「 ★★★★☆ 」 一覧
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人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1) (江戸川乱歩/角川ホラー文庫)
乱歩入門に最適な怪奇短編集 ありそうでない、古そうで古くない 有体に言えば乱歩はすごく有能な変態 おススメ度:★★★★☆ 全然関係ない話から始めてしまうのだが、江戸川乱歩は私の同郷の文人である。同郷と …
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敗れざる者たち(沢木耕太郎/文春文庫) ~あらましと感想、愚痴
古い時代の「負けた後」の男たちのドキュメント 胸に迫る世の無常と男の意地 人生に疲れていたら、たぶん、泣ける。 おススメ度:★★★★☆ タイトルは「敗れざる者たち」となっているが、実際には「勝てなかっ …
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クトゥルー神話の傑作長編 クトゥルー復活の陰謀に巻き込まれた一組の夫婦 ラヴクラフト作品へのオマージュ おススメ度:★★★★☆ 先日取り上げた『クトゥルー(2)――永劫の探究』では、ダーレスによる人間 …
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オイディプス王(ソポクレス、河合祥一郎[訳]/光文社古典新訳文庫) ~ネタバレありのあらすじ・印象・感想
世界で一番有名なギリシャ悲劇。 オイディプス王自らが背負った運命とは。 ラストに向けて階段をあがるように衝撃が迫る。 おススメ度:★★★★☆ 『オイディプス王』は、おそらく世界で最も有名な演劇です。な …
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日本の死刑制度のもつ意味とは。 道徳的に、または政治哲学的に考える。 価値観の押しつけや、抽象論に堕しない死刑の考察。 おススメ度:★★★★☆ 【大雑把な本書の見取り図】 まず、(欧州に非難される)日 …
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アレキサンダー大王の書記官エウメネスの人生を壮大に描く 「寄生獣」ばりの強烈なシーンも散見できる一巻 壮大な物語の興味深いプロローグ おススメ度:★★★★☆ 前回、カズオ・イシグロ氏の「忘れられた巨人 …
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タタール人の砂漠(ブッツァーティ[作]、脇功[訳]/岩波文庫)
語の舞台である砦に捉われた人々。 幻の敵を待ち続けるドローゴ。 人生の寓話として読むもよし、幻想小説として楽しむもよし。 おススメ度:★★★★☆ 将校の「ジョヴァンニ・ドローゴ」が、九月のある朝、任地 …
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忘れられた巨人(カズオ・イシグロ[著]・土屋 政雄 [翻訳]/ハヤカワepi文庫) ~あらましと中程度のネタバレ
竜も騎士も出てくる正統派ファンタジー 戦争と平和、死と復讐への意味深な警鐘 スロースタートだが面白い読み物 おススメ度:★★★★☆ 世の中には「にわかファン」という言葉があって、例えば本のジャンルで、 …
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メイド・イン・アビス(つくしあきひと[原作]・小島正幸[監督]アニメ版) ~感想と軽いネタバレ
少女と少年(半ロボット?)が深い穴に潜るファンタジー 目的は少女の母親の探索 可愛い絵柄ながらグロテスクな描写へ踏み込む おススメ度:★★★★☆ このあいだ「今期[2017年7~9月]アニメ感想まとめ …
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谷崎のモチーフにあふれた短篇集。 同工異曲のきらいもありますが。 驕慢な女性に虐げられたい、そのためには女性を調教・訓育しなければ(使命感)。 おススメ度:★★★★☆ 『少年』……「私」はある日学校で …
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愛 (ウラジーミル・ソローキン (著), 亀山 郁夫 (翻訳)/文学の冒険シリーズ)~中程度のネタバレ、とはいえネタバレしても意味不明
ロシアの牧歌的な会話から急転直下する狂気の短編集 同性愛、スカトロジー、エロティシズム、スプラッターと何でもあり もはやこれは一種の「芸」である(※芸術ではなく)。 おススメ度:★★★★☆ 先日、村上 …
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抗生物質がうまれた簡単な歴史。 ヒトの身体を細菌との共生から捉える。 抗生物質の過剰使用による危険性。 おススメ度:★★★★☆ 結核をはじめとして、人間の病をなおし、生を支えてきた抗生物質ですが、最近 …
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鍵-自選短編集(筒井康隆/角川ホラー文庫)~概要と感想、軽いネタバレ
不条理を感じるSF要素もある現代(少し古いが)ホラー 筒井康隆ならではのアイロニー 正解を知っていて敢えて外すというテクニックはさすが おススメ度:★★★★☆ 筒井康隆と言えば、知らない人はいないベテ …
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今夜、すベてのバーで(中島らも/講談社文庫)~感想とあらすじ、読書メモより
中島らものアルコール依存症の自伝的小説 実際にアルコールが原因で亡くなっている 最強のドラックとしてのアルコール! おススメ度:★★★★☆ 旧サイトに「読書メモ」として投稿した内容を加筆・修正して転載 …
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アニメに登場する書物。 これもまた不定期更新です。 今期[2017年夏]の『NEWGAME!』に出てくる本を中心に。 オモシロ度:★★★★☆ アニメに書物が出てくると、その内容とは別の意味でうれしくな …
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クトゥルー(1)(ラヴクラフト他[著]・大瀧啓裕[編]/青心社)
「暗黒神話体系シリーズ」第一巻。 ラヴクラフト他、クトゥルー神話作家の作品集。 クトゥルー神話入門としては色々手頃な一冊。 おススメ度:★★★★☆ ある季節になると、無性に読みたくなる本というのはある …
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死の舞踏(スティーヴン・キング[著]、安野玲[訳]/ちくま文庫)
スティーヴン・キングのホラー評論。 原著は1981年刊行なので、本書で取り上げる作品は古いものです。 つまみ読みの紹介です。 おススメ度:★★★★☆ ホラーものを読む(観る)というのは、当サイトの「こ …
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オオカミ少女はいなかった 心理学の神話をめぐる冒険( 鈴木光太郎/新曜社)~内容の紹介と感想
心理学的「エセ科学」を真面目に検証・解説 やや専門的で難解な描写もあるが、科学読み物として面白い テーマに興味が有ればおススメの一冊 おススメ度:★★★★☆ この本に興味を持ったのは、自分のこの手の「 …
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2084世界の終わり(ブアレム・サンサル(著)・中村佳子(訳)/河出書房新社)~紹介と感想
宗教が支配するディストピア世界。 謎めいた単語の数々。 主人公のアティが、国の実態を知っていく流れ。 おススメ度:★★★★☆ 著者のサンサルは「アルジェリア在住のアルジェリア人」で、フランスの出版社か …
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パシフィック・リム(ギレルモ・デル・トロ監督)~あらすじと感想、続編について
2017/09/20 -★★★★☆
きうら, ギレルモ・デル・トロ, 映画清く正しい「怪獣」映画 日本アニメxハリウッド映画 穴もあるが日本人「男子」にはいい映画 おススメ度:★★★★☆ ギレルモ・デル・トロ監督と言えば、メキシコ出身の元はマニアックなホラー系映画監督である …