特になし

2021年冬アニメ感想

投稿日:2021年4月8日 更新日:

  • アニメで再興とは?
  • 冬アニメ総評
  • ウマ娘
  • オススメ度:特になし

【アニメで再興した?】

『日本はアニメで再興する』(櫻井孝昌、アスキー新書)という本が、2010年4月に刊行されてから丁度11年経ちました。副題は、「クルマと家電が外貨を稼ぐ時代は終わった」というものでした。ちなみに本書の著者は残念なことに2015年に他界されました。で、この2010年代マンガアニメのソフトパワーが日本を再興させたかどうかは分かりませんが、ここ五年くらいはソフトの輸出というよりも、インバウンドなどによる(外国人観光客の)消費が目立ったようです。もちろんそのなかにはアニメ関連もあります。

では国内でのアニメ作品の認知度はどうかというと、これはかなりお寒い結果に終わったと思われます。この10年間に製作されたコンテンツのうち、深夜帯アニメ作品自体の知名度が50%を越えたと思われるのは、『鬼滅の刃』くらいでしょう。というか、『鬼滅の刃』は深夜帯アニメというよりもドラゴンボールやワンピースの系譜にある作品だと思うので、人気が出て当然なのでしょう。『鬼滅』はufotableが培ってきたものの成果ですので質が高くて当たり前というのもありますけど。

『鬼滅』を除いた深夜帯アニメのうち、知名度が日本国内で10%を越えているものは、せいぜい『進撃の巨人』くらいでしょうか。このあたりは、実際に調査してみれば分かるでしょう(どこかの誰かの学者でもしてないかなぁ)。この2010年代は本当に色々と質の高いテレビアニメが制作されましたが、全くといっていいほどそれらは観られていないし知られてすらいません。ちょっとびっくりします。その一方で、ここ数年、アニメ作品にかわって台頭(?)してきたのが、間違いなくスマホゲームなどを中心にしたコンテンツでしょう。

ようやく本題に入るわけですが、2010年代最大のヒット作『鬼滅の刃』に続いて、2020年代はじめの大ヒット作になりそうなのが『ウマ娘』というコンテンツなわけです。と、ウマ娘の前に、ちょっと冬アニメについて概観しておきます。

【総評(競馬実況風)】

さあスタートを切りました、2021年度冬アニメです。まずは前評判通りに『ゆるキャン△season2』がいいスタートを切ってハナに立ちました。はやくも、ゆるキャンがマイペースに持ち込んで逃げを図ろうとするところへ、これがラストランの『のんのんびより ノンストップ』が2番手にぴったりとつけてゆるキャンをマークしようとしました。ゆるキャンはやはり、リンちゃんが色んな表情をみせています。あまりの可愛さにこちらが卒倒しそうです。のんのんびよりは、ひか姉がいい味をだしています。越谷兄の卒業というイベントがありました。結局この越谷兄は喋らなかったと思うのですが、『ゆるゆり』のように音量を上げたら声が聴こえたのでしょうか。

なんのこっちゃ、といったアニメ感想になるでしょうがしばらくお付き合いください。さあ、順番に見ていきましょう。ゆるキャンが先頭で、次にのんのんびより、その後は初出走組の無職転生とワンダーエッグプライオリティが、かなりのアニメの出来の良さでいい追走です。それにしても、新型コロナウイルスによって職を失う人が多いなか、『無職転生』とはなんとも言えません。とりあえず『無職転生』の見映えはとてつもなく良いです。それだけで見る価値はあるかもしれません。

ワンダーエッグプライオリティは、脚本にあの人を起用して話題先行かと思いきや、なかなかのよさです。とはいえ、シュルレアリスム風のモンスターは図像学的にどのように解釈されるでしょうか。とりあえず少女の夢に出てくるものとして解釈しておけば無難だろうという見方でよいでしょう。それにしても、現実にそれなりに影響を及ぼす夢とはこれいかに。後半に明かされたAI搭載の少女アンドロイド?は登場が遅すぎたかどうなのか、結局はよい出来でしたので次走に期待です。

中団グループを見ていきましょう。このあたりはお馴染みのメンツです。前走でいい走りを見せた『約束のネバーランド』は今回は残念ながら大味なシナリオになってしまい馬群に沈んでいきました。『はたらく細胞ブラック』はネーミング的にシンドイですが、それなりにおもろかったです。それにしてもブラックだといっても実際は私たちの人生のほうがリアルにブラックなので何とも言えません。

『SB69』は安定の走りをみせて追走も楽そうですが、これといった目立つ点も新鮮味もなくなってしまったので、伸び代はなさそうですが、オールスター感があってよいです。『転スラ』や『Re:ゼロ』もまた安定の走りで虎視眈々と上位をうかがっています。転スラはもはや、やっいることに安定感がありすぎて水戸黄門のようなドッシリ感があります。リゼロもまたキレイにまとめようとしていました。異世界ものの宿命として、転生者などはいわゆる「マレビト」として扱われるので、そういった特別な存在すなわち神や悪魔になったり、超人的な身体能力を持ったりするのは仕方ないのでしょう。それだからこその異世界ものの面白さなのでしょう。しかし、走りが一定なので、上位に食い込むのが精一杯か。

後方グループには、エロ要素のあるアニメが控えていますが、『回復術士のやり直し』は表現手法が昔のエロアニメみたいなので、どうも古くさいです。これでは優勝は無理です。『俺だけが入れる隠しダンジョン』は、欲求を満たすとLPが増えるという設定ですが、結局どこまでやるとどれだけ増えるのかわからないので、そこが気になってしまいまいた。個人的にはローラさんが好きなので鞍上にいる彼女の鞭さばきを見たいような。しかし、アニメの出来としてはあまりよくないので残念です。

