★★★☆☆

梅雨入りに怪談を(成城のコラムー67)

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  • 「コラム067」
  • 実話怪談を読みました。
  • 怪談というよりもライフヒストリー。
  • オススメ度:★★★☆☆

【怖くない近況】

全国的に梅雨入りしたようです。梅雨明けしたら本格的な夏の到来で、そうすると怪談の季節でもあります。とはいえ、雨の時期にも怪談は合いそうです。しかし、最近の寒さのせいか怪談よりも風邪を引かないように気を付けてます。今朝も寒くて目が覚めた。服選びもそうですが、掛け布団とパジャマにも気を配らないといけませんな~。

さて、最近の私には、なにか怖いことは起こってません。これといった心霊体験にも遭いません。というか、ここ数年くらいの間、オカルト的な体験をしたことがありません。

その代わりに(?)、ホラーや怪談を読んだり、怪談番組をよく観るようになりました。最近も図書館で怪談本を借りてきて読みました。

【最近読んだ怪談本】

最近読んだのは、豊島圭介『東大怪談』という実話怪談です。「東大生が体験した本当に怖い話」という副題がついてます。東大(東京大学)出身の人たちが体験した怖い体験をあつめた内容です。

私の身近には東大出身の人間がいないので、東大生という人たちがどういう人間なのかわからないのですが、本書に書かれたものを読む限り、みんな人間だなぁと思いました。とはいえ、ふつうの人よりはヴァラエティに富んでるなと思いましたー。

本書の内容は、東大出身者から聞いた怖い話で構成されてます。心霊体験や都市伝説的なものや宇宙人(UFO)にまつわる話や現実的な恐怖体験などまで色々あります。それらのなかにはこれぞ東大出身者の怪談だと思うものもあります。

読んでいくにつれ、怪談というよりも体験者そのものの人生にまつわる話だと思えてきます。つまり、この怪談本は怪談という側面よりもライフヒストリー(ライフストーリー)ではないかと思えてきます。まあ、人間の人生には怖い体験がひとつはあるということなのでしょう。東大出身者特有のものが本書にあるのかどうかは、実のところ、私には分かりませんが。

いずれにせよ、東大出身者の人生を垣間見たい人にとってはなかなか興味深い本だと思います。

【金縛りの話】

恐怖体験というとおそらく一般的なのは金縛りでしょう。本書にもいくつかの体験談がのってます。もちろん、私も十代の頃にはよく金縛りにあいました。その時に黒い人影らしきものが寝ている私を見下ろしていることが何回かありました。ただそれだけです。その後、病院の処方薬を飲みだしてからは、まったくといっていいほど金縛りにはあわなくなりました。

【余談~少しぞっとした話】

現在、『マルジナリアでつかまえて(2)』(山本貴光・著)という本を読んでます。「マルジナリア」とは、本の余白にある書き込みのことです。で、この本にはその書き込みのことだけでなく、古本(古書)に挟まれていたものなんかのことも書かれてます。古本に挟まれていた「押し花、切符、切手、ハガキ」などなどのこと。私の購入した古本の中にもそれと同様に色んなものが入っていた経験があります。そのなかで最もゾッとしたのは、2~3㎝までの長さに切られた人の髪の毛が何十本も挟まれていたことです。それを見た私はすぐに髪を捨てました(本はすぐには処分しなかったです)。なぜそんなものが入っていたのか。おそらく、開いた本の上で前髪などをカットしてたのかなという想像がはたらきました。しかし、自分で髪を切る時にはふつうなら新聞紙あたりを広げるのがスタンダード(?)でしょうから、やはり本の中に挟みたかったのか? まあ、どっちでもいいけど。

(成城比丘太郎)


-★★★☆☆
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