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★★★★☆

(狂気の)テトリス99(任天堂/ Swich)

投稿日:2019年8月19日 更新日:

  • 99人でやるテトリスのバトルロワイヤル
  • ストイックという狂気
  • パッケージ版には一人用モードもある
  • おススメ度:★★★★☆

テトリスは狂気である。病気と言ってもいい。

初めての出会いは、中学校のころ、ファミコン版のテトリス(BPSから発売)をいち早く購入した。これを始めると夜中まで止められない。本格的に流行するのは、翌年からで、14歳でこれをいち早く導入した私には先見の明があった……! 友達や家族がヘンテコなゲームをやる私を不思議そうに眺めていたのを覚えている。

が、翌年のゲームボーイ版で一気にブレイク。版権問題で色々あったが、とにかく流行った。通信ケーブルで友達と対戦できるのだが、これが熱い。私は素早い操作を身上とし、学校の友達をなぎ倒し「あいつとは遊びたくない」とまで言わしめた偉大な愚か者だ。

時は流れて令和元年。私は夜な夜な「テトリス99」を遊んでいた。

ルールは単純。99人の参加者を相手に、テトリスで対戦するだけ。一ひねりあるとすれば、攻撃方法に「ランダム」「カウンター」「バッジ狙い」「とどめうち」の4種類があること。簡単に言えば、ランダムは文字通り、ランダムに相手にブロックを送る。カウンターは自分を狙っている相手にブロックを送る。バッジ狙いとは、相手を倒した時に得られるバッジ(攻撃力が上がる)を多く持っている奴を狙う=強敵を狙う戦略、とどめうちは、弱っている相手を叩きのめす非情な戦略だ。
色々試したが、私はカウンター派だ。ブロックが積み上がり、死にかかったところを狙ってくる「とどめうち」を返り討ちにする。このスリルがいい。

しかし、まあ、そんなことはどうでもいいのである。この、恐ろしく単純なゲームを30年も飽きずに遊んでいるのが怖い。もとは、ロシア(ソビエト連邦)の科学者アレクセイ・パジトノフが開発したソフトというのは有名な話だ。しかも教育用だったらしい。いったいこのゲームのどこが教育なのかは分からないが、ひたすらブロックを消す、という行為に打ち込むのは、ある種、ストイックな修行を思わせられる。

もっともはまった時は、寝る時目を閉じると、上からテトリスが落ちてきて、脳内で消していた。こうなっては脳内麻薬のようなものだ(パチンコも似たようなものがある)。

バトルロワイヤルと言っても、一切の感情の交流はない。ただ、ひたすらにテトリスを通じて、戦うのみ。この潔さが、オンラインゲーム嫌いの私をこの世界に引き込んだ。ゲームに無駄なコミュニケーションなど不要。テトリスとテトリスで語り合う、ある種の狂気に満ちたロマンがここにある。

なお、任天堂のオンラインサービスに加入していれば、無料で遊べるので、一人用モードが不要な方はこちらをどうぞ。

マッチングも早いし(AIも混じっているだろうが)ストレスはほぼない。音楽も一曲だけ。たたただ、シンプルだ。その目的は、画面の中のブロックを横一列にして消すだけ。

この狂気をじっくり味わってほしい。

(きうら)


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