3行で探せる本当に怖い本

ホラーを中心に様々な作品を紹介します

「 投稿者アーカイブ:きうら 」 一覧

ファントム〈上〉 (ディーン・R・クーンツ (著) 大久保寛 (翻訳)/ハヤカワ文庫) ~あらましと感想

500人の住人が一瞬で消えた謎に挑むホラーサスペンス 美しい姉妹が主人公、個性的な脇役多数 見たいものは全て見せる正にペーパーバックスタイル おススメ度:★★★★☆ 先日紹介した「ホラー小説大全」でも …

ケンジントン公園のピーター・パン (バリー[著]・南條竹則[訳]/光文社古典新訳文庫) ~あらましと感想

有名な「ピーター・パン」の物語とは別の話。 公園での妖精や少女とのうつくしい交流。 箱庭の世界で繰り広げられる不思議な物語。 おススメ度:★★★☆☆ 最初に書いたように、本書は日本でも一般によく知られ …

飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選 (岡本綺堂/幽クラシックス) ~あらすじと感想、軽いネタバレ

怪談と名のついているが、壮大な歴史伝奇ミステリ ミステリ、因果もの、悲恋もの、歴史、サスペンスが合体 岡本綺堂らしい、読みやすい文体 おススメ度:★★★★☆ 本の紹介にはこうある、以下引用する。 本書 …

魔法使いの弟子 (ジョルジュ・バタイユ[著]・酒井健[訳]/景文館書店) ~紹介と考察

バタイユの「恋愛論」についての感想。 失われた実存の総合性を回復させるものとは。 デュカスの同名交響詩に少し触れられている。ちなみにダンセイニの小説とは関係ない。 おススメ度:★★★☆☆ (編者注)本 …

ハプニング (M・ナイト・シャマラン[監督]) ~感想と完全なネタバレ

アメリカで謎の大量自殺が次々と発生。原因は? 設定ありきの大味ホラー 監督名を観れば納得。 おススメ度:★★☆☆☆ 最初に断っておきたいが、実はこの映画はそれほど嫌いではない。むしろ、監督を考えると微 …

魔法使いの弟子(ロード・ダンセイニ[著]・荒俣宏[訳]/ちくま文庫) ~あらましと感想、軽いネタばれ

現代ファンタジーの原点。 デュカスの交響詩『魔法使いの弟子』とは、全く関係なし。 魔法使いから影を取り戻す、ラブロマンスともいえる。 おススメ度:★★★★☆ (導入説明)<塔の岩森>の若者「ラモン・ア …

ホラー小説大全 ドラキュラからキングまで(風間賢二/双葉文庫) ~内容の紹介

文化論も含む硬質な欧米ホラーの概観 歴史、3つモンスター、おススメ本100冊の3つのパート ガイドブックというよりは、正統派の評論としての性格が強い おススメ度:★★★☆☆ 怖い本の紹介サイトで、さら …

昆虫を食べる!(水野壮[監修]/洋泉社新書y)/食べられる虫ハンドブック(内山昭一[監修]/自由国民社) ~食糧難と昆虫

歴史ある昆虫食の文化。 これからの食糧難に向けてひとつの解決策となるか。 簡単な「食べられる虫」の写真付きガイド。 おススメ度:★★★☆☆ 『未来の年表』の本の中でも危惧されていた「食糧難」を解決する …

山の霊異記 赤いヤッケの男(安曇潤平/角川文庫) ~感想と軽いネタバレ

山にまつわる短編怪談集 基本的には登山者の死者の話 語り口も工夫されている おススメ度:★★★★☆ 本来、このサイトで取り上げようと思っていた主なお話は、ホラーというか、怪談のような話だった。もう結構 …

Another(アナザー)(水島努[監督]・P.A.WORKS[制作]/TVアニメシリーズ) ~あらすじと感想、軽いネタバレ

綾辻行人原作小説のアニメ化作品。 水島努監督の最高傑作だと個人的には思う。 ついでに実写版『アナザー』についても。 おススメ度:★★★★☆ (簡単な導入説明) 時は1998年、母親の故郷「夜見山市」に …

