3行で探せる本当に怖い本

ホラーを中心に様々な作品を紹介します

未分類

読む保冷剤を頭の中に・怪談5選

投稿日:2019年8月5日 更新日:

  • 怪談集を5冊セレクト
  • 夏と言えば怪談! 気軽に読もう
  • 世の中には幽霊がいっぱい
  • おススメ度:それぞれ

【はじめに】
何の因果か、時々、現代怪談集(よくある本当にあった怖い話)を読みたくなる。中身は大体想像はつく。だが、その「今起こっている」感じは中々好きだ。
という訳で、今回は本サイトとして比較的おススメの怪談集を紹介してみたい。


拝み屋郷内 花嫁の家拝み屋(郷内心瞳/MF文庫ダ・ヴィンチ)
ストーリー性のある連作転変集としての完成度は他と一線を画する。超常能力が出てくるのはお約束だが、「ひょっとしたら」という想像の余地が残されている点を高く評価したい。夏の夜にさむーくなるにはちょうど良いかも


恐怖箱 怪医(雨宮淳司/竹書房文庫)
医療系の怪談を集めた一冊。よくある怪談集に比べ、抑えたトーンがよりリアルで怖い。そもそも、医療現場というのは生命のやり取りがある時点で怪談の温床だ。感想にも書いてあるが、けっこう変化に富んだ内容になっている。


「超」怖い話ベストセレクション 怪恨 (久田樹生/竹書房文庫)
ド直球の怪談集。特にこれといった捻りは無いのだが「今夜は暇だから怪談集でもよむか!」(そんな人がいるのかどうかは疑問だが)にはぴったりの一冊。適当に読んで、適当に忘れる。そういう刹那的な部分も怪談集の魅力である。

山の霊異記 赤いヤッケの男(安曇潤平/角川文庫)
山もまた病院と同じく、人間を怪談の世界へと導く磁力を持っている。内容的には不条理な感じもするが、それが山という場を得て、変なリアリティがあって怖い。派手さはないが、危ない感じは堪能できるので、普通の怪談の飽きたらおススメ。


飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選 (岡本綺堂/幽クラシックス)
最後は私の趣味で岡本綺堂の作品を紹介。古い作品だが、その古さを感じさせない長編怪談。ベースは怪談だが、いろんな要素を含んでいて、壮大な総合小説になっているのがいい。拾い物だとおもうので、ぜひ。

過去の怖い本でも選んでいる作品も多いが、最近、新しい方も来てくれているようなので、気楽にまとめてみました。

(きうら)

-未分類
-, ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

怖い本まとめ2017(下)

おかげさまで、このサイトも本日をもって一周年を迎えることができました。これも日頃からこのサイトを訪れて頂いている皆様のおかげです。ほんとうにありがとうございます。更新ペースは落ちましたが、気長に続けて …

アイガー北壁・気象遭難 (新田次郎/新潮文庫)

硬軟織り交ぜた山岳短編14篇 古い小説だが山の怖さを実感できる 凍った世界をじっくり味わおう おススメ度:★★★★☆ 私は山岳家に対して純粋な憧れのようなものがある。特に局地登山をする方々には畏敬の念 …

割り箸を巡る果てしない攻防

割りばしを巡る攻防 あなたの自由を奪う約1分 そのやりとりに意味がありますかね? おススメ度:★★★★☆ レジ袋が有料化されて久しいですが、はっきり言って無意味だと思います。そのずっと前に割り箸が「選 …

インテルメッツォ 04-うどん(4コマ漫画)

こういうサイトを運営しているくらいなので妖怪は大好きだ。雪女と言えば何といっても「ドロロンえん魔くん」の雪子姫を思い出す。魅力的なキャラだった。雪女は元の話が話だけに、大体悪役で出てくるような気がする …

ししりばの家(澤村伊智/角川ホラー文庫) ~ネタバレなし-ありの感想

砂をテーマにした呪われた屋敷系ホラー 不条理感が強い内容 どちらかといえばモンスターもの おすすめ度:★★☆☆☆ 先週、この作者の本をもう一作読んでみようと書いたので、実際に読んでみた。デビューからは …

アーカイブ