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『ゆるキャン△』がパワーアップしてかえってきた

投稿日:2021年1月22日 更新日:

  • 『ゆるキャン△(二期)』が
  • 最高で、素晴らしすぎて
  • もう死にそう
  • ほっこり度:★★★★★

【最新11巻の感想】

コミック『ゆるキャン△』の最新11巻をよみました。静岡県の大井川周辺での、三人の観光キャンプがメインでした。なでしこは、車内で三重県から来た女性たちと顔見知りになりましたけど、このマンガ的には、おそらくこれは三重県に行くという伏線フラグなのでしょうか。と考えると、山梨から三重県まではかなりの距離があるので、志摩リン的には強行軍になるか。バイクに乗り換えて行くのかな。名前的には故郷へ帰るみたいなかんじだけど。

11巻には、大井川鐵道のSLが出てきましたけど、私はその昔そのSLに乗りました。しかも、子ども鉄道教室みたいなイベントで、実際にSLの運転をさせてもらい、警笛まで鳴らさせてもらいました。今でもあの感触は覚えてます。警笛のあの天から轟くような響きは死ぬまで忘れられません。

【視聴者側でよかった】

2021年冬アニメの『ゆるキャン△ season2』は、もう素晴らしすぎてなにも言えない。背景描写はシーズン1より精緻になり、より細密になり、もう素敵すぎる。なんでしょうか。山の光景もそうだし、川や海の流れもとてつもなく良い。良すぎます。ほんで、時期的には年明けの設定で、それも今観るのにぴったりです。同時期の『のんのんびより(三期)』の背景も綺麗だけど、ちょっと質感が違うんだよなぁ。

『ゆるキャン△season2』は現在(1/20)2話目まで放送してますが、しまりん成分が高すぎることも素晴らしすぎます。しまりんの一挙手一投足が愛らしすぎます、それと大垣千明。1話冒頭のしまりんは、過去のしまりん略して過去リンで、おだんごヘアーも少し小さくてなんとも愛らしくて素敵でした、それと相変わらず少し不憫な大垣千明も。1話アバンでは、つくつくぼうしが鳴いてたけど、リンちゃん宅付近ではヒグラシが鳴いていました。山梨だとこの両者は鳴く時期が被るのでしょうか。

さて、声を大きくして言いたいのは、とにかく視聴者側でよかったということ。もしアニメーターとして少しでも絵を描いていたら、自分の担当分が気になってしまって、おそらくアニメに没入できなかったでしょう。そう考えると、アニメを観る側で本当に良かったと、『ゆるキャン△』ほどそう思えるアニメはないでしょう。NHKもそのうち(新型コロナウイルス収束後)、全国放送をしてもいいのでは。しかし、そうすると今よりもキャンパーが増えるかもしれないけど。

【オープニングが最高すぎる】

新シーズンのオープニング曲もまたこれ、素晴らしすぎます。約90秒でこれだけすんごいアレンジを詰め込んでくるとは。たまげたなぁ。気が利きすぎて、クラクラする。まず冒頭はファンキーな感じで始まったかと思うと、すぐに入るブラスとストリングスアレンジが春らしい主題を添えてくれています。このストリングスは、どこか堂島孝平の「スプリング・スプリンガー」のストリングスアレンジ(服部隆之)を思わせます。というか、春のウキウキ感を表すには似たようなアレンジになるのかなぁ。ここでふと、昔N○Kの音楽番組で堂島孝平と東京スカパラなどとのコラボを思い出したので、ちょっと動画検索したら出てきた。ほんで、久しぶりに観た。懐かしすぎて泣いた。もう約20年前のステージかぁ。

さて、ボーカルは前作より比較的おさえぎみかなと思ったけど、だんだんと盛り上がってきてソウルフルな感じがより際立つ印象です。このボーカリストさんは、CD音源よりも生ライブのほうが迫力ある気がするので、いずれジャズライブなんか聴いてみたいような、そんな新年の気持ち。

