3行で探せる本当に怖い本

ホラーを中心に様々な作品を紹介します

「 ★★★☆☆ 」 一覧

新宿鮫 新装版: 新宿鮫1 (大沢在昌/光文社文庫) ~あらましと感想、軽いネタばれ

エリートコースからはみ出た警部のハードボイルド警察小説 男性の同性愛と改造銃がテーマの第一巻 意外にロマンティックな一面もある おススメ度:★★★☆☆ 京極夏彦、宮部みゆきと同じ事務所「大宮極(公式H …

無惨百物語 みちづれ (黒木 あるじ/角川ホラー文庫) ~感想と紹介、軽いネタバレ

伝聞調のショートショート現代怪談集 類似作品に比べ文章・落ち共に秀逸 ちょっと怪談を読みたいときに最適 おススメ度:★★★☆☆ 現代の怪談を著者が蒐集したという内容で書かれているいわゆる「私の知ってい …

読書について(ショーペンハウアー[著]、鈴木芳子[訳]/光文社古典新訳文庫)

自分の頭で考えるのが大事。 きちんとした書物とは何か。 読書するとは、他人にものを考えてもらうこと。 おススメ度:★★★☆☆ 主に読書して、感想書いて、それらを紹介するという態の当サイトを、きうら氏が …

ダーク・タワー1 ガンスリンガー (スティーブン・キング(著),‎ 風間賢二 (著)/新潮文庫)~あらましと感想

西部劇風のロードムービー風娯楽小説 ファンタジー要素が多数 キング作品の根幹となるシリーズ おススメ度:★★★☆☆ キング作品ではおなじみの長い前書きで書かれているが、この作品はJ.R.R.トールキン …

クトゥルー(2)(オーガスト・ダーレス/青心社)

クトゥルー復活を阻止する博士と、五人の若者。 だいたい似たような話。 軽くネタバレしてます。 おススメ度:★★★☆☆ 青心社の「暗黒神話体系シリーズ(クトゥルー神話)」の第二巻です。一巻はラヴクラフト …

新装版 ロードス島戦記 灰色の魔女 (水野良/角川スニーカー文庫)~あらましと感想

シンプルな冒険ものファンタジー 熱血主人公戦士、エルフの美少女、頑固なドワーフに思慮深い魔術師…… 現代ラノベ系ファンタジーの開祖と言える作品 おススメ度:★★★☆☆ 幼いころから本を読むのは好きだっ …

ミスト(「闇の展覧会」より)(スティーブン・キング/ハヤカワ文庫NV)~小説版と映画版ごちゃまぜネタバレ感想

映画版は少々チープなCGながら良くできたパニック物 小説版もほぼ同じ内容。映画版とプロットは同じ。 賛否の分かれるラストは? これはどちらを取るかは難しい。 おススメ度:★★★☆☆ 余りにも有名なステ …

海の底(有川浩/角川文庫)

突如横須賀だけを襲った謎の巨大甲殻類。 潜水艦にとり残された自衛隊員と、13人の子供たち。 警察組織(特に機動隊員)の意地と奮闘ぶり。 おススメ度:★★★☆☆ 本書は、きうら氏が以前紹介していた(20 …

黒猫・黄金虫 (エドガー・アラン・ポー/新潮文庫)~概要と感想

クラシカルなホラー・幻想譚・探偵小説 名前だけ知っていて読んでいない系作家の一人 後世への影響力を垣間見る短編5つ おススメ度:★★★☆☆ 前日の記事が「乱歩と正史」というのは、全くの偶然だが、江戸川 …

乱歩と正史(内田隆三/講談社選書メチエ)

乱歩について言及されているのが、ほとんど。 横溝(作品)にも最後の方で触れています。 乱歩と横溝が直面した、戦争に対する探偵小説の行方。 おススメ度:★★★☆☆ 江戸川乱歩と横溝正史という、戦前・戦後 …

ゴドーを待ちながら(サミュエル・ベケット[作]、安堂信也・高橋康也[訳]/白水uブックス)

ゴドーを待ちながら、あれこれする二人組。 その二人に絡む変な人たち。 原作だけではこの演劇の良さは分からない、かも。 おススメ度:★★★☆☆ 先日の「アニメに出てくる本」でいうと、この『ゴドーを待ちな …

最後から二番目の真実(P・K・ディック[著]、佐藤龍雄[訳]/創元SF文庫)

世界を二分する勢力による戦争の行方とは。 地下に移り住んだ人々に隠された真実。 主要人物数人のドラマ。 おススメ度:★★★☆☆ フィリップ・K・ディックは日本でよく読まれています。最近読んだ『フィリッ …

深海のYrr〈上〉(フランク・シェッツィング(著)、北川和代(訳)/ハヤカワ文庫)~概略と軽いネタバレ感想

世界の海で起こる異常事態を描くSF海洋ディザスター系 謎のゴカイ、人を襲うクジラなど「海」が人を襲う 3分冊の第1冊目なので、全体のプロローグに過ぎない内容 おススメ度:★★★☆☆ 結構前に上巻と中巻 …

ブラックホールをのぞいてみたら(大須賀健/KADOKAWA)~概略と感想

簡単にブラックホールのことがわかる。 「大胆な簡略化」がされていて、厳密な説明がなされるわけではない。 でも、(私のような)理系オンチにはわかりやすい。 おススメ度:★★★☆☆ 2017年のノーベル物 …

壁(栗本薫/ハルキ・ホラー文庫)~あらすじと感想 、軽いネタばれ

とあるマンションに引っ越してきた若夫婦の受難 ド直球オカルトかつモダンホラー的 流石栗本薫というべきか、やはり栗本薫というべきか おススメ度:★★★☆☆ 前回のグインサーガ概論で触れたが、本作も後期・ …

水の精(ウンディーネ)(フケー[著]・識名章喜[訳]/光文社古典新訳文庫)~あらすじと軽いネタばれあり

人間の魂を得た美しい女性の悲恋。 三角関係に巻き込まれたダメ騎士? 怪異は出てくるも、メルヘンのようです。 おススメ度:★★★☆☆ 騎士のフルトブラントは、ある女性の要請により「妖しの森」への「肝試し …

とにかくうちに帰ります(津村記久子/新潮文庫)

(小さな)職場という狭い範囲での出来事。 あるフィギュア選手をめぐる話。 豪雨の中で必死に歩く姿が、人生の謂を思わせる。 おススメ度:★★★☆☆ 『職場の作法』……「私」こと、「鳥飼」の視点から職場の …

二階の王(名梁和泉/角川ホラー文庫)~紹介と感想、軽いネタばれ

二階に引きこもる兄の正体は? 元「ひきこもり」達だけに見える異形と化した人々 彼らは「悪因研」と称し、見えない悪と対峙するが……。 おススメ度:★★★☆☆ 旧サイトの「新刊を勝手に予想」というコーナー …

縮小ニッポンの衝撃(NHKスペシャル取材班/講談社現代新書)

一極集中東京の暗い未来? 自治体破綻に見舞われた「夕張」の現状。 島根県雲南市での自治組織の取り組みとは。 おススメ度:★★★☆☆ 最近こういった日本の(否定的な)暗い未来を取り上げた書籍やテレビ番組 …

なまづま(堀井拓馬/角川ホラー文庫) ~あらすじと感想、軽いネタバレ

ヌメリヒトモドキという人に似た架空生物を扱うややSF要素のあるホラー 研究者の手記という形で、妻へのゆがんだ愛をテーマに、ひたすら湿度の高い文章が続く 表紙そのままの内容。気持ち悪いと思った人には内容 …

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