- ホラーアクションRPG
- 細部までこだわった世界美術
- 遊べば遊ぶほど良さがわかる
- おススメ度:★★★★☆
(あらまし)19世紀ヴィクトリア朝をモチーフにした血みどろアクションRPG。このシリーズでは「ダークソウル」が有名だが、モチーフを変えて大幅に味付けが変わり別物のゲーム性になっている。
とにかく防御という概念がない。この手のRPGとしては思い切った仕様だ。あまつさえ攻撃によって体力が回復するという過激なシステム。ビビっている暇があったら攻撃しろというメッセージが明確に感じられる。
そのため動きが素早い。避けて避けて、隙を見て強力な一撃を加える。このスタイルは実に爽快感がある。ただ、ダークソウルの盾を前提にしたプレイに慣れたユーザーには馴染まないだろう。
敵キャラクターのデザインも秀逸。海外のモンスターにクトゥルフを混ぜたキモかっこいいキャラが満載。さらにジャンルはホラーなので、このサイトを訪れる人にもまさにぴったりの内容。遊んでいると、何度も驚かされますよ。
変形する武器と銃を持って強力な敵に対峙する勇躍感も素晴らしい。もちろん協力プレイなどの救済措置もあるので、最初さえ乗り切れれば楽しく遊べる。クリアだけならいうほど難易度も高くない。
難点は最初が難しく、次第に難易度が下がること。特に最初のボス2体は苦労するだろう。これが逆なら良かったのだが。
合わない人には合わない。しかし一度魅了されれば150時間遊べる一本。今なら追加コンテンツも収録された「完全版」が遊べる。この追加分だけでも十分楽しめるので、一度クリアした方もトライしてみる価値がある。
今が旬のゲームクリエーターは宮本茂でも、野村哲也でも松野泰己でもなく、宮崎英高だ。氏の次回作には本当に期待している。
因みにほぼ同じシステムの「仁王」でも、防御せずに逃げまくる私。これはこれで楽しい。
(きうら)