その後方にいるのが、ホラー要素のある作品群です。これらはファンがあまりいないので追走にも苦労していますが、一定の走りは出来るのでそれなりのものは出来ます。『裏世界ピクニック』は、なかなかの異世界ホラーの雰囲気をいかしたアニメでした。エレベーターを異世界に通ずる装置として使っていました。個人的にはエレベーターで恐怖体験をしてことがあるので、そこら辺は怖かったです。そして、『呪術廻戦』の第22話は、この作品随一のホラー回でした。とくに、前半パートはまるでクトゥルー神話ものっぽくて、あのテイストで1話通してくれてたら、個人的神回だったのになあ。

てなわけで、だいたい見てきました。不気味に最後方にいたはずの『ウマ娘season2』は、いつのまにかまくっていって、先頭集団にとりつこうとしています。そしてなんと、そこから先頭にいたゆるキャンたちを一気に追い抜いていきました。まさにダークホースでした。前評判はそれほどでもなかったウマ娘が驚異的な末脚を発揮して、まるでクリスタルカップの時のヒシアマゾンのように他馬をごぼう抜きのすさまじい追い込みで、今先頭でゴールです。1着ウマ娘!

終わってみれば、ウマ娘がすべてをかっさらっていきました。とはいえ、アニメ作品ではなくゲームの大ヒットのおかげなので、何とも言えませんが、アニメ作品にはそれなりに感動したので、結果オーライです。

というか、これほどオタク界隈の風景を急激に変えたコンテンツは見たことがないかもしれません。それほどゲームの出来が良かったといえことなんですが、よく考えると、リアル競馬自体がもともと魅力的だからでもあるのでしょう。

【馬は馬でもウマ娘】

てなわけで、ウマ娘についてです。今回はテイオーとマックイーンとのダブル主演でしたが、最後はテイオーでした。というか、テイオーのファンが作ったような作品でした。そのテイオーのビジュアルをはじめてみたときには、なぜこんなキュートなのかと思いましたが、終わってみたら、単なる可愛い女の子ではなく、皇帝ルドルフの血筋(?)を受け継いだのかと思わせる気品さを感じました。テイオーの頑張って走る姿や立ち居振舞いに、体格以上の大きさを感じて、かっこ可愛いでした。というか、制作スタッフの誰かはテイオーが好きなんだな、ほんまに。

その実在のテイオーからは、残念ながらこれといった産駒は出ませんでしたけど、そこら辺はこの次のウマ娘たちが引き継いでいくのでしょう。というか、続編をいくらでも作ってほしい。なんぼでも作れるでしょう。ゲームも良いのですが、アニメでも観てみたい。マックイーンからの、ゴールドシップへのバトンタッチを見てみたい。ゴールドシップだけでワンクール分のストーリーがつくれるでしょう。

その他には、まずオグリキャップの周辺でドラマをつくれるでしょう。それから、ビワハヤヒデのあとをナリタブライアンが継いで、そこへヒシアマゾンやマヤノトップガンやサクラローレルあたりが絡んでいく展開が見えそうです。ライスシャワーの復活をブルボンやマックイーンが後押しするというのもおもろそうです。

ウォッカとスカーレット、オペラオーとナリタトップロードとアドマイヤベガとメイショウドトウなどなど、いくらでもライバル関係が描けそうです。個人的には、ホクトベガを復活させてほしいけど。本編では、キタサンとダイヤちゃんとの競合を示唆して終わりましたけど、その関係性も気になります。

結論としては、これまで30年も競馬を見続けてきたのは、これら素敵なウマ娘たちに出会うためだったのかもしれないと、そんなことを思ってしまった『ウマ娘』の幸せな視聴時間でした。ウマ娘たちに感謝の乾杯を。

【現実の競馬】

先週大阪杯がありました。まあ私は、G1ばかり買っているわけではないですけど、注目度は高くて、それなりに馬券を買いました。サリオスは前日に外すことを決めて、グランは買うつもりでしたが、直前の大雨を考慮してこれまた外した。しかし、コントレイルが連を外すとは思わなかったので、結局ショボい馬券しかとれなかった。レイパパレはピッチ走法っぽくて、あの馬場を苦にしなさそうだったけど、コントレイルはどうなんだろ。いくら馬場があれだからといって連を外すようでは。もし良馬場でもレイパパレちゃんをかわせていたかどうか。

さて、今週はいよいよクラシック桜花賞ですが、世間的には白毛馬の初クラシックを見たい人も多いでしょう。晴天の青空の下の桜花が飛び交うなか、緑のターフを駆ける白毛馬を私も見たいです。めっちゃ映えです。映え映えです。とはいえ、馬券は別物なので、ソダシに重い印は打ちません。熊本産馬のヨカヨカも応援しますけど、馬券にどれくらいからめるか。シゲルは枠次第。オパールムーンは状態が上がっているだろうから出走できたら横山和に期待したいところ。なんというか、横山親子の誰かが勝ちそうな気もしないでもない。その他には、色々人気のないところから攻めてみたいです。

阪神牝馬Sは、人気になるだろうマジックキャッスルを切れるかどうか。個人的には切りたい。
ニュージーランドトロフィーは、荒れてほしいので、人気薄から入ってみたい。いずれにせよ当日の馬場しだいか。ところで、ドゥラメンテ産駒は、短い方が最後の脚がきれてそっちのほうがいいのかなぁ。

【まとめになっていないまとめ】

このブログも最近、競馬関係の記事が増えたので、これから競馬予想の記事を書いていこうかなと考えたり考えなかったり。

(成城比丘太郎)


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