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『鬼と日本人の歴史』(小山聡子、ちくまプリマー新書)〜「読書メモ(83)」

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  • 「読書メモ083」
  • 古代から続く日本の鬼。
  • 変容していく鬼観念。
  • オススメ度:★★★★☆

【鬼のような近況】

花粉症の症状も軽くなってきて過ごしやすい素敵な季節を楽しみたい昨今、寒暖差が激しくて偏頭痛がひどくなることもあります。現在も少し頭が痛いです。なので、今回は簡単な紹介記事になります。

【日本人の鬼に対する観念とは】

本書、『鬼と日本人の歴史』は、古代からの、日本における「鬼」の観念の受容と変容を書いたものです。

日本の鬼観念は、中国思想の影響にあるのはもちろん、密教とともに入ってきたインドの「鬼神観念」の影響も受けているようです。ここから、鬼が何らかの神やそれに準ずる存在として表象されるようになったのでしょう。

疫病をもたらすとされた疫鬼は「神」でもあるので、モノノケ同様に加持祈祷で調伏するわけにはまいりませんねん。中世までの鬼イメージはおそろしいものと捉えられていました。そののち、中世から近世にかけて鬼の観念も変わるとともに、鬼は妖怪などと同一化して、近世(江戸時代)の滑稽化された鬼像などにつながります。

そんななか、鬼にまつわる否定的なイメージも歴史上あったといいます。たとえば、障害をもった子どもを鬼子として扱ったり、嫉妬に苦しむ女性を鬼として表現したりと。何らかのマイナスイメージを抱く存在と鬼とを結びつけるような心性は何も日本人だけのものとは限りませんが、まあ、そのイメージは現代のフィクションに見られる鬼(鬼滅の刃とか)に続いているのでしょう。

では、その現代の鬼はどうかというと、そこまでは書かれてません。現代でよく言われる鬼は、古代からの鬼観念(妖怪などを含む)を引き継ぎつつも、言語表現のレベルでは、比喩表現や強調としても用いられているかなと思います。たとえば、《鬼のようにすごい》とか《鬼のようにきれい》とか、《鬼かわいい》とか《鬼かっこいい》とかいうようなかんじで用いられます。競馬でいうところの鬼脚が、ものすごい末脚をもった競走馬を表現するときに使われるように。

【鬼滅の刃の鬼が悪いやつと決めつけていいの?】

さて、この4月から『鬼滅の刃』の新シリーズがはじまっております。『鬼と日本人の歴史』が、その鬼滅の刃を楽しむための一助になるかどうかは断言できませんけど、読んでおいて損はないと思います。まあ、日本人の鬼に対する見方を理解できますので、参考程度にお読みくだされば幸いですー。

鬼滅の刃でいう鬼は退治(?)されるべきケダモノとして捉えられているのでしょう。さらにいうと、鬼滅の刃の鬼には、従来の鬼だけでなく、西洋の吸血鬼などからの影響も感じます。つまり、鬼滅の刃の鬼はハイブリッドなわけです。人々から忌避される存在であるなら、やはり排除の対象になっているのでしょう。鬼も吸血鬼もどちらも排除される存在だとしたら、ハイブリッド化によってさらに忌まわしきものになってしまったのだろうか。

【桜花賞の勝ち馬の鬼脚】

先週の桜花賞は、リバティアイランドが鬼強かったです。あの末脚を鬼脚と呼んでいいのだろうか。いいのでしょう。

では、今週の皐月賞で、鬼脚を見せる競走馬は出るだろうか。鬼脚の推し候補一番手としては、ソールオリエンスでしょう。個人的には、ファントムシーフに期待したい。おそらく人気になるでしょう。ファントムシーフの意味は「怪盗」だそうです。母馬の名前が「ルパンⅡ」だからだそうです。であるなら、私の心を盗むような走りを見せてほしい。そして、タッチウッドにも注目してますけど、勝ち切るまではどうだろうか。 まあ勝てなくても3着以内に入ってくれたらよかよか。

今年の皐月賞は、ここを狙ってくるであろう陣営と、ダービーを見据えた仕上げをしてくる陣営とに分かれるのかなぁ。買い目に入れる馬は、10頭くらいになりそう。そこからできれば7〜8頭くらいに絞りたいです。鬼のように悩むでしょう〜。

(成城比丘太郎)




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