3行で探せる本当に怖い本

ホラーを中心に様々な作品を紹介します

「 読書メモ 」 一覧

『手招く美女』(オリヴァー・オニオンズ/南條竹則、高沢治、舘野浩美・訳/国書刊行会)~「読書メモ(69)」

「読書メモ(69)」 心理的な恐怖。 何かの存在と感応する人たち。 オススメ度:★★★★☆ 【本書について】 オリヴァー・オニオンズは、1873年生まれのイギリスの作家です。色んなジャンルの作品を書い …

雑談【4】(成城のコラムー30)

読書メモ(67) 花粉症の本について いよいよクラシック オススメ度:特になし 【つよくてニューゲームになりたい】 四月ということで、新年度になったようですが、基本的に単なる「new game」な自分 …

もののけの日本史(小山聡子/中公新書)~読書メモ(65)

「死霊、幽霊、妖怪の1000年」 通史的にみる「モノノケ」 多義化する「モノノケ」 オススメ度:★★★★☆ 【はじめに】 「モノノケ(もののけ)」とは、現代でよく見かけるワードだと思うけど、それがいつ …

暴君(スティーブン・グリーンブラット、河合祥一郎〔訳〕/岩波新書)~読書メモ(64)

読書メモ(64) 「シェイクスピアの政治学」 暴君がうまれる経緯 オススメ度:★★★☆☆ 【はじめに】 どのような経路をたどって暴君がうまれるのかを、いくつかのそのタイプを実際の作品を通してみていくと …

「怪奇実話集」を読んだ~読書メモ(63)

  読書メモ(063) 日本と世界の怪奇実話集 なんか、なつかしさを感じる オススメ度:★★★☆☆ 【怪奇実話集とは】 最近、2冊の「怪奇実話」に関するアンソロジーを読んだ。ひとつ目は、かの平井呈一が …

赤死病(ジャック・ロンドン、辻井栄滋〔訳〕/白水uブックス)~読書メモ(61)

読書メモ(061) 突如世界を襲った伝染病 人類滅亡の危機を描いたフィクション オススメ度:★★★☆☆ 【どーでもいい近況報告】 この記事が投稿されているときには10月になっていると思います。いつもな …

悪魔と裏切者(山崎正一、串田孫一/ちくま学芸文庫)~読書メモ(56)

「伝説のケンカ」 ルソーとヒュームのどちらに共感するか 笑えます オモシロ度:★★★★☆ さて、先日、イギリスはEUから離脱した(らしい)。とはいえ、移行期間はまだあるし、その期間が延長されないとはい …

最近読んだ本【2020年1月】~読書メモ(55)

去年末から今月にかけて読んだ本 ホラー、歴史、文学、エッセイ 怪奇ものはおもろいです オモシロ度:それぞれ 【怪奇幻想もの】 ・ルゴーネス『アラバスターの壺/女王の瞳』(大西亮〔訳〕、光文社古典新訳文 …

息吹(テッド・チャン、大森望〔訳〕/早川書房)~読書メモ(54)

久々に出た2冊目の短編集 テクノロジーを通して人間を問い直す オプティミズム志向のSF オモシロ度:★★★★★ テッド・チャンの二作目がようやく出版された。『あなたの人生の物語』以来で、17年ぶりだと …

今何読んでんの?~読書メモ(52)

   読書メモ(052) 「今何読んでんの?」 「一九八四年」っておもろい? おススメ度:それぞれ 「常々思ってきたことだが、最善の方法は、単純に、出版される本の大部分は無視して取り上げず、意味がある …

最近読んだ本【2019年7月】~読書メモ(48)

読書メモ(048) 7月に読んだ本 なんかいろいろ おススメ度:それぞれ 【7月に読んだ本】 ・オルダス・ハクスレー『モナリザの微笑』(行方昭夫〔訳〕、講談社文芸文庫) 〔「ハクスレー傑作選」というも …

オオカミは大神(青柳健二/天夢人〔発行〕・山と渓谷社〔発売〕)~読書メモ(47)

読書メモ(047) 「狼像をめぐる旅」 日本各地に残る狼信仰 おススメ度:★★★☆☆ 本書は、日本各地に残る狼信仰をもとめて、主に東日本の社などを著者が巡ったことを、写真付きで記したもの。「お犬さま像 …

メドゥーサ(E・H・ヴィシャック、安原和見〔訳〕/ナイトランド叢書)~読書メモ(46)

「幻の海洋奇譚」 海洋冒険ものの序盤から、怪奇ものの後半へ 恐怖とは暗示に満ちた不定形なもの おススメ度:★★★★☆ 【はじめに】 『メドゥーサ』は1929年発表で、海洋冒険を装った怪奇幻想小説。本書 …

最近読んだ本【2019年6月】~読書メモ(45)

読書メモ(45) 6月に読んだ本 なんかいろいろ おススメ度:それぞれ 【6月に読んだ本・読み終わりそうな本】 ・『静寂と沈黙の歴史』(アラン・コルバン、小倉孝誠・中川真知子〔訳〕/藤原書店) 〔「ル …

悪魔にもらった眼鏡(短編集、亀山郁夫・野谷文昭〔編訳〕/名古屋外国語大学出版会)~読書メモ(43)

読書メモ(043) 19世紀から20世紀までの欧米・ロシア文学から 幻想文学、ホラー、普通の文学までいろいろ おススメ度:★★★☆☆ 【はじめに】 本書は、これを出版した大学出版会が、学生向けだけでな …

エデン郡物語(ジョイス・キャロル・オーツ、中村一夫〔訳〕/文化書房博文社)~読書メモ(42)

(Amazonに画像無) 読書メモ(042) 「ジョイス・キャロル・オーツ初期短編選集」 「北部のフォークナー」 おススメ度:★★★☆☆ 去年ようやくレムの『エデン』を読んで、そのことを調べているとき …

燃える風(津島佑子/中公文庫)~読書メモ(36)

読書メモ(036) 少女のやり場のない憤懣を、様々な暴力として表現 「死」のありさまを夢想する少女 おススメ度:★★★☆☆ 【はじめに】 おそらく、これが平成最後の投稿になるかと思います。私は、人生の …

パルプ(チャールズ・ブコウスキー、柴田元幸[訳]/ちくま文庫)~読書メモ(35)

読書メモ(035) いい加減な探偵が奇妙な依頼を受けまくる 猥雑だがどこか爽快で、読みやすい、しかし気も滅入る おススメ度:★★★☆☆ 【あらすじとか感想とか】 ブコウスキーは、今年が生誕100年かと …

幽霊の歴史文化学(小山聡子・松本健太郎[編]/思文閣出版~二松学舎大学学術叢書)~読書メモ(34)

読書メモ(034) 古代から現代までの「幽霊」表象を追う 様々な学術的見地から多角的に「幽霊」を捉える おススメ度:★★★☆☆ 【はじめに】 新元号が、「令和」に決まりました。はじめ、「れいわ」と聞い …

「幻想文学――転覆の文学」『幻想と怪奇の英文学・3』(ローズマリー・ジャクスン、下楠昌哉[訳]/春風社)~読書メモ(33)

読書メモ(033) 「幻想文学」とはジャンルではなく、「様式(モード)」である 「幻想文学」ファン必携の本 おススメ度:★★★☆☆ 【はじめに】 幻想文学(幻想小説・ファンタジー)という用語をよく使う …

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