3行で探せる本当に怖い本

ホラーを中心に様々な作品を紹介します

「 投稿者アーカイブ:きうら 」 一覧

電子書籍リーダー誤算と本の未来

電子書籍リーダーは紙の本の敵なのか? 簡単な電子書籍リーダー入門 利点と欠点を解説 おススメ度:★★★★☆(電子書籍リーダー全般として) 20年で約半減した本の売り上げ 先日、電子書籍リーダーの話題が …

ゴドーを待ちながら(サミュエル・ベケット[作]、安堂信也・高橋康也[訳]/白水uブックス)

ゴドーを待ちながら、あれこれする二人組。 その二人に絡む変な人たち。 原作だけではこの演劇の良さは分からない、かも。 おススメ度:★★★☆☆ 先日の「アニメに出てくる本」でいうと、この『ゴドーを待ちな …

今夜、すベてのバーで(中島らも/講談社文庫)~感想とあらすじ、読書メモより

中島らものアルコール依存症の自伝的小説 実際にアルコールが原因で亡くなっている 最強のドラックとしてのアルコール! おススメ度:★★★★☆ 旧サイトに「読書メモ」として投稿した内容を加筆・修正して転載 …

本は、これから(池澤夏樹[編]/岩波新書) ~本の未来を巡るいくつかのお話

7年前に出版された、「本」についての短文集。 私が当時(2010年)考えたことを中心に。 電子書籍の未来については、きうら氏に。 おススメ度:特になし。 今回取り上げるこの本を2010年に読んで、私が …

深海のYrr〈中〉〈下〉(フランク・シェッツィング(著)、北川和代(訳)/ハヤカワ文庫)~概略と軽いネタバレ感想、先に〈上〉を

  海から異変が起こるSF系ディザスター小説 精密な科学的調査と緻密な人物的背景 しかし、どこか読みたい小説とは違う おススメ度:★★☆☆☆ この小説は非常に長い小説で、上・中・下巻があり、それぞれ5 …

最後から二番目の真実(P・K・ディック[著]、佐藤龍雄[訳]/創元SF文庫)

世界を二分する勢力による戦争の行方とは。 地下に移り住んだ人々に隠された真実。 主要人物数人のドラマ。 おススメ度:★★★☆☆ フィリップ・K・ディックは日本でよく読まれています。最近読んだ『フィリッ …

深海のYrr〈上〉(フランク・シェッツィング(著)、北川和代(訳)/ハヤカワ文庫)~概略と軽いネタバレ感想

世界の海で起こる異常事態を描くSF海洋ディザスター系 謎のゴカイ、人を襲うクジラなど「海」が人を襲う 3分冊の第1冊目なので、全体のプロローグに過ぎない内容 おススメ度:★★★☆☆ 結構前に上巻と中巻 …

この一週間を振り返って(2017年10月1日~10月7日)

2017/10/09   -まとめ
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前置き 前週から始めた1週間のまとめ記事だが、特に何の批判も受けなかったので、このまま続けてみたいと思う。 先週は日本国内では、北朝鮮関連が一段落し、選挙関連のニュースが多かった。特に「希望の党」の出 …

ブラックホールをのぞいてみたら(大須賀健/KADOKAWA)~概略と感想

簡単にブラックホールのことがわかる。 「大胆な簡略化」がされていて、厳密な説明がなされるわけではない。 でも、(私のような)理系オンチにはわかりやすい。 おススメ度:★★★☆☆ 2017年のノーベル物 …

急いで喉を裂け~駕籠真太郎ホラーエクスタシー短編集(駕籠真太郎/Kindle版) ~紹介と感想、一部ネタバレ

時事ネタ+猟奇的描写のコミック 題材はファンタジーから風刺まで様々 現代版「カストリ雑誌」的漫画? おススメ度:★★☆☆☆ 久しぶりにホラー的な漫画を読んでみた。理由は簡単で、Kindle Unlim …

アニメに出てくる本(1)

アニメに登場する書物。 これもまた不定期更新です。 今期[2017年夏]の『NEWGAME!』に出てくる本を中心に。 オモシロ度:★★★★☆ アニメに書物が出てくると、その内容とは別の意味でうれしくな …

高熱隧道 (吉村昭/新潮文庫)~感想とあらまし、軽いネタバレ

黒部峡谷第三発電所建設工事の生々しい記録 トンネル技師の立場から描かれるトンネル掘削の難工事 蟹工船にも通じるある種のプロレタリア的ホラー おススメ度:★★★★★ 随分前に紹介した小林多喜二「蟹工船」 …

今期[2017年7~9月]アニメ感想まとめ

今期アニメの怖い所などの感想を書きます。 不定期ですので、この次はいつやるか分かりません。 そんなに怖いところはないですが。 おススメ度:色々 ホラーアニメというほどではないですが、今期にはいくつか怖 …

壁(栗本薫/ハルキ・ホラー文庫)~あらすじと感想 、軽いネタばれ

とあるマンションに引っ越してきた若夫婦の受難 ド直球オカルトかつモダンホラー的 流石栗本薫というべきか、やはり栗本薫というべきか おススメ度:★★★☆☆ 前回のグインサーガ概論で触れたが、本作も後期・ …

この一週間を振り返って(2017年9月25日~10月1日)

2017/10/02   -まとめ

前置き 今週から、新企画(というほど大したものではないが)で、月曜日には前週の本を振り返って総論を書いてみたいと思う。主な目的は、 1.毎日読まなくてもある程度の1週間の概略が分かる 2.評論者二人に …

水の精(ウンディーネ)(フケー[著]・識名章喜[訳]/光文社古典新訳文庫)~あらすじと軽いネタばれあり

人間の魂を得た美しい女性の悲恋。 三角関係に巻き込まれたダメ騎士? 怪異は出てくるも、メルヘンのようです。 おススメ度:★★★☆☆ 騎士のフルトブラントは、ある女性の要請により「妖しの森」への「肝試し …

グイン・サーガ(栗本薫/ハヤカワ文庫) ~簡単な概論的感想

正伝130巻の超長編ファンタジー、しかも作者逝去により未完 2017年9月現在、別の作家により続編が刊行中(141巻まで刊行) 自宅にある単一の物語としては最も長い、そして…… おススメ度:評価不能( …

とにかくうちに帰ります(津村記久子/新潮文庫)

(小さな)職場という狭い範囲での出来事。 あるフィギュア選手をめぐる話。 豪雨の中で必死に歩く姿が、人生の謂を思わせる。 おススメ度:★★★☆☆ 『職場の作法』……「私」こと、「鳥飼」の視点から職場の …

二階の王(名梁和泉/角川ホラー文庫)~紹介と感想、軽いネタばれ

二階に引きこもる兄の正体は? 元「ひきこもり」達だけに見える異形と化した人々 彼らは「悪因研」と称し、見えない悪と対峙するが……。 おススメ度:★★★☆☆ 旧サイトの「新刊を勝手に予想」というコーナー …

クトゥルー(1)(ラヴクラフト他[著]・大瀧啓裕[編]/青心社)

「暗黒神話体系シリーズ」第一巻。 ラヴクラフト他、クトゥルー神話作家の作品集。 クトゥルー神話入門としては色々手頃な一冊。 おススメ度:★★★★☆ ある季節になると、無性に読みたくなる本というのはある …

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