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コラム 特になし

個人的な、岩波文庫の100冊(仮)其のさん〜「成城のコラム(77)」

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  • 「コラム077」
  • 晩夏に読みたいもの。
  • 晩夏に読んでたもの。
  • オススメ度:特になし

【競馬の近況】

先週末で、夏競馬が終わりました。小倉2歳Sと新潟記念の2レースが、日曜日の重賞レースでした。小倉2歳は、グレーターロンドン産駒が勝利しました。勝ったロンドンプラン自体は距離がのびたほうがいいかなー。メンバーレベルは低かったと思ってます。なので、ロンドンプランの強さが目立ったのかなぁ。このあたりのことは、のちに分かるでしょう。というか、これまでの2歳馬のレベルは全体的に高くないと思います。

新潟記念は、カラテが強かったです。このくらいの距離が良いのでしょう。秋競馬に向けてよいレースができました。しかし、中距離戦線には強敵がごちゃまんといますのでカラテには厳しいでしょう。2着のユーキャンスマイルは久しぶりに私をスマイルさせてくれました。4着のフォワードアゲンに少し夢を見ました。まあ、この新潟記念のレースレベルはまあまあかなと思ってます。大きく負けた馬たちの挽回(?)に期待です。

さて、新人の今村聖奈騎手が、「小倉ターフ賞」なるものを受賞しました。デビューしたばかりの新人騎手が受賞するのはこれが初だそうです。すごい。小倉競馬で新人騎手が重賞レースを勝つのは池添以来かなぁ。それにしてもこの今村騎手がどこまで伸びるのか楽しみです。ひとつだけ言えるのは、今村騎手の騎乗する馬の単勝複勝がこちらの想定以上に売れるということですかね。

競馬について語りだすときりがないのでこの辺でやめます(語り足りない)。

【晩夏に読みたい岩波文庫】

本題です。9月に入りました。暦としては晩夏は過ぎたでしょうか。個人的には8月下旬から9月上旬頃を晩夏としてます。この時期になると、シュティフターの『晩夏』という本を読みたくなるからです。読みたくなるだけです。この時期になると、『晩夏』を読みたいなーという気分になるだけです。私は、これまで『晩夏』を1度だけ読みました。その小説をまた読み返したいなーと毎年この時期に思うわけです。

ところで、晩夏のころに食べるものというと、冬瓜(トウガン)です。冬瓜入りのスープを昨日食べましたし今日も食べました。ちなみに、冬瓜は秋の季語だそうです。よければ食べてみてくださいー。

というわけで、この晩夏の頃に読みたくなる岩波文庫、あるいは晩夏の頃に読んだ岩波文庫についてとりあげます。ちなみに、『晩夏』は岩波文庫では出てないと思います。それと、今回取り上げるのは暗めの本ばかりです。

(9)シュティフター(手塚富雄、藤村宏・訳)『水晶 他三篇』

(10)ソロー『森の生活 ウォールデン』

(11)ボードレール『パリの憂愁』

(12)ルソー『孤独な散歩者の夢想』

(13)ド・クインシー『阿片常用者の告白』

(14)ポオ『ユリイカ』

(15)ヴァージニア・ウルフ『船出』

(16)パヴェーゼ『美しい夏』

本来ならシュティフターの『晩夏』をあげたいのですが、それはちくま文庫版しかないようなので、かわりに『水晶』を。この時期に読んだらなんか涼しくなるかも。

岩波文庫版の『森の生活』は春から秋にかけてわが家のトイレの中でちびちびと読みました。森の生活をするとなると、トイレはどうするのだろう。そのあたりのことは読み返して確かめよう。そのうち違う出版社の文庫でよみたいです。

『パリの憂愁』は、他の出版社だと「パリの憂鬱」としても出されています。新潮文庫版も読みましたが、個人的には福永武彦が翻訳した「パリの憂愁」が好きですねー。

『孤独な散歩者の夢想』も異なる文庫で2回読みました。光文社古典新訳文庫版のほうがよかったかなぁー。

『ユリイカ』も異なる翻訳で2回読みましたが、しかし、内容を全く理解できていない。正直にいうと、読まなくていいかも。個人的に、この時期に読みたくなるだけですのでその点ご了承ください。

ヴァージニア・ウルフ『船出』はロンドンを出港するところから物語は始まります。この作品については、当ブログにて取り上げてますのでよろしければそちらをお読み下さい。

『美しい夏』は夏の終わりに読んでました。この作品の冒頭部分の文章が好きで、この時期になるといつもその箇所だけ読んでます。以下に、冒頭部分を少しだけ紹介します。

「あのころはいつもお祭りだった。家を出て通りを横切れば、もう夢中になれたし、何もかも美しくて、とくに夜にはそうだったから」(『美しい夏』/河島英昭・訳)

【余談】

9月上旬から中旬にかけての、夕方(17時〜18時頃)になると、うっすらと晴れた空に月が浮かび出します。この9月の月がほんまに好きなんですよねー。いつもボーッとしながら月見してます。

ところで、ポオ(エドガー・アラン・ポー)には、月に行く幻想小説があります。それは、「ハンス・プファールの無類の冒険 (The Unparalleled Adventure of One Hans Pfaall, 1835年、未完)」(エドガー・アラン・ポーのWikipediaより)です。
このハンス・プファールの無類の冒険という作品はすごいおもろいです。SF作品といえるものです。是非とも読んでみて下さいー。

(成城比丘太郎)


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