- 令和にみるジャンプの原点
- 何度も繰り返し見る法則
- 単純におもしろい、が。
- おススメ度:★★★☆☆
あ、ヤバイ。最近ホラー小説を読んでいない。というか、読んでいるが先に進んでない。来週あたりはちゃんとホラーに戻るので、今週はご容赦願いたい…というか誰に何を誤っているのか分からなくても面白い。ちなみにアニメ14話までの感想なので、総評でないことも断っておく。
ただ、ホラーというならこの漫画も結構思い切った人体欠損描写のあるホラー・アクションと分類できるだろう。今までのジャンプアニメなら(まあ、北斗の拳とかの例外は除いて)イメージ画像で済ませていたところを真正面から描いている。今の子どもには誤魔化しは効かないということだろうか。とにかく、バイオレンス&シリアスな物語だ。
画力は十分であるし、動きも面白い。一応開設すると、大正時代、鬼が跋扈していてそれを倒すための鬼滅隊に入った主人公・竈門炭治郎は、鬼となってしまった妹の禰豆子(ねずこ)を連れて鬼退治の旅に出る。基本のストーリーラインはそれだけ。
人物描写に魅力があり、特に主人公のウルトラナチュラル&ポジティブな思考は、連綿と続くジャンプ漫画の正に王道中の王道。ピンチに陥っても自分を鼓舞し、強敵に立ち向かうさまはいつ見ても熱い。いや、この歳になってみると、ひたすら「眩しい」と言った方がいいだろうか。何度も見てきたパターン。自分の未知なる能力を信じて、今できることを精一杯やる。そして、勝つ。正しい構成だと思う。俺もこんな話を書いてみたい。
仲間も漸く出てきたが、狙いすましたようなキャラクター設定で、コメディ的要素を強化してきた。敵の目的が分かりにくいが、それでもちゃんと間が持つだけの要素が満載で、見ていて飽きることは無いだろう。
戦闘は流行りのタクティカルなもので、結構今風の演出が取り入れている。どの能力とどの能力を組み合わせると相手に勝てるか? などと言う風に楽しめる。矢印鬼と手毬鬼の設定は、まったく同じことを考えて小説に書いた記憶がある。
この先はどうなっていくのかは分からないが、中ボス戦などが行われていくのであろう。そういう安心感も含めて、高いクオリティで楽しめる。見たのはアニメ版だが、漫画版も面白そうだ。
とはいえ、俺はいったいこの「愛・友情・正義」を何度、目にしてきたのだろう。そして、その裏側を何度抉られただろう。モニターの中だけの悲劇と勝利をじっと眺め、俺は後どれくらい生きているのだろうか? 生きて「愛・友情・正義」について考えるのだろうか、などと、死ぬ255日前くらいに思いつくようなことを考えていた。
まあ、やるべきことをやろう。とりあえず、ホラー読みます。
(きうら)