また、そのオープニング曲と同じく、オープニング映像も素晴らしい。曲のフルコース感にうまくあうような、映像のポップさが何とも言えないくらい最高(語彙力)。

【しまりんとあきちゃん】

さて、志摩リンと大垣千明はいまだ、それほど打ち解けてないように思えます。志摩(三重県)と大垣(岐阜県)の両県民は、それほど仲がよくないという俗説があるらしく、それでこのふたりは未だにぎこちないのでしょうか。まあ、最初ほどには志摩リンは大垣千明への苦手意識を抱いてないようですが。

そんなしまりんと大垣千明とが、もしふたりキャンプしたらどうなるのでしょうか。以下に、妄想を書いてみます。

【ふたりキャンプ~妄想編】

大垣千明:おっす、しまりん。

志摩リン:千明か。ていうかひとり?

大垣:なんかさあ、犬子となでしこはだいぶ遅くなるってさ。

リン:ええ、そうなの。斎藤のやつは来れないんだけど、聞いてる?

大垣:いや、聞いてねーな。ってか、なでしこから連絡なかったか?

リン:いやきてない。斎藤からはなんでかさっき電話で連絡きたけど・・・

大垣:そういや、犬子からも家の電話だったな。

リン:てことは、私たち、かつがれたのかな。斎藤が電話なんかしてきた時点でおかしいなとは思ったけど。なでしこに連絡しとくべきだったかな。

大垣:じゃあ今から連絡してみっか?

リン:いやたぶん、はぐらかされるだけだろう。それに、斎藤は本当に来ないだけだろうし。

大垣:じゃあ、なでしこらが来るまでわたしらふたりでキャンプ準備しろってことか。

リン:そうだな(動揺)。

大垣:まっ、なでしこらも来ないわけじゃないから、しっ・・・しまりんがイヤじゃなきゃふたりで準備しとこうぜ(チラッ)。

リン:まあ、千明はオブジェと思えば、実質ソロだしな。

大垣:しまりーん、つれないこと言わないでくれよー。

リン:冗談だよ。もう予約済ませたし、とりあえず場所確保しとこうか。時間がもったいないし。

大垣:おっ、おう。どこまでもついていきますぜ、しまりんの姉御。

リン:姉御じゃねーよ(それにしても、これ考えたの斎藤と犬山さんだろうな)。

大垣:とりあえず、コンゴトモヨロシク。

リン:なんだよそれ。

《その頃一方、別の場所では》

なでしこ:ねぇあおいちゃん。まだ行っちゃだめかな(うずうず)。

犬子:まだあかんで、なでしこちゃん。あのふたりがもうちょっと打ち解けるまで、待っとかな。

なでしこ:うーんでも、あのふたりは仲悪くないと思うんだけどな~。

犬子:あれやで、なでしこちゃん。これも野クルの活動の一環やから。誰とでも仲良くなるってゆーな(嘘やけど)。

なでしこ:でも、リンちゃんは綾乃ちゃんとすぐ仲良くなったし、そんな心配いらないと思うんだけどなぁ。あきちゃんともあれでいい距離感だと思うけど。

犬子:(ええ勘しとる子やな~)あのふたりだけでキャンプすることになったら困るかもしれへんから、これはあれやで、その予行演習みたいなものやで(わたしが悪い人みたいやなこれ、ってツッコミがいないからや)。

なでしこ:そうか、そうだね。ふたりでキャンプ行くこともあるかもだもんね。

犬子:そやで(ほんまは、おもろいからやけどね)。

《その頃の斎藤恵那さん》

斎藤恵那:うーん、お布団ぬくぬく。今頃おもしろいことになってるのかな。あとでなでしこちゃんに写真送ってもらわないと。

【リンがバイトしてる書店について】

『ゆるキャン△season2』の1話で、リンちゃんが読んでいた本はブラックホールに関する本でした。おそらくあれは中高生向けに書かれたものではないでしょうか。そのリンちゃんは、season2の本編で、いつも通りオカルト本を読んでいました。これは、リンちゃんの読む本の傾向が変わったのでしょうか。たぶん違うのではないでしようか。おそらくリンちゃんは、家で読む本とキャンプで読む本とをわけているのでしよう。

