
本年も無軌道にいろんな物語を楽しんだけど、ほとんど覚えていない。
印象的なのは秋に観た映画「切腹」か。正座してみたいくらいの出来栄えだった。
一方、私生活は淡々と過ぎていった。2021年までの愛憎?に塗れた人生が急に無音になり、私はひたひたと静かにその夜更けのコンクリートの道を歩き続けた。
何を食べても何も感じないし、女性への興味もなくなった。お金もいらない。
喜びも悲しみも微かに感じる程度になったが、別に悲しくはなかった。
諸悪の根源は不眠症で、私が今一番欲しいものは「永眠」だ。
夢を見ない本当の深いふかい眠りが欲しい。
とはいえ、もうしばらくはドライブを続けないといけない。
ただ無感動ライフも別に悪くない。
とても身軽で誰も憎まないし、自分にコンプレックスを持つこともない。
それが創作の源と知りつつも、私は力と別れを告げて一人旅を続けている。
今年、本ブログをお読み頂いた方にはとても感謝。
少しでも記憶に残るテキストがあったら、それが「きうら」です。
本体は行方知れずです。
(きうら)