- 「コラム099」
- シェイクスピアの新訳を読みました。
- 今週の競馬について。
- オススメ度:★★★☆☆
【近況】
うちの近所の桜は、ようやく蕾があかく膨らんできております。今週末には開花するでしょう。あかいというと、ベニコブシという花が咲き始めておりました。そして、蟻も歩いてます。蟻が活動しだすと本格的な春が来たなーと思うわけです。今年の冬は過ぎ、スギ花粉もピークを過ぎ、いよいよヒノキ花粉の出番のようです。ヒノキの花粉症のほうがひどいので、これからが花粉症の本番です。目をかきすぎずにいきたいものです。
ヒノキの花粉症がひどくなると読書やらの作業効率が悪くなるので、このブログもやっつけ記事が多くなるかもしれません。ご了承ください。
【最近読んだ本のこと】
・シェイクスピア(桒山 智成・訳)『冬物語』(岩波文庫)
シチリア王のリオンティーズが、王妃ハーマイオニの不貞を疑い、あれやこれやと難癖をつけるのがこの物語の前半部分です。疑心暗鬼に陥ったリオンティーズの妄想は、さながら現代人のそれにも重ね合わされるかもしれない。ハーマイオニが浮気しているという(リオンティーズの)妄想は、それ自体妄想としても、それに取り憑かれたリオンティーズ本人にはもはやすでに妄想ではないのかもしれない。こういう人は現代日本にもいるだろうという実感はあります。
『冬物語』の場合は、権力者であるリオンティーズが妄想によって暴挙にでようとするわけです。これは現在の世界情勢と照らし合わせて考えると、少し腑に落ちるものがあります。その一方で、現代のネット社会(?)には(民衆の)無数の妄想であふれていて、時に、その妄想が暴戻の限りをつくすことになることもあるかも(などと、余計なことを考えてしまうのが古典を読むときの良い所)。
リオンティーズは、作中での悲劇や、「時」の差配や、周囲の他者の視点によって己の愚を悟り、自らの考えを改めようとします。ほんで、後半から、色んな人が登場してわちゃわちゃと、大団円に向かって物語は進みます。ご都合主義だなという感じでしたが、これには種本があるのです。つまり、物語のネタとなる先行作品があっての『冬物語』ということです。
そんななか、アンティゴナスという人物だけが無残な目にあいます。アンティゴナスは、作中で熊に襲われてバラバラに食いちぎられてしまいます。演劇において何らかの効果があるのでしょう。たしかに、読んでいてびっくりしました。私は、「えっ、ここで熊が登場?」となりましたわ。
この『冬物語』は、たぶん初めて読みました。まあまあといったかんじでした。
【競馬について】
さて、『冬物語』のリオンティーズを名前の由来にした競走馬に、リオンディーズという馬がおります。種牡馬にもなってます。そして、ハーマイオニーという競走馬もいたようです。そのハーマイオニーとは、この『冬物語』からつけた名前なのか、ハリーポッターから付けたのかは、わかりません。ちなみに、競走馬のハーマイオニーは、現在乗馬になっているようです。
というわけで(?)、今週は、高松宮記念があります。登録メンバーを見る限りでは、混戦のようです。前走通りに走れるならナムラクレアが軸によさそうです。個人的には、トウシンマカオに期待したいです。それから、当日の馬場状態ですけど、内枠から穴狙いするのがよさそうか。ピクシーナイトについては、とりあえず無事に走ってほしい。ピクシーナイトを買うかどうかをこれから考えます。まあ、人気次第でしょう。高松宮記念はすでに、私の中で、初春に行われるレースの代名詞になりましたー。
それから今週にはドバイワールドカップ(DWC)があります。馬券は買わない方向で調整してます。WBCで優勝したジャパンのように、いくつのレースで日本馬が勝利するのか(できないのか)。ジャパンというとAnimeJapanもあります。アニメジャパンはみんな優勝(?)なコンテンツであればよいですねー。アニメジャパンはYouTubeでも観られるShow。YouTubeShow。
競馬に話を戻しますと、再来週からは、本格的にG1戦線が始まります。大阪杯からクラシックの桜花賞と皐月賞。クラシックの予想については来週以降書きたいと思います。
(成城比丘太郎)