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編(村上春樹/新潮社) ~あらましとモヤモヤした感想、軽いネタバレ

結局、上手く騙された感じがする とにかく性的メタファーの多い後編 誰かに勧めるかといわれると勧めない おススメ度:★★★☆☆ 第1部を読んだのが3月で、今が7月なのでそれから第2部を読み終えるのに4か …

応仁の乱(呉座勇一/中公新書) ~ベストセラーを読む(1)、あらましと感想

「ベストセラーを読んでみた」第一段。 「戦国時代を生んだ大乱」という副題。 実際の乱の内容は、様々な勢力が入り乱れて、簡単には図式化できない。 おススメ度:★★★☆☆ (はじめに) 今回から「ベストセ …

新版 指輪物語〈1〉旅の仲間 上1 (J.R.R. トールキン (著)/田中明子 (翻訳)/評論社文庫) ~あらすじと感想

現代ファンタジーの元祖ともいえる偉大な名著 弱きものが勇気で悪を撃つ感動の物語 「読みにくさ」は万人の認めるところ おススメ度:★★★★★ 一般的には、映画「ロード・オブ・ザ・リング(Ama)」と知ら …

〈グレン・キャリグ号〉のボート (ウィリアム・ホープ・ホジスン/ナイトランド叢書) ~あらすじと感想、軽いネタバレ

漂流した先に待つ魔の海域。 漂着した島での魔物どもとの戦い。 詳細な「海事用語」は難しいが、その分臨場感が増している。 おススメ度:★★★★☆ (簡単なあらすじ)<グレン・キャリグ号>の乗客である「わ …

ダークゾーン(貴志祐介/祥伝社文庫) ~感想と軽いネタばれ

人間将棋というトリッキーなテーマ 非常にタクティカルな展開、オチはまあ 貴志作品最強の飛び道具。将棋ペンクラブ大賞で特別賞受賞。 おススメ度:★★★☆☆ 刊行された貴志作品はほぼ読んでいるが、その中で …

海の仙人(絲山秋子/新潮文庫) ~あらすじと感想、軽いネタバレ

「ファンタジー」がつなげる孤独な人たち。 性を介在させない愛の話。 出てくるメシがうまそう。 おススメ度:★★★☆☆ 物語は、春の終わりに、敦賀に住む「河野勝男」のもとに「ファンタジー」となのる男が現 …

清須会議 (三谷幸喜 /監督) ~あらすじと感想

5日間の政治的会議をコミカルに描く 秀吉(大泉洋)と柴田勝家(役所広司)を中心とした群像劇 狙いはわかるが、分かり過ぎるきらいも おススメ度:★★★☆☆ (あらすじ)久しぶりにAmazonの解説文を改 …

パンドラの少女(上)・(下)(M・R・ケアリー/創元推理文庫) ~あらましと感想、軽いネタばれ

不気味な存在が跋扈する、ポスト・アポカリプスもの。 荒廃した世界での、命をかけたサバイバル。 自分は何者なのか、ということに苦悩する少女。 おススメ度:★★★★☆ 世界は「<大崩壊>」という人類の危機 …

妖怪ハンター 1 地の巻(諸星大二郎/ヤングジャンプコミックス) ~あらましと感想

独自の世界観と画風のホラー漫画 民俗学的知識が下敷きになっている ホラーにとどまらない深みのあるストーリー おススメ度:★★★★☆ かの「漫画の神様」手塚治虫が「僕は誰の絵もまねて書くことができるが、 …

推しが武道館いってくれたら死ぬ(1) (平尾アウリ/RYU COMICS) ~あらましと感想

岡山で活動するアイドルグループを応援する、ドルオタ女性が主人公。 とにかくかわいいアイドルたちと、登場する女性キャラ。 岡山あるあるドルオタあるある(たぶん)。 おススメ度:★★★★☆ この漫画は、舞 …

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