- 「コラム074」
- 「白」に関する話題。
- 札幌記念のこと。
- オススメ度:特になし
【近況〜最近食べたものとか】
お盆の近況です。お盆の時期になると思い浮かべるのは白い雲がはるかに見渡せた田舎の光景です。十年くらい前まではその祖父母のもとへ赴くことが多かったものの、祖父母がいなくなってからの最近では、通院することのほうが多くなりました。それまでには、だいたい8月下旬から9月上旬頃に通院していたのですが、お盆に帰郷することが少なくなってからは、お盆の時期に通院するようになったわけです。
その病院にかかりだして30年になります。昔はその病院で昼食をとっていました。その後、帰り道にうまくて高価な天丼などを食べる機会が増えまして、それが楽しみで通院していたともいえます。その店ももう痕跡ものこさずに真っ白になって消えてゆきました。あのときの天丼を越える天丼にはなかなか会えませぬ。やはり病院帰りのクタクタ状態で食った食事だからこそ、海馬に深く刻み込まれておるのかなぁ。
さて、病院のイメージカラー(?)というと、やはり白でしょうか? 病院の建物は白が多い印象ですし、病室にあるカーテンも白ですし、病院の制服(白衣とか)も白系統が多い印象です。まあ、薄いピンクやグレーやクリーム色のものもありますが、だいたい白を基調だと思います。
余談ながら、最近も天丼を食べました。といっても、スーパーで買ってきた天ぷら弁当です。このほうを食する機会の方が多くなりました。白い天ぷらの具というと、イカ、エリンギとかのキノコ、キスとかアナゴとかの白身魚、それから長芋とかでしょうか。ホワイトアスパラガスの天ぷらは食べたことないですー。まあ、好きなのはナスの天ぷらですねー。
というわけで、今回は「白」の話題です。ほんで、このコラムも「74」です。梨です。もうすぐ鳥取の二十世紀梨を味わえる季節が近づいてきましたー。その梨の果肉の色も白に近いですねー。
【白い表紙の本】
白い表紙の本というと、この世の中の片隅には色々あります。本全体が真っ白なものというと、埴谷雄高の『不合理ゆえに吾信ず』の単行本は全体が白いです。あと、伊藤計劃の『ハーモニー』の単行本も白いです。
その『ハーモニー』の映画は、衝撃的な出来事がこれ以上ないくらい衝撃的に映像化されていました。文章で読んでいた時に予想していた以上の迫力でした。その場面がどこかは、映画を観た人にはすぐにわかると思うので書きません。
ハーモニーの内容としては、『虐殺器官』の表紙の黒と対照的なかんじです。どういうことかと言いますと、ハーモニーの白は、作中における健康ファシズム(?)の世界を表すのに適ったものでしたということです。つまり、白というものが、清潔とか純潔とかを象徴するものという一般通念を表しているのですー。
【白いソダシ】
先週には小倉記念と関屋記念とがあり、今週は札幌記念があります。札幌記念が終わると夏競馬の終わりも見えてきて、本格的な秋競馬のはじまる予感がしてくる人もいるかもしれません。
今年の札幌記念は、出走予定のソダシが連覇を狙うレースとして注目してる人も多いでしょう。そして、ハヤヤッコとの白毛馬対決にも注目してる人も多いでしょう。登録メンバーもなかなかです。G2レースとしては及第点以上?
先行争いはパンサラッサが制するかなとは思います。ジャックドールとソダシが2番手で落ち着きそうです。ユニコーンライオンも前に行くでしょう。ウインマリリンは枠次第ですが先行して内で足をためたいところです。その他は脚をためて直線勝負かなぁ。レースレベルは高くなりそうです。グローリーヴェイズやユーバーレーベンやマカヒキなどのG1勝ち馬がいますので、能力不足の馬にはキツいレースになりそうです。個人的にはレッドガランに期待したいですが洋芝が初めてなのがどうかです。年齢(七歳)にしては出走数が少ないのでまだまだ若いと思うのでがんばってほしい。
では、もしこの札幌記念をG1に格上げするとどうなるか? そうすると、ここを目標にする馬(三歳馬)も増えるのとともに、宝塚記念をパスして札幌記念狙いの馬も増えるような気がします。というか、大阪杯(もしくはドバイ)と安田記念を使って馬を休ませて、札幌記念に向かうローテーションを組む陣営が多くなるかも。ほんで、春の国内古馬芝中長距離戦線は大阪杯、春天、宝塚記念、札幌記念となるわけです。基本的にすべて右回り。これがどうなのか。まあ、大阪杯か春天の距離を見直したらこの4レースで春から夏の中距離戦線が確立されて面白いことになりそうではあります。
とはいえ、函館と札幌の古馬芝中距離重賞レースは函館記念と札幌記念しかない(はずな)ので、札幌記念をG1に格上げするのは現実的ではないでしょう。
【次回予告】
来週からの予定は、個人的夏の文庫フェアを少しずつ書いていきたいです。まずは、岩波文庫からか?
(成城比丘太郎)