「 文学・哲学 」 一覧
-
日本人の誇りを示す貴重な伝聞 拷問とはサディズムにあらす 読みやすい文。感じ入る結末 おススメ度:★★★★✩ (あらすじ)江戸時代、吉五郎という人間が窃盗の罪を犯した。しかし、彼は自白しない為、拷問に …
-
桜の下には何がある? ~「桜の森の満開の下/坂口安吾」&「桜の樹の下には/梶井基次郎」
2編とも短くて簡単に読める。 桜には魔力のようなものがある(個人差あり)。 狂気と正気のあやうい均衡が感じられる。 おススメ度:★★★★★ 「桜の森の満開の下」は、桜の魔力にあてられた山賊と、彼が奪い …
-
変身(フランツ・カフカ/集英社文庫ヘリテージシリーズ『カフカ』より)~あらすじとそれに関する軽いネタバレ、感想
日本一有名な変身譚(おそらく)の新訳 グレゴール・ザムザを襲った悪夢のような境涯と、彼の明晰な自己分析 人間でなくなったものと、その家族との断絶 おススメ度:★★★★★ 夢から覚めたグレゴール・ザムザ …
-
騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編(村上春樹/新潮社)~あらすじとそれに関する軽いネタバレ、感想
孤独な肖像画家が主役の静かな物語。余り怖くない。 「読ませる」小説だが、不満点もある。 題名の意味は直ぐ分かる。サブキャラが魅力的 おススメ度:★★★★☆ 結論から言うと、全くいつもの村上春樹氏で、最 …
-
経済社会の恐怖を描くホラーとして読める文学 労働者の凄まじい絶望感を描く 後半の展開が性急に感じるが深いテーマ性 おススメ度:★★★☆☆ ご存知の通り小林多喜二と言えば「プロレタリア文学の代表者」とし …