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★★★★☆ コラム

ゴールデンウィークも読書〜「成城のコラム(101)」

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  • 「コラム101」
  • 最近読んだ本。
  • ゴールデンウィークの競馬。
  • オススメ度:★★★★☆

【近況】

現在、ゴールデンウィークのようです。ここ最近は、タケノコをよく食べます。だいたいの料理に合います。昨日はカツ丼に入れようかなと思いましたが止めました。そのカツ丼の具(豚カツ)が少なかったので、卵を2個も入れたところ、玉子とじ丼みたいになり申した。

何がゴールデンなのか分からないウィークですが、小さい頃や若い頃は、この時期にはお出かけばかりしてました。田舎に行ったり、遊園地(動物園)や観光地に行ったり、推しごとをしたり、笑ったり泣き寝入るなどしていたわけです。

しかし、ここ10年くらいは、遠くには出かけませんし、泣くことも減りました。何処にも出かけないわけですので、せめて旅行気分でもあじわうためか、そんな気分を味わえる書籍を読むことがあります。この前読んだのは、海外を舞台にした怪奇幻想ものです。

【最近読んだ本とその感想】

・橘外男『人を呼ぶ湖 橘外男海外伝奇集』(中公文庫)

収録作品は以下。

「令嬢エミーラの日記」
「鬼畜の作家の告白書」
「聖コルソ島復讐奇譚」
「マトモッソ渓谷」
「ムズターグ山」
「殺人鬼と刑事」
「雪原に旅する男」
「人を呼ぶ湖」

日本国外を舞台にした怪奇幻想の短篇集です。だいたいの作品において、美女(とくに人妻)が犠牲になります。作者としては、美女が悲運な目にあうのは、創作的にゆずれないのでしょうか。では、各短篇の簡単な感想です。

「令嬢エミーラの日記」では、アフリカの奥地にて○○に惨殺されたエミーラの日記が、縁もゆかりもない人物に発見され、彼女たちの運命が公になるのです。

「鬼畜の作家の告白」では、冴えなかった作家が成功して美女(未亡人)をその手にするのですが。結末は復讐へとすすみます。唯たんに、それだけの話ですが、おもしろい。

「聖コルソ島復讐奇譚」は、独自の因習下にある島と、内地の人間との相克により、最後は復讐のクライマックスが繰り広げられます。少し出来すぎのストーリーではありますけど、映像にしたら映えるような気がします。

「マトモッソ渓谷」と「ムズターグ山」には、どちらにも獣人が出てきて、美女が犠牲になったり、獣人の手に落ちたりするのです。

「殺人鬼と刑事」は、スウェーデンでおこった猟奇殺人事件のてん末を描いたもの。

「雪原に旅する男」は、アラスカを舞台にしたちょっとした悲劇。ホラー味はないですけど、舞台が雪原でなくて、野原だったら少し違った味になったでしょう。なので、雪原というのが味になってます。

「人を呼ぶ湖」は、ヨーロッパを舞台にしてます。湖の底にある、幾人もの眠れる美女たちの死体と水藻の光景は映像にしたら美しいだろうなぁー。

総じて読みやすくて、おもしろくて、少し変で、何より映像の喚起力がすごいです。海外旅行気分でお読みいただければと。

【ゴールデンウィークのお馬さん】

先週の春の天皇賞では、ジャスティンパレスが強い競馬で勝利しました。一番人気のタイトルホルダーにはゆゆしき事態が発生しました。というか、馬やファンのことを考えると発走前に取り消しできてたらなぁ。アフリカンゴールドは心房細動で競争中止でした。やはり、春の天皇賞はきついレースなのかなぁ。

そして、土曜日には、青葉賞がおこなわれ、その結果により、来る日本ダービーでは、キタサンブラック産駒の一騎打ちかという前評判になってます。今週の京都新聞杯にてダービーの出走予定馬が出揃います。今からワクワクです。

今週末には、NHKマイルカップもあります。個人的には、ドゥラメンテ産駒とシルバーステート産駒と栗毛に注目です。シングザットソングやシャンパンカラーやセッションやカルロヴェローチェあたりがええやんけと思います。それからクルゼイロドスルあたりも。少なく賭けて、できれば大きなのを的中して、大盤振る舞いをしたいところです。

それからアメリカでは、ケンタッキーダービーがあります。朝起きて応援しときます。

あと、新潟大賞典もあります。こちらにも要注目です。イクスプロージョンも登録してます。イクスプロージョン!!

【次回予告】

来週も通常通りに何かを読んで何かを書いて投稿します。

(成城比丘太郎)


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