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個人的な、岩波文庫の100冊(仮)其のに〜「成城のコラム(76)」

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  • 「コラム076」
  • 岩波文庫の100冊(2)
  • はじめて読んだ岩波文庫のことなど。
  • オススメ度:特になし

【近況とか】

もうすぐ8月も終わります(あるいは終わりました)。8月31日は、初音ミクさんのお誕生日だそうです。おめでとー。3月9日かと思ってた。ちなみに、8月31日は文字通り(?)「野菜の日」だそうです。野菜というと、初音ミクがネギを持っているイラストが有名です。ネギというとやはり好きなのは白ネギです。はやく鍋で食いたいです。

そして、さらに8月31日は大垣千明の誕生日でもあるということでめでたい。ほんで、今調べたところでは、9月1日は斉藤恵那さんの誕生日でもあるとのことでこれまためでたい。そういや、ゆるキャン△で描かれる時期は秋から冬がメインなのでこの二人の誕生日が祝われたことは漫画のなかではなかったと思います。もしかしたら山梨県の公立高校の二学期が8月末には始まってるかもしれません。そうしたら学校(部活)で二人の祝い事を何かするのかもしれません。あるいは、学校終わりで何かしてるのかも。

そんなゆるキャン△において、志摩リンがバイトしてる本屋に岩波文庫らしき本は見当たりません。もし志摩リンが岩波文庫を読むとするなら、まずは柳田國男かなぁ。志摩リンがどの岩波文庫をはじめに読むのか。まずは、ゆっくり考えてみましょう。

というか、最近の岩波は電子書籍版も増えてきたので案外電子書籍で読むかも。

【はじめて読んだ岩波文庫のこと】

二十歳までに、私は岩波文庫を読むことはほとんどありませんでした。主な理由としては以下の通りです。

・近所の図書館に置いてなかった。
・同級生が岩波文庫を持ってない(親は少しだけ持ってました)。
・近所の書店に岩波文庫が全くなかった(高校生の時によく行った書店に岩波文庫は少しありました)。
・岩波文庫を読む習慣がなかった。

実を言うと、4番目の岩波文庫を読む習慣がないというのが、大きな理由です。岩波文庫は私にとって遠い存在だったのです。というか、その昔の岩波文庫が他の出版社の文庫よりも少しお値段が高かったというのが、買うことのなかった身も蓋もない理由です。

そんな私が岩波文庫をはじめて書店にて購入したのは中学生の時です。海音寺潮五郎の『孫子』を読んだあとに、原典(?)に触れたくて岩波文庫の『孫子』(金谷治・訳注)を買ったのです。小説では感じられなかったシビアなものがその内容にはありました。

その後、18歳くらいまでに岩波文庫を買うことはありませんでした。文学を読む場合は、他の出版社の文庫を買いましたし、なによりラノベやファンタジーなどを読むことが多かったからです。まあ、岩波文庫が、ラノベやファンタジーやミステリーやホラーを扱うことはなかったからですけどー。

【今回のオススメ】

というわけで、今回は、私が若い頃に読んだ岩波文庫の中からオススメするものを挙げます。

(4)『孫子』(金谷治・訳注)

(5)『論語』(金谷治・訳注)

(6)島崎藤村『破戒』

(7)ショウペンハウエル『読書について』

(8)蒲松齢『聊斎志異』(立間祥介・編訳)

『孫子』は薄いうえに、現在は新訂版ですので読みやすくなっていると思います。『論語』にでてくる文言は、2022年に二期が放送されているアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ(よう実)』に使われていました。この『よう実』のアニメの中に『孫子』が出てきたかはわかりませんが、綾小路など登場人物が『孫子』を読んでいたとしてもおかしくはありません。ちなみに、第九話で堀北さんは、アガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』と同じ題名の本を読んでいました。

島崎藤村の『破戒』は、新潮文庫のものが書店になかったので岩波文庫版を買っただけです。内容的には新潮文庫とさほどかわらないと思います。

ショウペンハウエルの『読書について』に関しては、光文社古典新訳文庫のものをまずは読んだほうがいいと思います。

『聊斎志異』に関しても、光文社古典新訳文庫のものがありますが、読み比べてないのでどちらが良いかはわかりません。岩波文庫のものはおもしろく読みました。

【余談】

さて、『孫子』という書名を見て、「そんし」ではなく「まごこ」と読む人はどれくらいいるでしょうか。まあ、「そんし」の兵法は有名ですので、「まごこ」と読む人はいないかなー。

『孫子』の原典は、なかなか奥深いし色んなことが学べるような気がします。本格的に岩波文庫に触れる第一歩としてはちょうどいいかも。それこそ、のんびりと孫子の代まで読み継がれるべき書物でしょう。お値段的にも損しないと思いますので、まごころを込めてオススメしておきます。

(成城比丘太郎)


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