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文学賞&ディックに対する成城比丘太郎氏の私へのつっこみと訂正

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今日の記事を読んだ共同運営者の成城比丘太郎氏より「事実誤認がある」とのツッコミがあったので、ここで公開訂正します。

1.彼は村上春樹のファン/アンチの彼岸にある。

簡単に言えば賞を取ろうが取るまいが「どーでもいい」と、いうことです。これに関して言えば、私はどちらかと言えばファンに分類されると思うが、たぶん、成城氏の琴線に「触れない」ものがあるのだろう、と予測。そういう具合なので、彼はファンでもアンチでもないと訂正します。安易にファン/アンチの分類は慎まねばならないというお話です。

2.春樹がオゲレツというならソローキンの「愛」を読め!

村上春樹が子ども騙しに思えるオゲレツ具合だそうで、この指摘に俄然、興味がわいてきた。ちょっとAmazonのレビューを読んでみると、牧歌的な描写で始まって突然、精液だのウンコだのオシッコだの、あるいはスプラッター描写に移るという。調べてみたところ、なんと一番近くにある「奈良情報図書館」にちゃんと(恐ろしいことに)蔵書としてある。これはもう、明日借りて来いという啓示に他ならない。もし、奈良県民なら私より先に図書館に借りに行かないようにしてほしい(笑)。少なくとも近日中に「愛」を読んだ感想を書いてみたいと思う。

3.ディックに関する事実誤認

これは彼の原文を転載すると、

「ディックが最初北米では読まれておらず」はちょっと間違いで、正確には「ディックが北米ではあまり読まれていない時期、つまり人気があまりないとき」という意味

とのことなので、訂正を。追記として、「フレードランナーの新作映画ヒットするといいな」とあったので、彼はディックのファン……と、書いてはいけないな(冗談です)。個人的な見解だが、日本でも多分ヒットしないんじゃないかと危惧している。ブレードランナーよりはるかに知名度のあるSF、ビートたけしとスカーレットヨハンソンが出演している「攻殻機動隊」すらひっそりと爆死している現状を考えると不安だ。アメコミ系やトランスフォーマーを除くと、バリバリのSFで最近ヒットした作品で思いつくのは、2010年のクリストファー・ノーランの「インセプション」(35億)、同じくノーランの2014年の「インターステラー」(12億)かな。私もヒットしてほしいと思う。

4.このサイトで紹介したオゲレツ本

オゲレツは、下劣=「下品で卑しいこと。道義的に下等であること。また、そのさま。」に「お」を付けたもので死語っぽい。そういう定義でいうと、単に正統派歴史SM小説である団鬼六の「鬼ゆり峠」はオゲレツとは言わないかもしれない(ひどく卑猥なのは間違いない)。感覚的に近い小説でいうと真梨幸子の「孤虫症」が思いつく。フリーセックスを楽しむ主婦が全身にブルーベリー台のコブができる(中身は寄生虫)というのは、オゲレツだろう。また、ロリータ&死姦描写のある「お初の繭」も強烈だし、ひたすら少女虐待描写だけを書く「隣の家の少女」も思いつく。ただ、オゲレツというよりエロ・グロという趣が強い。漫画だが、丸尾末広の少女椿(Amazon)は、オゲレツに値するような気もするが、ロリータ&スカトロ趣味が強く、微妙に芸術的な部分があり、判断に苦しむ。昔の永井豪の漫画やトイレット博士、コロコロコミックの種々の漫画、「家畜人ヤプー(Amazon)」などが近いのだろうか?

そもそも狙ってエロ・グロ描写を書いている時点でオゲレツとは言えないような気もするが、こんなことで悩んでいるのは時間の無駄なので、この辺で止めておこう。大事なことなので二回書いておくが、「今読んでる本がオゲレツかどうか」を考察するのは時間の無駄なので、

も う や め て お こ う。

なんか最初の趣旨と違う結論で申し訳ない気がする。

(きうら)

 


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