- 「コラム056」
- 夏目漱石『こころ』
- ホラー好きあるある
- オススメ度:特になし
【登場人物】
K:もうすぐ高校2年生。
私:心配性。
【心をこめたやりとり】
K:新年あけまして1ヶ月ほど経ちましておめでとうございます。
私:どうもどうも。
K:昨年度はなんやかんやとお世話になりました。ありがとうございますー。今日もおいでいだいて助かります。
私:いえいえ。今年もなにとぞ改めてよろしくお願いいたします。
K:そう言っていただけるとありがたいです。これからもよろしくです。で、僕も今年で高校2年生になるので、そろそろ受験の準備に入ろうかと思いまして。
私:もう受験ですか。私には大学受験のことは特にアドバイスできないですけど。
K:あっ、もちろん期待してません。
私:そうですか(ムッ)。まあいいや事実そうだし。で、今日はまた何かの課題で?
K:さっきのは冗談ですよ。大いに期待してますので。今日は課題とかではなくて、ホラーについて話そうかと。
私:そっか、ホラー好きでしたもんね。
K:はい。ホラー映画とかホラーゲームとかはよくするんですけど、ホラー小説をあまり読まないんで、何かオススメでもありますか?
私:それなら、このブログを読んでください。そちらの心に刺さるものが見つかるでしょう。
K:心に刺さる?
私:はい。意味がわかりませんか? 「心を打つ」とか、「心を奪う」みたいな意味合いを最大限にしたようなものです。
K:なーるほど。心に留めておきます。
私:心してくださいよ。
K:はい。では、おもしろそうなホラー小説はこのブログから探します。
私:そうしてください。読んだら感想教えて下さい。ほんで、もうひとつアドバイスめいたことを言うと、ふつうの(?)小説をホラーとして読んだらどうなるかを考えてもおもしろいかもしれません。
K:というと?
私:たとえば、夏目漱石の『こころ』がありますよね? それをホラー小説として読むんです。
K:『こころ』なら僕も読みました。あれは、ミステリとして読めそうですよね。
私:はい。ミステリ的要素はありますね。しかも、登場人物に「K」がいますよね。奇しくもそちらと同じ名前です。その『こころ』の「K」は◯◯しますよね。そのシーンを映像化したらホラーっぽくできるかも。
K:僕の名前がKなのは、そちらの都合ですけど。それに、大学生になったら、Dになる予定です。D学生です。社会人になったら、Sになります。
私:では、引退したら?
K:無職なので、Mかな? って、僕のことはどうでもいいんです。
私:そうですね。冗談はさておき、「K」の◯◯するシーンを映像化したらスプラッターみたいになりません?
K:かもしれませんね。演出しだいではですけど。もちろん「K」も◯◯なわけですが、「先生」も◯◯するわけでしょ?
私:そうです。もしかしたら、「先生」の◯◯する理由というのは、「K」の呪いの可能性もなきにしもあらず。
K:それだと、まあ、ありきたりのホラーですかね。というか、夏目漱石の『こころ』が心なくもチープになりますね。夏目漱石研究家がかわいそうです。
私:心が痛いです。
K:心にもないことを言わないでください。
私:確かに確かに。ホラー要素は、『こころ』にもない。
K:心を鬼にして言いますけど、あんたアホでしょ。
私:むしろ、心に闇を抱えてるかも。
K:いえ、むしろ、高校生にここまでバカにされても冗談でかえすんですから、心が広いですよ。
私:ありがとうございます。うれしいです。心を入れ替えて頑張ります。
K:こころして励めよ。
私:ところで、日本全国に、「広井こころ」って名前の人いるかな?
K:心当たりはないですね。
【ホラー好きあるある】
私:『こころ』で遊びすぎました。ここいらで、話題を変えましょう。コーラでも飲んで人心地つきましょう。
K:ありがとうございます。頂きます。でも、その「人心地」の使い方は意味合い的に誤用では?
私:そうですね。誤用かなぁ。心ここにあらずでしたので。
K:そうですか。そろそろ、心離れしましょう。で、聞きたいんですけど、ホラー好きあるあるみたいなのあります?
私:ホラー好きあるある? あるかなぁ。
K:簡単なのでいいですよ。
私:そうですか。では、ホラー好きは意外と霊感がない。ないないあるある。
K:あー、確かに。でも、霊感ない人のほうが多いですよね。
私:ですね。では次に。ホラー好きは、意外と都市伝説や占いに興味がないふりをしつつ実は気にはなる。ないふりあるある。
K:なるほどー。まあ都市伝説系は好きな人多いんでしょうねぇ。
私:ですね。じゃあ次です。ホラー好きは意外とビビり。
K:確かに、僕もビビりかも。ホラー好きは意外と現実的ってのもあるあるかも。
私:それはそうかも。でも、ホラーってのは現実的なものを基盤にしてるのが多いから、意外でもないけどね。
K:確かに。
私:あとは、ホラー好きは、心配性の人が多いかなぁ。
K:どうかなぁ。ホラー好きの人って、敏感(?)な人や不安になりがちの人が多い印象なのかも。もちろん、そうじゃない人もいるかもですけど。
私:かもね。ホラー好きって、心配りのできる人が多いんでしょう。
K:うーん。なんだか、僕の思ってた「ホラー好きあるある」とは違ってたかも。
私:じゃあ宿題にします。もっとおもしろい「ホラー好きあるある」を考えておきます。
K:心にかけておいて下さい。
【また来月】
K:今日は短い時間でしたけど、ムダ話ができておもろかったです。ありがとうございました。またよろしくです。
私:いえいえ。こちらこそおもしろかったです。こういう時間もいいよね。またいつでもどうぞ。
K:次はいつ頃で?
私:来月あたりでいいですか?
K:じゃあよろしくお願いいたします。それまでにホラー小説を何か読んでおきます。
私:こっちも何かホラーっぽいのを読んでおきますね。
K:ではこれで。僕はCoCo壱でカレー食べて帰ります。そちらはどうします?
私:どうしようかなー。材料買って、家でロコモコでも作ろうかなー。
K:作ったことあるんで?
私:いや。ないです。ですので、適当に作ってみようかと。まずはそこからです。
K:そうですか。うまかったらレシピ教えて下さい。ではこれにて失礼します。これからもよろしくです。
私:またここで会いましょう。
K:心得ましたっ!!
(成城比丘太郎)