3行で探せる本当に怖い本

ホラーを中心に様々な作品を紹介します

★★★☆☆

はじめの一歩(137) 〜ネタバレ感想

投稿日:

  • それでも読むか、読まないか
  • ある意味完全に予想通り
  • ウォーリーは負ける(予想)
  • オススメ度:★★★☆☆

【前説】
ホラー小説のレビューを読みに来たら、ボクシング漫画の感想が載っていた……と、いう気分だろう。それはよく分かる。

私は生来エクササイズ嫌いの資質に加え、幼少期にかなりの近視なったため「町内会」が主催する「ソフトボールチーム」に参加させられるのが、大変ストレスだった。

時代は昭和、完全な休日は日曜日だけ、小学校低学年の少年がゆっくり休もうと思っているウィークエンドの午前中、自分に「ソフトボール」を強要するルールがどれだけ脅威だったか。眼が悪いから遠くのボールなんて見えないし、身体能力が低いから、すぐに息が上がる。そんな時間があるなら私はゲームで遊ぶか、本を読むかしたい。ソフトボールの練習時間を告げに訪れた級友を悪魔のように息を詰めて、無視した罪悪感は凄かった。なぜ、私は罪人なのかと。

そう、全部野球が悪い。ドラえもんやラピュタ、その他のアニメの放送をぶった斬って、野球の放送を続けるTVが憎い。そう、思った。もちろん、ファミスタ84/86で友人と遊んだし、ルールも楽しみ方も知っているが、それでも「マスメディアが報道する野球」は大嫌いだ。「どうだ、こんなに楽しいことは他に無いだろうが、貧乏人」と押し付られるのが嫌だ。

相撲=サイクルレース=フットボール=スピードスケート>|超えられない壁|>野球&サッカー&その他

というのが私の位置付けである。オオタニは大好きだがベースボールは嫌い。日本料理は好きだが、酢の物は嫌い。仕事は好きだが事務職は苦手。あなたはどうだろうか? 私ほど捻くれてなければおめでとう、素晴らしく幸せだ。若干、正岡子規には申し訳ない。

【本題】
本巻は幕之内一歩というボクサーの誕生から引退、その後のセコンド人生を描いている長大な漫画である。この時点で「?」な方は過去のレビューが本作を50巻位まで読んでから続きを読んで欲しい。

137巻は絶対王者・ラスボスであるフェザー級王者のリカルド・マルチネスの、かつて一歩と戦ったウォーリーとの試合シーンが描かれている。ウォーリーは「あしたのジョー」で言えばハマリオのポジション。リングを駆けまわる野生児である。本書ではこれまでのパターンと同じく、挑戦者が躍動する。そしてチャンピオン側が反撃を始める……というところで終わる。いつも通りだ。

ウォーリーには秘策があるようだが、それを承知で握りつぶすリカルド、というのが138巻の内容だろう。

問題はそこではない。

はじめの一歩というタイトルの漫画で主人公の幕之内一歩がもう約5年に渡って引退したままなのである。正確に言えば120巻で世界2位のゲバラに敗れて引退してから17巻。延々と「セコンドとして第2の人生を歩む主人公」が描かれている。

もういいのではないか?

本気でこのパターンを続けるなら、元の話は120-121巻で終わるべきだ。ここまで引っ張っているのは、彼が復帰するというプロレスがあるからだ。それにしても長い。長すぎる。17巻と言えばもうすぐ前述のジョーが燃え尽きる直前である。

とはいえ、ウォーリーなどはライバルでもない単なる脇役だった。それを引っ張ってくるあたり、かなり台所事情は厳しい。全盛期の貯金は全て使い切ったと見ていいだろう。私たちの興味は次の一点に集中している。

どうして、幕之内一歩は復帰するのか?

可能性として、リカルドの敗戦、恩師である鴨川会長の死、先輩である鷹村の敗戦などを挙げたが、最初のリカルドの負け、は無さそうな雰囲気だ。長年のライバル千堂が世界チャンプとなることも無さそうなので、予想が難しい。鴨川会長の退場&鷹村の引退というWインパクトが起こることは考えられる。

とりあえず、話が動くのはこの5巻先(約1.5年)であると思う。ここまで来たのだ。待とうではないか。

【後説】
野球が好きな人には本当に申し訳ない。君が同じ立場だったらどうする? という寄生獣のミギーの言葉を引くまでもなく、私が嫌いなものは誰かが好きなものなのだ。それをわかっていてこんなことを書いている。ではまた。

(きうら)



-★★★☆☆
-, , , , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

夜までに帰宅(二宮敦人/角川ホラー文庫)~あらすじと感想、中程度のネタバレ

やや近未来の高校生たちが遭遇する「夜」の恐怖 興味深い設定だが、詰めが甘い気がする 読みやすい&ラストがなかなか おススメ度:★★★☆☆ (あらすじ)少し先の未来、第3次オイルショックがきっかけで夜間 …

深海のYrr〈上〉(フランク・シェッツィング(著)、北川和代(訳)/ハヤカワ文庫)~概略と軽いネタバレ感想

世界の海で起こる異常事態を描くSF海洋ディザスター系 謎のゴカイ、人を襲うクジラなど「海」が人を襲う 3分冊の第1冊目なので、全体のプロローグに過ぎない内容 おススメ度:★★★☆☆ 結構前に上巻と中巻 …

感染(仙川環/小学館)

「臓器移植」がテーマの医療系サスペンス とにかく軽快で展開が早い。軽い読書向き。 タイトルから想像されるようなグロ系描写はほぼ無い おススメ度:★★★☆☆ 「感染」は、臓器移植を中心とした医療知識を縦 …

自殺の歴史(ロミ、土屋和之[訳]/国書刊行会)~読書メモ(017)

読書メモ(17) 古今東西自殺のエピソード あまりこわくはない おススメ度:★★★☆☆ 【本書について】 図書館で借りてきて、ちまちまと読みすすめていった本。読む前は、それほど怖い本ではないだろうなと …

KAPPA (柴田哲孝/徳間文庫) ~あらすじと感想、軽いネタバレ

沼で人が喰い殺された謎を追うルポライター ホラーでもなく、ミステリでもない、サスペンス系 割と明るい雰囲気の気楽な娯楽小説 おススメ度:★★★☆☆ かなり前に「TENGU」という小説を取り上げたが、そ …

アーカイブ