3行で探せる本当に怖い本

ホラーを中心に様々な作品を紹介します

メメント・モリ(後藤明生/中央公論社)

「私の食道手術体験」という副題 自らの「入院雑記」を基に再構成したもの 後藤式に綴られる入院体験など おススメ度:★★★☆☆ 【私と後藤明生との出会い】 後藤明生(ごとうめいせい)は、日本の小説家で、 …

アルスラーン戦記・1 王都炎上(田中芳樹/らいとすたっふ文庫)

中世ペルシア風の世界を舞台にしたファンタジー ややライトノベル寄りだが読みやすく面白い アニメとの比較も おススメ度:★★★☆☆ 【まえがき】 先日、何気なくAmazonビデオのラインナップを見ている …

櫛の火(古井由吉/新潮文庫)

死んだ女性を裡に秘めつつ、生きる女性と交わる 『行隠れ』の発展的変奏 古井文学的には過渡期にあたるものか おススメ度:★★★☆☆ 【はじめに】 本書は、古井由吉が出した単行本としては、『杳子・妻隠(過 …

動機 (横山秀夫/文春文庫)

2018/09/21   -未分類

警察・新聞記者・裁判官・元殺人犯の渋いドラマ ミステリ要素からサスペンス、ちょっとしたサイコ的要素も 安定した内容。一編を除いて地味でもある おススメ度:★★★☆☆ 著者の横山秀夫と言えば、「半落ち( …

自殺の歴史(ロミ、土屋和之[訳]/国書刊行会)~読書メモ(017)

読書メモ(17) 古今東西自殺のエピソード あまりこわくはない おススメ度:★★★☆☆ 【本書について】 図書館で借りてきて、ちまちまと読みすすめていった本。読む前は、それほど怖い本ではないだろうなと …

リアル王様ゲーム~女子高生.com (しろいちじく/竹書房文庫) ~ややネタバレ気味

「真面目な」サスペンスミステリ 時代を感じる設定(2010年) 面白いような、恥ずかしいような…… おススメ度:★★★☆☆ なんか、ゴメン……基本的に読む本を選ぶときは、内容はあまり確認せず、タイトル …

人生を変えるアニメ(河出書房新社〔編〕/河出書房新社)~読書メモ(016)

読書メモ(16) 中学生以上の人に向けて、著名人がアニメをお薦めするという内容 基本的に、無難な選定 おススメ度:★★★☆☆ 【おわびと訂正】 はじめにおわびから。以前の記事で、『君の名は。』の主役の …

危ない世界一周旅行(宮部高明/彩図社)

世界の危なさを知る、裏世界一周旅行記 2009年発売でやや情報は古い 文章は…だが、エピソードは面白い おススメ度:★★★☆☆ 「危ない」と聞けば、怖い話好きを標榜する本サイトでは俄然、興 …

日本代表を、生きる。(増島みどり/文藝春秋)

1998年フランスワールドカップに関わった人たちのインタビュー 現在日本のサッカー(選手)への提言 Jリーグなどについても おススメ度:★★★☆☆ 【はじめに】 先日襲来した台風21号は、25年ぶりの …

恐怖・地獄少女 Kindle版(日野日出志/Amazon)

昭和のトラウマ漫画家の代表作 グロさよりも哀切極まる まあしかし強烈な作風だ おススメ度:★★★★☆ あまり流行に左右されない(というより単に知らない)本サイトであるが、銚子鉄道のニュースから「まずい …

最近読んだ本などについて(2018年08月)~読書メモ(015)

読書メモ(15) テクノロジーから歴史書関係の対談本まで 暇つぶし用に読んだもの おススメ度:★★★☆☆ 【はじめに】 八月下旬から九月上旬にかけては、いつもなんやかんやとあって、ややこしい本やホラー …

えじきしょんを呼んではいけない (最東対地/角川ホラー文庫) ~ネタバレ気味注意

怪人系不条理(?)ホラー 設定は面白いが色々大雑把 許せるタイプのホラーファンに おススメ度:★★☆☆☆ ツッコミどころ満載という意味で、近年稀にみる怪作ではないかと思ったが、全体の構造が、先達である …

今期〔2018年夏〕アニメ感想など ~映画『聲の形』の感想を含む

今期アニメなどについての感想 映画『聲の形』の感想を含みます まあまあ怖いところあります おススメ度:それぞれ 【聲の形について】 映画『聲の形』をようやくテレビ放送で観ました。まあまあ良かったですが …

幻視(米山公啓/角川ホラー文庫)

比較的スリリングな医療系ホラー テンポが速くて読みやすい 落ちはちょっと おススメ度:★★★☆☆ (あらすじ)ライブ会場でいきなり頭から血が噴き出してロックシンガーが死亡した。同時期、同様の症状で死亡 …

怪異十三(三津田信三〔編〕/原書房)~読書メモ(014)

読書メモ(14) 三津田信三自身が「本当にぞっとした作品」を選ぶ 直球の怪談といった印象 おススメ度:★★★★☆ 『怪異十三』は、ホラー作家の三津田信三(著者の作品で本サイトで紹介した本:「凶宅」「禍 …

山内くんの呪禁の夏。(二宮酒匂/角川ホラー文庫)

災難に会いやすい少年のオカルト系ジュブナイル小説 色々と評価不能 ……コメントできない感じ おススメ度:評価不能 うーむ、困った。久しぶりにコメントに困る小説を読んでしまった。このサイトではおなじみの …

ガルヴェイアスの犬(ジョゼ・ルイス・ペイショット、木下眞穂[訳]/新潮クレスト・ブックス)

ペイショット作品の初邦訳 ポルトガルの一寒村に落下した物体(のにおい)があばく村人の生活 土地に積み重ねられた記憶の層と、生命のつながり おススメ度:★★★★☆ 一九八四年一月、ポルトガルの寒村である …

ノロイ―小林雅文の取材ノート(林巧/角川ホラー文庫)【※注 決定的なネタバレあり】

自宅が焼失・失踪した作家の取材ノートの中身 呪いは存在するのかというテーマ 中々テクニカルである おススメ度:★★★☆☆(予備知識が無ければもう半個★プラス) ある実在の怪談蒐集作家の自宅が全焼し、妻 …

キャリー(スティーヴン・キング、永井淳〔訳〕/新潮文庫)~読書メモ(013)

読書メモ(13) キングの処女長編 テレキネシス(念動能力)をもった少女の大破壊的復讐までの顛末をドキュメンタリー風に おススメ度:★★★☆☆ 全世界というか、日本で広く読まれているスティーヴン・キン …

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。【映画】(アンディ・ムスキエティ監督)

キングの有名な原作の「一部」を描く 特別怖くもキモくないのは文化が違う? 少年たちの友情物語としてはまずまず おススメ度:★★★☆☆ 映画化されたスティーブン・キングの作品では、ミザリーやグリーン・マ …

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