★★☆☆☆

ファントム・ピークス(北林一光/角川文庫)~ネタバレなしのモヤモヤする感想

投稿日:2017年3月15日 更新日:

  • 山で起こる謎の失踪事件を追う
  • 可もなく不可もない文章
  • オチにはちょっとがっかり
  • おススメ度:★★☆☆☆

困った。ジャンル分けや詳しい感想を書くと、ネタバレに直結するという本なので、非常に扱いづらい。しかし、このタイトル「ファントム・ピークス」という響きと雰囲気たっぷりの表紙。それだけで、読みたくなるような本なのだが……。

あらすじも短くしか紹介できない。長野県の山中で、半年前に失踪してしまった妻の頭蓋骨が発見される。しかし、原因不明。それは、その山における惨劇の始まりに過ぎなかった……。

ファントムというのはご存知の通り幻影や幻、転じて幽霊を指すもので、ピークスはもちろん山の頂だろう。と、いうことで「山での人を殺す謎の存在を追う」というプロットで、正体を考えながら探っていくのだが、これがもう非常にあっさりしているというか、潔いというか、やっぱりというか、とにかくそういう類の感想しか出てこない。

文章は硬質で読みやすいが、可もなく不可もなくという感じで、オチに関しても途中で想像がつくので「驚愕」とはいいがたい。つまり、あまりお勧めできない一冊だ。

実際にお読みになるか、タイトルとネタバレで検索されれば分かるが、多分、有名なあの「事件」を連想する人も多いと思うのだが、どうだろうか。これがノンフィクションなら怖いと思うかもしれないというのが率直な所だ。

こんなモヤモヤした感想を読むと余計モヤモヤすると思うので、その「事件」にWikiのリンクを貼っておくので、気になる方はどうぞ。

(きうら)

【注意・ネタバレ】ファントムの正体で連想される事件 → クリック


ファントム・ピークス [ 北林一光 ]


-★★☆☆☆
-, , ,

執筆者:

関連記事

水に似た感情 (中島らも/集英社文庫)

ほぼ実話のTV制作ドキュメント 驚くほどの下品さと繊細さが混在 ちなみに躁病の時に半分書いたらしい おススメ度:★★☆☆☆ まず「中嶋らも」という作家の情報をどの程度知っているかで、この本の面白さが変 …

世界の果て(中村文則/文春文庫) ~あらましと感想、軽いネタばれ

暗くて生硬な文章。 ちょっとしたユーモア(のある作品)もある。 面白い本を読みたい人には、おススメしない。 おススメ度:★★☆☆☆ 中村文則の作品を最初に読んだのは、芥川賞受賞作『土の中の子供』で、一 …

ゴジラが来る夜に 「思考をせまる怪獣」の現代史(高橋敏夫/集英社文庫)

ゴジラの存在意義を問う評論本 ゴジラによって変容する評論というもの 怪獣好きなら読んで退屈しないが…… おススメ度:★★☆☆☆ 今月、新作「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」を観た。その出来には正直 …

X‐ファイル―未来と闘え(クリス・カーター(著)、 エリザベス・ハンド(著)、 南山宏(翻訳)/角川文庫)

伝説の超常現象捜査官の映画版ノベライズ モルダーとスカリーが出てくるだけで満足 当時としては異常によくできたドラマだった おススメ度:★★☆☆☆ これもまた古い話になるが、テレビドラマである第1シーズ …

ローズマリーの赤ちゃん(アイラ・レヴィン/ハヤカワ文庫)

(小説版の写真がないので映画版のパッケージです) 率直な内容のモダンホラーの古典 キリスト教的世界観は日本時にはなじみが薄い 妊娠中の方は特にお勧めできない おススメ度:★★☆☆☆ モダン・ホラーの元 …

アーカイブ