- 「コラム096」
- 春休みにオススメするホラー小説。
- スティーヴン・キングを読むならまずこれでどうでしょ。
- オススメ度:★★★★☆
【近況】
3月に入る前から、暖かい日はあるものの、夕方になると、肌寒くなるので風呂に入るわけですけど、その前に温かいものを食べます。先日の午後には、ぜんざいを食べました。ほんで、日中の暖かさと同時に花粉の飛散もますますさかんで、目が少ししょぼしょぼします。そして、突然のくしゃみにも襲われます。花粉症のくしゃみは、前兆なく発生発声することがあるので、私にとっても周りの人にとってもサプライズになります。
サプライズというと、地方競馬所属だったサプライズパワーという競走馬を思い出します。馬券を買ったことはなかったですけど、あの当時の地方競馬所属の一線級(の一角)でした。
ところで、サプライズというと、先週のサウジカップでの、パンサラッサの勝利はサプライズだったのか。いえ、サプライズではないです。サウジカップを日本馬が勝つならパンサラッサかジオグリフかなと思ってましたので。芝で強い競馬をしてる馬にチャンスがあるでしょ、そりゃ。そんなパンサラッサの誕生年月日は、2017年3月1日のようです。ほんで、パンサラッサの担当厩務員と思われる方が、勝利の時に泣き崩れてまして、私は少しうるっときました。
さてでは、本題です。
【春休みにオススメするホラー】
スティーヴン・キング(永井淳・訳)『呪われた町』(文春文庫)
これから春休みに入る学生さんとかに、もしホラーを薦めるなら何かを考えたところ、すっとおもいついたのが、この『呪われた町』です。スティーヴン・キング作品の中では読みやすいし、なにより吸血鬼ものなので親しみやすく(?)もあるでしょう。物語の舞台は狭い範囲です。狭い範囲のストーリーだからこそのリアリティが感じられます。
個人的には、この『呪われた町』には、ジャック・フィニィ『盗まれた街』からの影響を感じます。キングは『盗まれた街』のことを、モダンホラーの「鋳型になった」(『死の舞踏』)と書いてます。この『盗まれた街』もぜひ読んでみてくださいー。それから、『呪われた町』の影響を受けた『屍鬼』も。
というわけで、とりあえず春休みにオススメするのは以下です。
・キング『呪われた町』
・小野不由美『屍鬼』
・ジャックフィニィ『盗まれた街』
呪われた町は、怖いうえにおもしろいです。先ほど書いたように『盗まれた街』の影響が感じられます。それから『屍鬼』について。『屍鬼』を読んだのは20年以上前なので何とも言えませんが、まあおもろかったですので、読んでみても損はないかも。ホラーを損得で考えるのよどうかと思いますが。ちなみに、アニメの『屍鬼』はギャグになってました。
【次回予告】
今月は、春休みにオススメするホラーとして、簡単に何か書くと思います。
(成城比丘太郎)