人糞地理学ことはじめ」という副題で、日本をはじめ世界で、糞尿というものをどう処理してきたかの歴史の流れが理解できます。近世日本では糞尿は肥料として市場で取引されてたし、近代からは都市部に人口が流入して「大量排泄の時代」になるので、都市部でウンコをどう処理してきたのか苦労してきたかが分かります。ところで、『三ツ星カラーズ』というアニメでは主要人物が、「ウンコ!」と叫んでますが、日本のみならず世界で「ウンコ」がどれだけ身近かが分かる新書です。まあ、ウンコまみれの内容ですが、なかなかおもろいです〕

最近読んだちくま新書だと、『ロマネスクとは何か』(酒井健)もおもろかった。これについては個人的なメモを書いたので、ここに書くとこはありませぬ。

【大河ドラマについて】

今年の大河ドラマは、明智光秀を主人公にしたものです。これの感想はとくにありません。いや、ひとつだけ書きますと、足利義昭の役者はなんというかイメージ通りだす。あと、とある声優さんが出演してましたが、声で分かった。

・光成準治『本能寺前夜』(角川選書)
〔副題は、「西国をめぐる攻防」というもので、本能寺の変が出来するまでの西国大名たちの、その動向を細かくみていくというもの。大河ドラマを観る役に立つかは分からないけど、まあまあおもろかった。感想は個人的ノートにまとめたので、ここにはひとつだけ書きます。尼子経久や尼子氏は、中国地方の経営には苦労していた。そしてそれを引き継いだ毛利氏も国人層の統治に苦労した。山陰山陽の国人層はなかなか統治しにくかったんでしょう。とくに、毛利輝元の弱気な戦略は多くの(現・岡山県の)国人たちの疑心をさそったらしい。なんというか、この年末に信長の野望したくなってきた〕

【感染症の本】

・石弘之『感染症の世界史』(角川ソフィア文庫)
〔2020年からこの先何年かは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の話題がつきることはないのでしょう。しかし、10年くらい経ったらほぼ忘れられてるでしょう。こんなウイルスよりもっとおそろしい感染症が発生してるかもしれない。正直言うと、もっと早目に中国が対処してればこうはなってなかったもしれない。よく分からんけど、「新しい生活様式」なんて言葉は古びて忘れられるでしょうかねぇ。どうなんでしょか。〕

【書評本について】

今年も書評本みたいなのをいくつか読んだ。池澤夏樹親子のものは対談本なので書評とは違うけど、おのれらの好きな本を中心に褒めすぎずけなさすぎずの、良い案配の対談だった気がする。最近は新聞書評でもタレントとか俳優とかが読書感想書いてるけど、あまりピリッとしたのがない(と思う)。近年読んだ芸能人の書評本だと、小泉今日子(キョンキョン)のやつがよかった。キョンキョン自身の体験とうまく結びつけて書いていて、なかなかいいエッセイストの素養があるなと思ったです。

【なんとか文学賞】

今年前期の、芥川龍之介賞受賞作品が、あちこちの新聞書評でとりあげられていて絶賛(?)されていたので、借りてきて読んでみた。感想は特にないのですが、半年以上経ってもなんとなく頭に残ってる。それっていうのは、この作品が映像化に向いているのではないかということです。作品での方言(長崎弁?)についてはよく分からないけど、なんとなく印象に残っている。

【三島由紀夫について】

今年は三島由紀夫没後50年だった。以前から三島由紀夫最後の四部作を読もうと思いつつ読まないできた。もう一生読まない気がする。それって読書人生で大事なことなんじゃなかろうか。臨終のときに、「そういや、あの作品読まなかったな~」と思いながら逝くのも一興なのでは。そのかわりに今年出版された、三島由紀夫に関する本を読んだ。まあおもろかった。それを読んで思ったのは、三島由紀夫作品だけをもってして評論される日は来るのだろうかということ。たぶん1000年後には三島作品は読まれてないかもしれない、と思うと、なんか三島由紀夫がちっこく思えてきた。

【哲学に関する本について】

今年も、日本人が書いた哲学書や、哲学解説書を読んだ。そのなかで、哲学成分が高いのはやはり、入不二基義『現実性の問題』(筑摩書房)でしょうか。これは、入不二哲学の集大成。入不二哲学は、一見難しそうに見えてきちんと読んでいくと、こんなアホの私でも分かりやすいと思えるほど、実は分かりやすく読みやすい。ただし、おそらく何の役にも立たない。これは、哲学書にとっては非常に重要なことです。哲学書を読んで、何か人生の役に立てようなんて考えるのは、やはり哲学としては邪道。もちろん論理的な思考は鍛えられるかもしれないけど、それは副次的なもの。この『現実性の問題』は日本人が書いた哲学書としては、役に立たない度では、今年度優勝、大優勝。こんな本が哲学の分野でベストセラーになってきちんと読まれる日がきたら、日本人(の知性)が新たなステージにあがったことを示すかどうかは、その時になったら分かるでしょう。

哲学書を読むということの効用(?)は、ひとまず論理的思考を鍛えることにあるかもしれません。もちろん、非論理的な本もあるかもしれませんが、それとても論理的な思考につながる面もあります。たとえばニーチェを読んで、わけがわからないよとなったとしても、わけがわからないという、その思考が大事だと思われまする。哲学書はこの世界の適用につながることもあれば、この世界とは違う所に行くという何らかの避難所的な面に通じることもあるかとおもいます。この世界の論理とは一見違う世界へと視点を移すことで、実世界のことがかえってよく見えるなんてこともあるかもしれません。一度違う世界へと逃れることで、その後に他者との対話に何らかの利点がうまれるかもしれません、もちろん理屈っぽくなりもしますが。

【サッカーについて】

今年ほどサッカーをチェックできなかった年はなかった。なんか川崎がやたら強いなという印象だけだった。それと、オルンガ。オルンガはきっと、近いうちにヨーロッパに行くだろうな(それか中東)。それと、気が付いたらJ2で徳島が優勝していてびっくりした。京都とか磐田はどうしたのか。まあ、来シーズンの徳島がどこまでやれるか楽しみにしたいが、2021年シーズンのJ1のレギュレーションは、どうやら下位4チームが自動降格のようなので、J2からの昇格チームはもとより、降格しなかった今年の下位チームも苦労しそうだ。逆にいうと、昇格できなかったチームや、最下位の山口なんかは、来期にかければいいのでかえってよかったのかもしれない。それと、鳥取については、あきらめそう。

【まとめ】

まとめることは特にありませんが、読書についていうと、今年の読書量は、マンガをのぞくと例年比75%くらいだった。たぶん175冊くらいしか読めなかった。理由としては、今年から飲み始めた新しい薬のせいで、夜に本を読んでたら眠くなる傾向が強くなったから。まあそのおかげで日中の体調が比較的良くなったんだけども。まあ毎年思うことだけど、読書量を増やしても何か変わるわけでもないので、来年からもできれば質にこだわって読んでいこうと思いましたとさ。

【おしらせ】

次回の私の投稿は、1/2か、1/3あたりを予定してます(未定)が、どうなるかわかりません。

(成城比丘太郎)


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