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ホラーを中心に様々な作品を紹介します

「 きうら 」 一覧

文学賞&ディックに対する成城比丘太郎氏の私へのつっこみと訂正

2017/10/16   -その他の話題
 

今日の記事を読んだ共同運営者の成城比丘太郎氏より「事実誤認がある」とのツッコミがあったので、ここで公開訂正します。 1.彼は村上春樹のファン/アンチの彼岸にある。 簡単に言えば賞を取ろうが取るまいが「 …

電子書籍リーダー誤算と本の未来

電子書籍リーダーは紙の本の敵なのか? 簡単な電子書籍リーダー入門 利点と欠点を解説 おススメ度:★★★★☆(電子書籍リーダー全般として) 20年で約半減した本の売り上げ 先日、電子書籍リーダーの話題が …

今夜、すベてのバーで(中島らも/講談社文庫)~感想とあらすじ、読書メモより

中島らものアルコール依存症の自伝的小説 実際にアルコールが原因で亡くなっている 最強のドラックとしてのアルコール! おススメ度:★★★★☆ 旧サイトに「読書メモ」として投稿した内容を加筆・修正して転載 …

深海のYrr〈中〉〈下〉(フランク・シェッツィング(著)、北川和代(訳)/ハヤカワ文庫)~概略と軽いネタバレ感想、先に〈上〉を

  海から異変が起こるSF系ディザスター小説 精密な科学的調査と緻密な人物的背景 しかし、どこか読みたい小説とは違う おススメ度:★★☆☆☆ この小説は非常に長い小説で、上・中・下巻があり、それぞれ5 …

深海のYrr〈上〉(フランク・シェッツィング(著)、北川和代(訳)/ハヤカワ文庫)~概略と軽いネタバレ感想

世界の海で起こる異常事態を描くSF海洋ディザスター系 謎のゴカイ、人を襲うクジラなど「海」が人を襲う 3分冊の第1冊目なので、全体のプロローグに過ぎない内容 おススメ度:★★★☆☆ 結構前に上巻と中巻 …

この一週間を振り返って(2017年10月1日~10月7日)

2017/10/09   -まとめ
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前置き 前週から始めた1週間のまとめ記事だが、特に何の批判も受けなかったので、このまま続けてみたいと思う。 先週は日本国内では、北朝鮮関連が一段落し、選挙関連のニュースが多かった。特に「希望の党」の出 …

急いで喉を裂け~駕籠真太郎ホラーエクスタシー短編集(駕籠真太郎/Kindle版) ~紹介と感想、一部ネタバレ

時事ネタ+猟奇的描写のコミック 題材はファンタジーから風刺まで様々 現代版「カストリ雑誌」的漫画? おススメ度:★★☆☆☆ 久しぶりにホラー的な漫画を読んでみた。理由は簡単で、Kindle Unlim …

高熱隧道 (吉村昭/新潮文庫)~感想とあらまし、軽いネタバレ

黒部峡谷第三発電所建設工事の生々しい記録 トンネル技師の立場から描かれるトンネル掘削の難工事 蟹工船にも通じるある種のプロレタリア的ホラー おススメ度:★★★★★ 随分前に紹介した小林多喜二「蟹工船」 …

壁(栗本薫/ハルキ・ホラー文庫)~あらすじと感想 、軽いネタばれ

とあるマンションに引っ越してきた若夫婦の受難 ド直球オカルトかつモダンホラー的 流石栗本薫というべきか、やはり栗本薫というべきか おススメ度:★★★☆☆ 前回のグインサーガ概論で触れたが、本作も後期・ …

グイン・サーガ(栗本薫/ハヤカワ文庫) ~簡単な概論的感想

正伝130巻の超長編ファンタジー、しかも作者逝去により未完 2017年9月現在、別の作家により続編が刊行中(141巻まで刊行) 自宅にある単一の物語としては最も長い、そして…… おススメ度:評価不能( …

二階の王(名梁和泉/角川ホラー文庫)~紹介と感想、軽いネタばれ

二階に引きこもる兄の正体は? 元「ひきこもり」達だけに見える異形と化した人々 彼らは「悪因研」と称し、見えない悪と対峙するが……。 おススメ度:★★★☆☆ 旧サイトの「新刊を勝手に予想」というコーナー …

人魚伝説 (山村正夫/角川ホラー文庫)~あらすじと感想、中程度のネタバレ

現代を舞台にしたホラー要素のあるミステリ 人魚伝説はただのスパイス。特に重要なテーマではない 究極の肩透かし系ホラー おススメ度:★☆☆☆☆ 久しぶりに読書後にこう思った。「いったい何だったんだ?」と …

オオカミ少女はいなかった 心理学の神話をめぐる冒険( 鈴木光太郎/新曜社)~内容の紹介と感想

心理学的「エセ科学」を真面目に検証・解説 やや専門的で難解な描写もあるが、科学読み物として面白い テーマに興味が有ればおススメの一冊 おススメ度:★★★★☆ この本に興味を持ったのは、自分のこの手の「 …

なまづま(堀井拓馬/角川ホラー文庫) ~あらすじと感想、軽いネタバレ

ヌメリヒトモドキという人に似た架空生物を扱うややSF要素のあるホラー 研究者の手記という形で、妻へのゆがんだ愛をテーマに、ひたすら湿度の高い文章が続く 表紙そのままの内容。気持ち悪いと思った人には内容 …

パシフィック・リム(ギレルモ・デル・トロ監督)~あらすじと感想、続編について

清く正しい「怪獣」映画 日本アニメxハリウッド映画 穴もあるが日本人「男子」にはいい映画 おススメ度:★★★★☆ ギレルモ・デル・トロ監督と言えば、メキシコ出身の元はマニアックなホラー系映画監督である …

鼻(曽根圭介/角川ホラー文庫)~あらましと感想、軽いネタバレ

「ブタ」と「テング」に分けられた奇妙な現代社会を描く表題作 経済寓話的な「暴落」とワンシチュエーションホラーの「受難」も収録 やや幻想的な作風、虐げられたものの不幸が主なテーマに語られる 上記に表題作 …

文字禍(中島敦/Kindle版)~概要と感想、中盤までのネタバレ

文字による禍をアッシリアの伝説で説く 短く鋭い文章と明確な主題 ネット時代にこそ意味があるストーリー おススメ度:★★★★☆ 先日、同じ著者による「山月記」を紹介したところ、共同運営者の成城氏より「( …

プロメテウス(リドリー・スコット監督)~あらましと感想、散々なネタバレ評価

エイリアンの前日譚(のような)映画 初代の荘厳さはなく、ハチャメチャな内容 エイリアンシリーズを見て爆笑するとは思わなかった…… おススメ度:★★☆☆☆ 普段、一部の例外を除き、世間の時間の流れとは、 …

私が彼を殺した (東野 圭吾/講談社文庫)~あらましと感想、軽いネタバレ

毒殺した犯人を探るミステリ 類型的設定と「推理」中心の内容 ミステリという組立ブロックを組み合わせたよう おススメ度:★★☆☆☆ (あらまし)あまり特定の主人公を主役にしない東野圭吾にあって珍しいシリ …

影との戦い―ゲド戦記〈1〉(アーシュラ・K. ル=グウィン [著]、清水真砂子[訳]/ 岩波少年文庫他)~あらすじと感想、中程度のネタバレ

魔法使いを目指す少年ゲドの冒険記 普遍的な戦いを経て成長する少年の物語 読みやすい訳。根源的恐怖。傑作ファンタジー おススメ度:★★★★☆(ファンタジーとしては★★★★★) 昨日、小学生の娘にゲド戦記 …

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