「 成城比丘太郎 」 一覧

「待つ」ということ(鷲田清一/角川選書)

「待つ」ことの臨床哲学的考察 「待つ」ということは、なにもしないことなのか 本書の紹介ではなく、個人的な考えを断章的に書きます おススメ度:★★★☆☆ 【はじめに】 「待つ」ということはいったいどうい …

この道(古井由吉/講談社)

現代日本最高峰の散文の更新 現代日本最高峰の、老いの繰り言 現在と過去との交歓 おススメ度:特になし(もはや、お薦めする/しない、という次元の問題ではない) 古井由吉の新刊。これが小説なのかどうか分か …

凍(トーマス・ベルンハルト、池田信雄[訳]/河出書房新社)

ベルンハルトの長編小説第1作 研修医が、とある画家を観察する 何もかもが凍てついた集落での呪詛のごとき言葉 おススメ度:★★★★☆ 【はじめに、本書紹介など】 トーマス・ベルンハルト(1931-198 …

最近読んだ本【2019年2月】~読書メモ(30)

読書メモ(030) 2月に読んだ本 生物学(遺伝学)、文学、歴史の新書、エッセイについての感想 おススメ度:それぞれ 【読んだ本について】 ・デイヴィッド・ライク『交雑する人類』(日向やよい・訳、NH …

レダ【全3巻】(栗本薫/ハヤカワ文庫JA)

ボーイ・ミーツ・ガール? ユートピア(ディストピア)SFとしてはイマイチ 作者自身の青春のモニュメント おススメ度:特になし 今年(2019年)は、小説家栗本薫の没後10年にあたる。生前は、商業出版さ …

カフカの父親(トンマーゾ・ランドルフィ、米川良夫・竹山博英・和田忠彦・柱本元彦[訳]/白水Uブックス)

かなり狂ってる人が登場する 奇想とユーモアとナンセンスとシュルレアリスムと 語り手の饒舌さ 奇妙さ:★★★★☆ 【はじめに】 トンマーゾ・ランドルフィ(1908-1979)は、イタリアの文学者。いつか …

増補-死者の救済史(池上良正/ちくま学芸文庫)~読書メモ(29)

読書メモ(029) 「苦しむ死者、うかばれない死者」の対処法 「憑依」概念を捉えることの難しさ 個人的興味深さ:★★★★☆ 「供養と憑依の宗教学」という副題。2003年に角川選書より出されたものの増補 …

現代の地獄への旅(ディーノ・ブッツァーティ、長野徹[訳]/東宣出版)~読書メモ(28)

読書メモ(028) ブッツァーティ未邦訳短篇集第二弾 日常に潜む陥穽と幻想と おススメ度:★★★★☆ 【はじめに】 本作品は、一年ぶりのブッツァーティ短篇集。内容は、変身譚・復讐譚・昔話のようなノリな …

最近読んだ本【2019年1月】~読書メモ(27)

読書メモ(027) 1月に読んだ本 オカルティズムから、新書にSFまで おススメ度:それぞれ 【はじめに】 今年から、1ヵ月ごとに1回、まとめ記事を載せます。1ヶ月に読んだ本の中から感想を書けるものだ …

フランケンシュタイン(メアリー・シェリー、芹澤恵[訳]/新潮文庫)

「怪物」とは何かを考えながら読むと面白い 怪奇小説の古典だが、文学的にも読める 科学主義の時代を告げる作品か おススメ度:★★★★★ 【前口上】 『フランケンシュタイン-あるいは現代のプロメテウス』は …

日本の幽霊(諏訪春雄/岩波新書)~読書メモ(26)

読書メモ(026) 日本文学にみる古代から近世までの「幽霊」観念 幽霊は死者というものの記憶装置 おススメ度:★★★☆☆ 本書は、日本において「幽霊」という観念がどのように生まれたのか、またそれがどの …

「死」とは何か(シェリー・ケーガン、柴田裕之[訳]/文響社)

「死の本質」について哲学的に考える 「死」を考えることで「生」が浮かびあがる 「自殺」の合理性と道徳性について おススメ度:特になし 【はじめに注意喚起】 まず注意として述べておきますと、この日本語版 …

紫の雲(M・P・シール、南條竹則[訳]/ナイトランド叢書)

「SF作家」シールの代表作 死をもたらす紫の雲 冒険ものにはじまり、やがて破滅系SFになり、最後は神話へ おススメ度:★★★★☆ 【はじめに】 M・P・シールの『紫の雲』(1901)は、ホラーチックな …

読書について【2】(成城比丘太郎のコラム-10)

読書についての雑文 『本の虫の本』について 年末年始や初夢について おススメ度:特になし 【はじめに】 ちょっと遅いですが、2019年明けました。今年の目標などはないですが、今年もそれなりに本を読んで …

年末に読んだ本~読書メモ(25)

「読書メモ-025」 ラノベについて 新書と中国文学について おススメ度:特になし 【はじめに】 今回は、去年(2018)の年末に読んでいた本の中から、感想を書けるものだけを取り上げる。内容はライトノ …

エデン(スタニスワフ・レム/早川書房)

「ファースト・コンタクトもの」 惑星エデンに不時着した6人の探索行 SFというよりファンタジーに近い部分もある おススメ度:★★★☆☆ レムの『エデン(EDEN)』は、《未知のものとの出会い》として書 …

2018年まとめ【書物・アニメ】

2018年のまとめ(2) 今年読んだ本についてのふりかえり アニメについても少し 【はじめに、ブックガイド本について】 世間には、ブックガイド本や、それに類するような書評本などがあふれています。同様に …

2018年まとめ【サッカー・競馬】

2018年のまとめ(1) 今年のサッカーについて 今年の競馬について 【サッカーまとめ】 今年は、ロシアワールドカップがあった。結果などについては詳しく書くことが何もない。トーナメント出そろった時点で …

最近読んだ本などについて~読書メモ(024)

「読書メモ」~(24) 読んだ新書について ゾンビランドサガについて少し おススメ度:特になし 斉藤美奈子『日本の同時代小説』(岩波新書)を読んだ。だいたいにおいて、予想通りの内容だった。その内容とは …

ペット・セマタリー【上・下】(スティーヴン・キング、深町眞理子[訳]/文春文庫)

「モダン・ホラーの第一人者」であるS・キングが描く、死と愛の物語恐怖というより、いのちの峻厳さを感じる様々なパロディ(セルフパロディも含む)があるおススメ度:★★★★☆ 【はじめに、あらすじとか】 …

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