前置き
前週から始めた1週間のまとめ記事だが、特に何の批判も受けなかったので、このまま続けてみたいと思う。
先週は日本国内では、北朝鮮関連が一段落し、選挙関連のニュースが多かった。特に「希望の党」の出現で、衆院選挙が一挙に混沌としたのが印象的だった。自民と野党の対決姿勢は変わらないとしても、結果的には民進党が結束しようが希望の党と合流しようが、大局的には大差なかった気がする。私は政治的には中道だが、ポピュリズム的な政治手法には懐疑的だ。政治について論じるサイトではないのでこの話題には深入りしない。
海外ではアメリカの銃の乱射がショッキングだった。不動産で成功して金が有って、ラスベガスの高級ホテルに泊まり、ギャンブルで遊びまくっていた人間がなぜ、関係のない人間を殺すのか。また、テレビで保毛尾田保毛男が話題になっているのも、時代を感じた。昭和の差別的表現はこんなものではなかったのだが、果たして、社会は良き方向に進化しているのか。暗いニュースは明るいニュースを駆逐するが、それでも信じたいと思う。
私個人的にも超弩級のショッキングな出来事があり、小説を読む気力が起こらないほど錯乱・恐怖し、現実こそ真のホラーだと再確認した。それも本文とは関係ないので、紹介に進みたい。
先週の記事
2017年10月
1日 水の精(ウンディーネ) (★★★)S
2日 この一週間を振り返って(2017年9月25日~10月1日)K
3日 壁 (★★★)K
4日 今期[2017年7~9月]アニメ感想まとめ (色々) S
5日 高熱隧道(★★★★★)K
6日 アニメに出てくる本(1)(★★★★)S
7日 急いで喉を裂け(★★)K
(K-きうら/S-成城比丘太郎)
総評
先週は成城氏がアニメ関連記事が2本書いていて、門外漢の私からすると非常に興味深いものだった。「地獄少女」などは、昔少し観た気がする程度だったが、昨日、娘が「メイドインアビス」を見て面白いと言っていたので、私も興味が湧いてきた。全くアニメを見ないということもないし、どうやらAmazonビデオで観られるようなので、鑑賞してみたい。もう一つは「水の精」ウィンディーネが登場するロマンあふれる一冊。クラシックなファンタジーながら、中々良質な設定だと思う。
私は逆に毛色の違うホラー系の本を3冊。「壁」は栗本薫という作家の特徴がよく表れた館系ホラー。ひたすら続く心情描写とその豪快なラストが、ファンである私には微笑ましかった。「高熱隧道」は、ノンフィクション系の小説で、高熱の山にトンネルを穿つ男たちの壮絶な物語。文章の読みやすさ、展開の面白さ、内容の不気味さ、深いテーマなど、全てが高レベルで★5とした。最後の「急いで喉を裂け」はコミックで、精緻な絵だが今一つホラーとしてはインパクトに欠けるものだった。映画で言うとB級ホラーという感じで何も考えずに眺める分には不満はない程度。
今週の一本
アニメに出てくる本(1)
成城比丘太郎氏が書いた記事だが、非常に面白いテーマだと感じたので、今週の記事に選んでみた。編集はすべて私が行っているので、16冊分のリンクを貼るのが大変だったが、半分くらいは知らない本で興味深かった。(1)とあるので、今後もシリーズ化されるようなので、もし、第2弾もあれば、頑張ってリンクを貼りたいと思う(笑)。どんな本が出ているかは、リンク先で確認を。
個人的にパッと思いつくホラーに出てくる本と言えば、「ネクロノミコン(Wiki)」「死海文書(Wiki)」の2冊だが、ネクロノミコンはラグクラフトの創作した架空本、死海文書はユダヤ的宗教学の本のようで、今調べて初めて知った……。ちなみに「天空の城ラピュタ」のムスカのセリフにある「ラーマーヤナ(Wiki)」は、インドにある叙事詩のようで、これも今知った次第。これはアニメに出てくる本としてカウントしていいかも知れない。アニメに出てくる本と言っても、なかなか奥が深い。
ではまた、何事もなければ、また、来週に。
(きうら)