「 SF 」 一覧

方形の円(ギョルゲ・ササルマン、住谷春也〔訳〕/東京創元社)

「偽説・都市生成論」という副題。 「36」もの都市像が、雪崩をうつように現象する。 それぞれがひとつの宇宙観を凝縮した都市。 おススメ度:★★★★☆ 【まえおき】 著者はルーマニア出身で、現在はドイツ …

コンパス・ローズ(アーシュラ・K・ル=グウィン、越智道雄[訳]/ちくま文庫)~読書メモ(31)

読書メモ(031) 人生の指針となりうるかもしれない20の短篇 SFとファンタジーと文学の融合 おススメ度:★★★☆☆ 昨年亡くなったアーシュラ・K・ル=グウィン(Le-Guin、1929-2018) …

レダ【全3巻】(栗本薫/ハヤカワ文庫JA)

ボーイ・ミーツ・ガール? ユートピア(ディストピア)SFとしてはイマイチ 作者自身の青春のモニュメント おススメ度:特になし 今年(2019年)は、小説家栗本薫の没後10年にあたる。生前は、商業出版さ …

最近読んだ本【2019年1月】~読書メモ(27)

読書メモ(027) 1月に読んだ本 オカルティズムから、新書にSFまで おススメ度:それぞれ 【はじめに】 今年から、1ヵ月ごとに1回、まとめ記事を載せます。1ヶ月に読んだ本の中から感想を書けるものだ …

紫の雲(M・P・シール、南條竹則[訳]/ナイトランド叢書)

「SF作家」シールの代表作 死をもたらす紫の雲 冒険ものにはじまり、やがて破滅系SFになり、最後は神話へ おススメ度:★★★★☆ 【はじめに】 M・P・シールの『紫の雲』(1901)は、ホラーチックな …

エデン(スタニスワフ・レム/早川書房)

「ファースト・コンタクトもの」 惑星エデンに不時着した6人の探索行 SFというよりファンタジーに近い部分もある おススメ度:★★★☆☆ レムの『エデン(EDEN)』は、《未知のものとの出会い》として書 …

来るべき種族(エドワード・ブルワー=リットン、小澤正人[訳]/月曜社-叢書・エクリチュールの冒険)

「来るべき種族」という新人類? ユートピア文学の系譜を受け継いだSF的作品 謎の力「ヴリル」におびえる語り手 オモシロ度:★★★★☆ 【最初におしらせ】 はじめにちょっとしたおしらせですが、個人的な体 …

最近読んだ本と、そうでない本~読書メモ(018)

  ブッチャーズ・クロッシング(ジョン・ウィリアムズ、布施由紀子[訳]/作品社) 火星の人(アンディ・ウィアー、小野田和子[訳]/ハヤカワ文庫SF) 読書メモ(18) 19世紀アメリカの大自然での経験 …

ヘブンズ・フラワー (長谷川エリカ /無双舎F文庫 は 1-1)

2018/07/15   -★☆☆☆☆
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暗殺者の少女がディストピア的近未来で自分探し 設定、キャラ、テーマ、すべてが横滑りする ドラマのノベライズであることを読んでから知る おススメ度:★☆☆☆☆ 読み終わってドラマのノベライズだということ …

銀河英雄伝説 1 黎明編 (田中芳樹/創元SF文庫)

壮大な宇宙戦争をタクティカルに描く著者の代表作 多数のキャラクターが縦横無尽に活躍する ヘビーライトノベルとでも言うべき重厚さと読みやすさと少年の心をくすぐる設定 おススメ度:★★★★☆ 時々、無性に …

スタートボタンを押してください(アンソロジー、中原尚哉・古沢嘉通〔訳〕/創元SF文庫)

「ゲームSF傑作選」という副題。 ビデオゲームの小説化であるとともに、フィクションがゲームと人間の未来を描きだす。 人生そのものもゲームのよう(月並み)。 おススメ度:★★★☆☆ ビデオゲームが登場し …

世界の終わりの天文台(リリー・ブルックス=ダルトン〔著〕佐田千織〔訳〕/東京創元社)

世界は終末をむかえたらしいが、はっきりしない 地上の老人と、宇宙船内部の状況を交互に描く アイリスという少女は何者なのか おススメ度:★★★★☆ 【あらすじ】 北極圏にある天文台に、研究者として就任し …

海の底(有川浩/角川文庫)

突如横須賀だけを襲った謎の巨大甲殻類。 潜水艦にとり残された自衛隊員と、13人の子供たち。 警察組織(特に機動隊員)の意地と奮闘ぶり。 おススメ度:★★★☆☆ 本書は、きうら氏が以前紹介していた(20 …

鍵-自選短編集(筒井康隆/角川ホラー文庫)~概要と感想、軽いネタバレ

不条理を感じるSF要素もある現代(少し古いが)ホラー 筒井康隆ならではのアイロニー 正解を知っていて敢えて外すというテクニックはさすが おススメ度:★★★★☆ 筒井康隆と言えば、知らない人はいないベテ …

深海のYrr〈中〉〈下〉(フランク・シェッツィング(著)、北川和代(訳)/ハヤカワ文庫)~概略と軽いネタバレ感想、先に〈上〉を

  海から異変が起こるSF系ディザスター小説 精密な科学的調査と緻密な人物的背景 しかし、どこか読みたい小説とは違う おススメ度:★★☆☆☆ この小説は非常に長い小説で、上・中・下巻があり、それぞれ5 …

最後から二番目の真実(P・K・ディック[著]、佐藤龍雄[訳]/創元SF文庫)

世界を二分する勢力による戦争の行方とは。 地下に移り住んだ人々に隠された真実。 主要人物数人のドラマ。 おススメ度:★★★☆☆ フィリップ・K・ディックは日本でよく読まれています。最近読んだ『フィリッ …

深海のYrr〈上〉(フランク・シェッツィング(著)、北川和代(訳)/ハヤカワ文庫)~概略と軽いネタバレ感想

世界の海で起こる異常事態を描くSF海洋ディザスター系 謎のゴカイ、人を襲うクジラなど「海」が人を襲う 3分冊の第1冊目なので、全体のプロローグに過ぎない内容 おススメ度:★★★☆☆ 結構前に上巻と中巻 …

プロメテウス(リドリー・スコット監督)~あらましと感想、散々なネタバレ評価

エイリアンの前日譚(のような)映画 初代の荘厳さはなく、ハチャメチャな内容 エイリアンシリーズを見て爆笑するとは思わなかった…… おススメ度:★★☆☆☆ 普段、一部の例外を除き、世間の時間の流れとは、 …

ギガントマキア(三浦建太郎/ジェッツコミックス) ~あらすじと感想、軽いネタバレ

ベルセルクの作者による異色格闘漫画 恐らくプロレスとロリータが描きたかったと思われる 一巻だけで完結。少し惜しい気も。 おススメ度:★★★☆☆ 前に紹介した「ベルセルク」の作者による一巻限りの読み切り …

椎名誠 超常小説ベストセレクション (椎名誠/角川文庫) ~全体の紹介と感想

椎名誠のもう一つの顔である異常小説作家としての短編集 SF、ファンタジー、ホラー、不条理の要素をごちゃまぜにした不思議な作風 落ちが投げっぱなしの場合もあるが、それがまた味。広くは薦めない。 おススメ …

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