3行で探せる本当に怖い本

ホラーを中心に様々な作品を紹介します

「 短編集 」 一覧

ゴールデンウィークも読書〜「成城のコラム(101)」

「コラム101」 最近読んだ本。 ゴールデンウィークの競馬。 オススメ度:★★★★☆ 【近況】 現在、ゴールデンウィークのようです。ここ最近は、タケノコをよく食べます。だいたいの料理に合います。昨日は …

『英国クリスマス幽霊譚傑作集』(夏来健次・編、創元推理文庫)〜「読書メモ(78)」

「読書メモ078」 クリスマスの時期に読みたいホラー。 イギリスとクリスマスと怪奇幻想の親和。 オススメ度:★★★★☆ 【近況〜クリスマスでなくても冬に食べるもの】 クリスマスが近づいてきて寒くなって …

『兎の島』(エルビラ・ナバロ/宮崎真紀・訳、国書刊行会)

スペイン語圏のホラー文芸。 心理的な不安からくる恐怖。 「存在の限界」を味わえる。 オススメ度:★★★☆☆ 【近況〜食べたもの】 つい先日、チャーハンを作ろうと思ったのですが、ピーマンがなかったのでや …

個人的な、岩波文庫の100冊(仮)其のご〜「成城のコラム(79)」

「コラム079」 少し不思議な物語。 ぜひとも読んでみてくださいませー。 オススメ度:特になし 【近況】 台風14号が日本列島を通過しました。とくに九州を中心に被害が大きかったようです。うちの地域では …

個人的な、岩波文庫の100冊(仮)其のよん〜「成城のコラム(78)」

「コラム078」 少し怖い物語。 そんなに怖くないかも。 オススメ度:特になし 【近況】 最近は、また暑い日が続いておりまして、私の体調もあまりよくありません。朝晩の寒暖差にやられてしまって、しんどい …

罪人の選択(貴志祐介/文藝春秋) ~ネタバレあり

擬モダンSF調のホラー・サスペンス 尖ったSFから単なるミステリまで まだまだいけるはず おススメ度:★★★☆☆ 「黒い家」の貴志祐介による比較的最近(2020/3/30)に出版されたSF短・中編集。 …

再生 角川ホラー文庫ベストセレクション ~ネタバレあり

リハビリがてらに読んだ直球路線のホラー短編集 確かにジャパニーズホラーだ 頂点でもなければ底辺でもないという内容 おススメ度:★★☆☆☆ 現時点で本ブログには900本を超える記事があるのだが、そのうち …

猫アニメはじめました(成城のコラムー43)

「コラム043」 ◯◯の秋 猫とウマ オススメ度:特になし 【登場人物】 A:ちょっとご機嫌。 B:NHKアニメよく見ます。 私:少し虚構混じりの私。 【◯◯の秋】 A:こんばんは。今回はアニメに限ら …

でえれえ、やっちもねえ (岩井志麻子/角川ホラー文庫)※ほぼネタバレ無し

あの作品のまさかの続編⁉︎ うーん、いつもの岩井志麻子節 何となく気持ちわるい おススメ度:★★★☆☆ 「ぼっけえ、きょうてえ」はJホラー史に残る強烈な不気味さと鋭さを備えた傑作だと思う。未だに岡山弁 …

三丁目の地獄工場(岩城裕明/角川ホラー文庫)

不条理系スプラッタホラー短編集 最後の1作を除けば凡庸な印象 ホラーとは何を表現すべきか オススメ度:★★★☆☆ もちろん、読書の動機はタイトルである。注目したのは露骨な「三丁目の地獄」の方ではなく「 …

最近読んだ本と、先週の競馬(読書メモー68)

読書メモ(68) 疫病についての短編小説 先週の競馬 オススメ度:★★★☆☆ 【先週の記事への訂正】 まずは、先週(2021/4/15)の記事についての訂正からです。そこで取り上げた画家の正確な名前は …

角の生えた帽子(宇佐美まこと/角川ホラー文庫)

猟奇的な内容の表題作はサンプルで全文読める から予想した内容とは違うねっとりとしたホラー短編集 どんでん返しもあるが、うーん微妙 おススメ度:★★☆☆☆ 表題作は無味乾燥な工場業務に明け暮れる男が、毎 …

ホラー初めは、ラヴクラフトで~『狂気の山脈にて』

読書メモ(66) 色んな作品が味わえる とにかく「狂気の山脈にて」を読んでください オススメ度:★★★★☆ 【かなり長いまえがき(読み飛ばし可です)】 新年というと、初詣や書き初めや寝正月や食い正月な …

他人事(平山夢明/集英社文庫)

シュールで黒い創作短編ホラー集 理不尽を通り越して異空間化 実話怪談の方が好み おススメ度:★★☆☆☆ 明けましておめでとうございます。 ていうか皆さん、ホラーなんて普段、読まないでしょう。特に私が好 …

東京伝説―狂える街の怖い話 (平山 夢明/竹書房文庫)

少し古いが現代怪談集 幽霊その他が出てこない「人」の怪談 狂気がテーマか おすすめ度:★★★☆☆ サイコホラー小説が大好きという知人に勧められて、とりあえず読んでみた作品。2003年に刊行されていると …

忌録: document X Kindle版(阿澄思惟/A.SMITHEE)

まあ、中途半端なフェイクドキュメント 実話ベースを謳っている 少々狙いすぎか おススメ度:★★★☆☆ 実際起った事件と思しき4つの事件「みさき」「光子菩薩」「忌避(仮)」「綾のーと。」を元に、出来得る …

怪物(ディーノ・ブッツァーティ、長野徹〔訳〕/東宣出版)

「未邦訳短篇集第三弾」 「幻想と寓意とアイロニー」 小さなものが大きなものにつながる オモシロ度:★★★★☆ ブッツァーティの未邦訳短編集刊行もこれでひとまず終わり。それでも、まだまだ未邦訳の作品があ …

新耳袋殴り込み 第一夜 (ギンティ小林/角川ホラー文庫)

新耳袋のエピソードの舞台を取材 怪談の検証風怪談 イマイチ乗り切れない軽さ おススメ度:★★☆☆☆ 著者が聞いたら絶対に怒り狂うと思うが、本の感想を書くサイトだから仕方ない。はっきり書いてしまおう。文 …

息吹(テッド・チャン、大森望〔訳〕/早川書房)~読書メモ(54)

久々に出た2冊目の短編集 テクノロジーを通して人間を問い直す オプティミズム志向のSF オモシロ度:★★★★★ テッド・チャンの二作目がようやく出版された。『あなたの人生の物語』以来で、17年ぶりだと …

TVピープル(村上春樹/文春文庫)

村上春樹初期の短編集 不気味だがテーマはストレート 何だかんだで読んでしまう おススメ度:★★★☆☆ 本書を読んでいて思い浮かんだのはセンス・オブ・ワンダーという単語だった。ご存知の方も多いが、これは …

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