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★★★☆☆

短評 アバターWOW&はじめの一歩136巻

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  • アバターは映画館で見ろ!
  • はじめの一歩は面白くなってきた!
  • どちらも長い!
  • おすすめ度:★★★☆☆

まずはアバター ウェイオブウォーター(WOW)。先週の金曜日に3DレーザーIMAXで観た。ナショナルジオクラフィックスの世界でアビス、ターミネーター、エイリアン、さらにタイタニックまで混ぜてくるサービス満点の娯楽映画だ。テーマは単純明快で自然と家族が善、科学と軍隊が悪。日本人には決して受け入れられないと思う爬虫類っぽいデザインの青いヒトガタ人間のアクションまみれの家族愛が描かれる。3時間12分を退屈せずに観られたことがすごい。さらにハイスクール物や能力バトル要素もあり、キャメロン監督のキャリア全てが惜しみなく投入されている。とはいえ、鯨の友達があとで出てくるのがバレバレだったり、敵の目的がイマイチ分かりにくかったり、ストーリー的には穴も多い。「もう終わるだろ」と5回くらい思ったがそこからラストまでが長かった。ただ、後悔はない。絢爛豪華なCG技術を見て、先日のウルトラマンとか思い出して、ちょっとブルーな気分になったが。

  • 捕鯨云々でこの映画を叩いている記事も見るが、あんなキモい鯨は嫌だし、ちゃんとファンタジー化している。賢いから殺してはいけない、というのなら、人間(アバター)同士で殺し合っているのが滑稽だ。そこまで読めば、キャメロン監督は本気で捕鯨やイルカ漁に反対しているというより、その視点から人類の愚かさを描こうとしているような気がしている。現に戦争は続いている。もっと単純に思想が自然保護かぶれかもしれないが、それにしては腕は飛ぶし、戦闘シーンばかりだし、これは完全で単純なアクション映画だろう。それでいいと思うし、それで楽しめた。ただ、映画館で観ないとツマラナイだろう。私はこの映画に満足した。とはいえ、オススメできるのは「映画館で映画を見るのが好きな人」だ。おそらく初めてサブスクで観られる映画との「差」を感じた。

はじめの一歩136巻。ここから先は一部の好事家向けのテキストになる。おそらくほとんどの人にはネタバレしているのかどうかも分からないと思うのでフリースタイルで感想を書く。

主人公一歩がリングに戻ってくる……そう確信させてくれる一巻だった。かつてのライバルで世界チャンピオンのヴォルグとのスパーが熱い。現役最強王者に新型デンプシーを打ちかけるシーンは圧巻だ。相手の必殺技(ホワイトファング)を軽く受けて反撃する姿にはっきりとボクサー幕之内一歩が見えた。これで復帰しないわけがない。この漫画の弱点である下品なギャグや恋愛シーンもほとんどなく、非常に読みやすい。作中、一歩がリミッター(重し)を外すが、いよいよストーリー的にもリミッターを外してくるだろう。

その焦点は一歩が復帰に至るトリガーが何かという点に尽きる。今、瞬間的に思いつくのは、

  • ウォーリーがリカルドに勝つ
  • 鷹村が引退する
  • 鴨川会長が倒れる(死ぬ)
  • ウォーリーがリカルドに再起不能にされる
  • 千堂が次戦でリカルドと戦って再起不能になる

ぐらいか。いずれにしても、この先6巻以内(約2年)で一歩はリングに戻ってくるだろう。そういう「希望」が色濃く感じられる最新刊であった。ヴォルグが変に軽いキャラになっていたのはマイナスだが、次巻も大いに楽しみだ。こうなったら一歩が世界チャンピオンになるまで読むつもりだ。

世知辛い世の中に疲れたら物語を楽しもう。数時間だけのマインド・トラベル。そこがいい。

快楽は生きる目的にはならない。とは言え、それを数時間味わえる幸せも捨てがたい。

長い物語はそれだけ長く楽しめる、それが私の感慨だ。

(きうら)


-★★★☆☆
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