オカルト的な本は、キャンプ場といった邪魔が入りやすい所で読むのには最適なんでしょう。この私も、旅行などに持っていく本は、あまり難しくないものが中心になりますし。自分は最近キャンプしたことないですが、もしソロキャンするときには簡単に読める本を持っていくと思います。

そのリンちゃんがバイトしている「武田書店」についてです。この本屋はおそらく全くといっていいほど儲けはでてないでしょう。以前にも書きましたけど、教科書を扱ってるかもしれませんが、それでもどのように経営を成り立たせているのか。もしかしたら利益など度外視なのかもしれません。どういうことかというと、本屋は副業もしくは趣味でやっているだけかもしれせん。そう考えると、リンちゃんをバイトに雇っているわけが分かります。

リンちゃんはおそらく、書店の経営者の親戚かなにかといった知り合いなのでしょう。ふつうならバイトなど雇う必要性はないでしょうが、あの本屋が本業でなければ、高校生に店番を任せておいていいのでしょう。あの書店の2階部分は住居になっているようですが、単なる住居なのかはわかりません。もしかしたら、武田書店という名称からして地元の名士かなにかかもしれません。そう考えると、やはり書店は趣味兼地元民のためにやってるのでしょう。

その書店の内部はかなり狭いのですが、たいていの場面で立ち読み客がいます。20万人規模の地方都市の小規模書店ですら、昼日中に客がひとりもいないときがあるので、あの書店の客層はどうなっているのか。基本的に雑誌の立ち読みが多いようです。雑誌など売れない時代なのですが、どんな雑誌を置いているのか。もしかしたら専門的な雑誌(山登りとかキャンプとかのアウトドア関係とか)がメインなのでしょうか。なるほど富士山付近なので山登り関係なのかもしれません。もしくは身延という土地柄の本も多いかもしれません。

ひとつ言えるのは、高校生のリンちゃんがバイトしているので、おそらくエロ本やエロマンガの類いは置いていないのでしょう。エロ関係を扱っていないということは、やはり利益など度外視なのは間違いなさそうです。もしかしたら取り寄せなども受け付けてない、つまりオーナーの売りたい本だけ置いてるのかもしれません。とはいえ、ファックスがあるので、予約くらいは受け付けてるのかもしれません。そもそも本を購入しようとしてる客をあまりみかけない。斎藤恵那ちゃんは、購入してたけど。

結論をいうと、リンちゃんのバイト先は志摩家の知人か親戚の可能性が高いのでしょう。オーナーの本業が忙しくなってきたので、リンちゃんに店番を任せてるか何かなのでしょう。もしかしたら、リンちゃんの読書傾向に大きな影響を与えたのは、あの書店主なのかもしれません。なんというか、一度あの書店に行ってみたい。

【キャストについてのどーでもいい話】

ゆるキャン△の登場人物のキャストに関してです。この作品には、ボーっと観てたら聴きわけにくい中の人がいますけど、どうやらこの先その登場人物たちが共演することはなさそうです。その人とは、なでしこの姉と、グビ姉と、お茶屋のおねえさんですが、この三人どころか、なでしこ姉とグビ姉の共演すら今のところない。そのうちあるかもしれませんが、この三人が似たような演技で共演したらどうなるでしょうか(たぶん聴きとることはできそうだけど)。

【まとめ】

とにかく『ゆるキャン△season2』は、とてつもなく素晴らしい。2話までだけど、もう、何回も観ている。とくにオープニングはアホみたいにすごい観ている。1話のエンディング映像も最高すぎる。リンちゃんがスクーターに乗ってソロキャンにでかける早朝の光景です。信号のところでなでしこに会いますが、その時点までの朝の雰囲気は、今までのテレビアニメであった早朝の光景では、間違いなく一番。ある意味実写を越えたといってもいいでしょう。

(成城比丘太郎)


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