3行で探せる本当に怖い本

ホラーを中心に様々な作品を紹介します

「 ★★★☆☆ 」 一覧

『フォンターネ』(パオロ・コニェッティ、関口英子〔訳〕/新潮クレストブックス)~「読書メモ(70)」

「読書メモ070」 「山小屋の生活」 山には人の歴史あり オススメ度:★★★☆☆ 【本書について】 著者のパオロ・コニェッティは、現代イタリアの作家です。本書『フォンターネ』(2013年)は、代表作の …

蝶のいた庭 (ドット・ハチソン/創元推理文庫) ~早い段階で完全なネタバレあり注意

映像化できない変態行為を描いた小説 直接的な残酷描写はむしろ少ない 読みやすいがオチが弱い おススメ度:★★★☆☆ 想像を絶する富豪がその財力を駆使し、自らの庭<ガーデン>に若い女性を拉致して集めハー …

ホラーという道(成城のコラムー59)

「コラム059」 シャーリイ・ジャクスンを読んだ。 ホラーという未知の道。 オススメ度:★★★☆☆ 【登場人物】 K:高校生。 私:茶わん蒸しよく食べる人。 【ホラー好きあるある言いたいけど】 K:ど …

松永兄弟(小野寺 秀樹/Kindle・ペーパーバック) ※ネタバレあり

2022/02/06   -★★★☆☆

宇宙人に侵略された世界を描く硬質な長SF 著者は半プロ、そういう感じの文章 とはいえ、最後まで読みたくなった おススメ度:★★★☆☆ 約7か月に渡る資格試験3連戦が終わり、ようやく「趣味の本」を読める …

追悼・白土三平 ~再掲・カムイ伝全集 第一部(1)(白土三平/小学館)

今年は大物漫画家が亡くなることが多く、個人的に大変ショックを受けている。白土三平(あえて敬称は略する)もそうだ。前にも書いたが私の3大トラウマ漫画が「サスケ」「はだしのゲン」「ザ・サバイバル」である( …

タイトルに書けるほど感想に自信がない短い感想

鬼滅の刃無限列車編 TVで観ました 原作は読んでません おススメ度:★★★☆☆ うーん、この映画がファンに熱烈に受けた程度なら分かる。しかし日本映画の興行成績を塗り替えてしまったという事実を知っている …

ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S – PS4(スクエア・エニックス)

ドラクエの進化と限界 キャラクターは悪くない 抽象化という偉大さ おススメ度:★★★☆☆ PlayStation5を買ったものの、一向に「次世代ゲーム」が登場する気配がナイ。テクノロジーの進化に対して …

虎鶫 とらつぐみ -TSUGUMI PROJECT-(1) (ippatu/講談社 )~簡単な紹介とベルセルク、はじめの一歩

近未来サバイバル漫画 まだプロローグ 画力はやはり高いと思う おススメ度:★★★☆☆ 先日、先に亡くなられた三浦建太郎氏の未完のダークファンタジー大作<「ベルセルク」の続きを別の人間が描くと誰が良いか …

でえれえ、やっちもねえ (岩井志麻子/角川ホラー文庫)※ほぼネタバレ無し

あの作品のまさかの続編⁉︎ うーん、いつもの岩井志麻子節 何となく気持ちわるい おススメ度:★★★☆☆ 「ぼっけえ、きょうてえ」はJホラー史に残る強烈な不気味さと鋭さを備えた傑作だと思う。未だに岡山弁 …

黒いピラミッド(福士俊哉/角川ホラー文庫)※完全ネタバレあり

とにかく強引に黒いピラミッド エジプト周りの描写はしっかり でも、結局…… おススメ度:★★★☆☆ (本の裏から転載)将来を嘱望された古代エジプト研究者の男が、教授を撲殺し、大学屋上から投身自殺した。 …

クリーピー (前川裕/光文社文庫) ネタバレあり

「不気味な隣人」がテーマ 途中までは傑作感がある 期待と落胆 おススメ度:★★★☆☆ タイトルの意味は本書の冒頭で、 creepy (恐怖のために)ぞっと身の毛がよだつような; 気味の悪い(『小学館ラ …

連続殺人鬼カエル男 ※完全ネタバレ(中山七里/宝島社文庫)

読みやすいホラー風味のサスペンス・ミステリ どんでん返しは納得の範囲ギリギリ 少しキャラクターが軽いかも おススメ度:★★★☆☆ マンションの13階に住む女性が、顎を貫通するフックに全裸で吊るされる死 …

最近読んだホラーと、先週の競馬

もうすぐ5月 この前読んだホラー 先週の競馬 オススメ度:★★★☆☆ 【はじめに】 三度目の緊急事態宣言になりました。まあ、とくに言うことはないですけど、折角のGWの、ウキウキランラン計画がダメになっ …

三丁目の地獄工場(岩城裕明/角川ホラー文庫)

不条理系スプラッタホラー短編集 最後の1作を除けば凡庸な印象 ホラーとは何を表現すべきか オススメ度:★★★☆☆ もちろん、読書の動機はタイトルである。注目したのは露骨な「三丁目の地獄」の方ではなく「 …

最近読んだ本と、先週の競馬(読書メモー68)

読書メモ(68) 疫病についての短編小説 先週の競馬 オススメ度:★★★☆☆ 【先週の記事への訂正】 まずは、先週(2021/4/15)の記事についての訂正からです。そこで取り上げた画家の正確な名前は …

【特別投稿】PlayStation 5体験記 ~家庭用ゲーム機への思い

基本的に性能の上がったPS4 絶対的な専用コンテンツ不足 でかい、そして、変わらない おススメ度:★★★☆☆ この40年、ゲーム機は私にとって科学技術の進歩、素晴らしい未来と同義であった。今の幼児がi …

プラダを着た悪魔(デイビッド・フランケル監督)

ファッション雑誌の華やかな舞台裏を描く2003年の映画 基本は健気な主人公のサクセス・ストーリー メリル・ストリープは確かにいい演技 おススメ度:★★★☆☆ 雑誌というメディアが極端に市場縮小した20 …

暴君(スティーブン・グリーンブラット、河合祥一郎〔訳〕/岩波新書)~読書メモ(64)

読書メモ(64) 「シェイクスピアの政治学」 暴君がうまれる経緯 オススメ度:★★★☆☆ 【はじめに】 どのような経路をたどって暴君がうまれるのかを、いくつかのそのタイプを実際の作品を通してみていくと …

「怪奇実話集」を読んだ~読書メモ(63)

  読書メモ(063) 日本と世界の怪奇実話集 なんか、なつかしさを感じる オススメ度:★★★☆☆ 【怪奇実話集とは】 最近、2冊の「怪奇実話」に関するアンソロジーを読んだ。ひとつ目は、かの平井呈一が …

死の病いと生の哲学(船木亨/ちくま新書)~読書メモ(62)

読書メモ(062) がん療養の日記 がんになってから考える死と生 オススメ度:★★★☆☆ 著者は、フランス現代哲学専攻の学者。この人の著作はひとつくらいしか読んだことがなかったので、どういう哲学的信念 …

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