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★★★☆☆ コラム

今月買った本を紹介する【2023年1月】〜「成城のコラムー93」

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  • 「コラム093」
  • 1月に買った本について。
  • 12年前に読んでいた本。
  • オススメ度:★★★☆☆

【近況】

先週降り積もった雪は、今日になってもまだ白いまま、うちの家の裏に、うらみがましく残っております。バレンタインデーまで残っていたらホワイトチョコか、雪見の大福か、いちご大福を食べたい。うちの近所はどれだけ降って積もっても一週間したら雪は消失してるのに今回の降雪は残っています。そのことは、私がよく歩く公園もまたそうで、日陰にのびる道にはシャーベット状になった雪が覆っております。朝晩になると冷え込みは本格的にきつくなり、そのシャーベットの路面は昼でもまだ半熟ながらも凍りついております。一昨日歩いた昼頃の道は、陽光に照らされてキラキラと輝きながら、歩行者を罠にかけようとしているようにみえました。それまでに歩行者が通ったあとには、くぼみや筋ができていて、私はそこを慎重に歩くのです。

そして、家に帰り、カップうどんを食いつつ海馬(?)のなかにある雪の道を、伸びた麺に重ねながら春を待つ想いにとらわれていたら、12年前の冬シーズンを思い出しました。12年前の冬(2010-2011)も全国的に大雪が降りました。さらに、その時に読んでいた本のことも思い出してくださいました。

というわけで、今回の話題は、今月(2023年1月)に買った本と、12年前の2月上旬に読んでいた本のことです。

【今月の購入本】

2023年の1月に購入した新刊本は、結構な冊数になりました。昨年12月に出版されたものも1月に購入したからです。2ヶ月分の冊数をこの1月で買うたからですねん。その中にはもちろん、サラゴサ手稿の下巻もありますし、山尾悠子のものもあります。サラゴサ手稿はすでに中巻まで読んでるので下巻を読むのが非常に楽しみです。ちなみに、今月、古書は1冊100円のものを5冊買いました。近頃は、古書にはほとんど金銭を費やさず、新刊本購入だけにしてます。古書を読みたくなったら、なるべく図書館を利用するようにしておりますー。

話変わりまして、Twitterには、「今日買った・届いた本を紹介する」というタグがあります。それにならって、今月買った本のなかから、すでに読んだことのある本を取り上げます。

【12年前の今頃に読んだ本】

今から12年前(2011年)の2月上旬に読んでいた本が、昨年末に復刊されて、とてもうれしい。

・『〈私〉の哲学を哲学する』(春秋社)

上記の本は、2010年10月に講談社から出版されました。その本が、2022年12月に復刊され、私は2023年1月に購入しました。待ちに待った復刊の報せでした。

私は、今から12年前の2011年2月に図書館から借りてきてその講談社版を読み、何らかの哲学に関する手応えを得たと感じました。もう12年前なので詳しくは忘れましたが、それでもその時の読書ノートを見ると、私が興奮しながらも冷静に読んでいたことが読み取れました。残念ながら、その感想の文章をここには取り上げられません。なぜかというと、自分でもよくわからない感想文の連続だからです。

ところで、2011年2月というと、1月よりはじまったアニメのまどマギが、そのダークな本性(?)を見せはじめた頃です。まどマギの内容にも、何らかの感動による興奮をおぼえ、それと本書とを重ね合わせていた記憶があります。

それから12年間、ずっとこの『〈私〉の哲学を哲学する』を気にかけていて、他のどの哲学書を読んでも頭には、いつもこの『私の哲学を哲学する』があったのです。本来なら、講談社学術文庫から文庫化されるのを期待して待っていたのですが、それは叶わなかったけど、まあ些細なことです。ようやく復刊されたのですから、出版社などはどうでもいいのです。これからいつでも読めるのが大事ですので。

とにかく、今月(1月)は買いたい本が多かったです。それらの本の感想もいずれ書きたいので、お待ち下さい。

(成城比丘太郎)


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