★★★☆☆

魔法少女まどか☆マギカ上・中・下 ~The different story~ (ハノカゲ /まんがタイムきららフォワード)

投稿日:2017年3月30日 更新日:

  • 人気アニメ「まどか☆マギカ」のスピンオフ・コミカライズ版
  • アニメのもし「あのキャラ」が生き残っていたらという設定
  • 比較的原作に忠実な絵とキャラ。スッキリしないがアリはあり
  • おススメ度:★★★☆☆

皆さんは、アニメ「魔法少女まどか☆マギカ(Wiki)」をご存じだろうか? もし、御覧になられていないなら、この漫画は本編を観ていることが条件となるので、ぜひ、ご覧ください。いまなら「Amazonプライム・ビデオ」に入れば全話みられるはずです。ただし、いつ公開停止になるかは分かりませんので、ご了承を。

前提条件としての「魔法少女まどか☆マギカ」のあらすじ。主人公の住む町では「魔法少女」が「魔女」と戦いを行い、勝てば「魔法少女」のエネルギーが回復し、負ければひどい結末がまっている。主人公の鹿目まどかは「キュウべぇ」に魔法少女にスカウトされるが……。極端なホラー要素も含む、とっても怖いおとぎ話だ。

これがまた、とんでもない「食わせ物」で、「プリキュア」や「プリパラ」、古くは「ミンキーモモ」なんかと同列の扱いで観ると、強烈な「逆襲」を食らうことになる。何も具体的なネタバレには触れないが、先人たちがせっせと積み上げた「魔法少女」という巨大なレゴブロックを、逆にぶち壊しにくるという構図で、視聴者の度肝を抜く。脚本もしたたかで、少しも油断できない作りになっている。
余談だが、アニメに限れば「エヴァンゲリオン」以来の衝撃であった。「魔法少女」と馬鹿にするなかれ。ここ数年でいえば、このアニメを上回る映像作品の衝撃は、海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ 第一章:(Ama)」位しか思い出せない。軽い気持ちで見始めると、エライ目にあうので、決して自分の就学前の娘と一緒に見たりしないように。

前置きが長くなったが、この作品は、前半の山場であるシーンが「もし起こらなかったら」という「if」を比較的真面目に描いている。絵は満足できるレベルだし、原作へのリスペクトも忘れない。作者はアニメのコミカライズ版も担当しているので、手慣れたものだ。表紙の二人に興味があれば、読んでみても損のない仕上がり。逆に原作を知らないと何の価値もないので、ご注意を。

レゴブロックやマインクラフトでもそうだが、緻密に出来上がったブロックを壊すときの快感。原作アニメの魅力はそんなところにある。必ず「魔法少女」モノの「お約束」を知っていないと楽しめないが、素晴らしい脚本だ。美少女、友情アリ、バトルアリ、絶望アリ、お色気要素、どんでん返しありと、青少年がアニメに期待する全てが濃密に詰まっている。こだわりを捨てて、大人もみて欲しいな、と思う。

そして「外伝」は「外伝」なので、余程好きな人にしか薦めない。他にも色々外伝を読んだが、この本が一番いいので、紹介してみた。
まずは、原作アニメ(と映画)を味わってください。話はそれからだ!

(きうら)


楽天[ MagicaQuartet ]


-★★★☆☆
-, , ,

執筆者:

関連記事

平面いぬ。 (乙一/集英社)

表題作ほか、4つの短編を収録 ホラー要素よりファンタジー要素が強い 独自の世界観とどこか暖かい読後感 おススメ度:★★★☆☆ 収録の順番でいえば、和風メデゥーサの話を描く「意志の目」、一種の幽霊譚とな …

放送禁止(長江俊和/角川ホラー文庫)

放送禁止のドキュメンタリーのレポートという形式 もともとがフェイク・ドキュメンタリー どちらかというと意味が分かると怖い話 おススメ度:★★★☆☆ 発行されたのが10年以上前だが、あまりそんなことは感 …

実話怪事記 穢れ家(真白圭/竹書房文庫)

毎度おなじみ伝聞調の現代怪談集 どこかユーモアを感じる作風 破綻しているような気もする話もあるが至極真っ当に楽しく読める おススメ度:★★★☆☆(このタイプの怪談集が好きなら★+0.5) 本の紹介には …

KAPPA (柴田哲孝/徳間文庫) ~あらすじと感想、軽いネタバレ

沼で人が喰い殺された謎を追うルポライター ホラーでもなく、ミステリでもない、サスペンス系 割と明るい雰囲気の気楽な娯楽小説 おススメ度:★★★☆☆ かなり前に「TENGU」という小説を取り上げたが、そ …

グリーン・マイル(1)~(3)(スティーヴン・キング/新潮文庫)

ある不思議な黒人死刑囚と看守たちとの物語 残酷でグロテスク、そしてどことなく不穏 前半では「何を意味するか」は語られない おススメ度:★★★☆☆ この「グリーン・マイル」は、私のような40代には忘れら …

アーカイブ