- 人気アニメ「まどか☆マギカ」のスピンオフ・コミカライズ版
- アニメのもし「あのキャラ」が生き残っていたらという設定
- 比較的原作に忠実な絵とキャラ。スッキリしないがアリはあり
- おススメ度:★★★☆☆
皆さんは、アニメ「魔法少女まどか☆マギカ(Wiki)」をご存じだろうか? もし、御覧になられていないなら、この漫画は本編を観ていることが条件となるので、ぜひ、ご覧ください。いまなら「Amazonプライム・ビデオ」に入れば全話みられるはずです。ただし、いつ公開停止になるかは分かりませんので、ご了承を。
前提条件としての「魔法少女まどか☆マギカ」のあらすじ。主人公の住む町では「魔法少女」が「魔女」と戦いを行い、勝てば「魔法少女」のエネルギーが回復し、負ければひどい結末がまっている。主人公の鹿目まどかは「キュウべぇ」に魔法少女にスカウトされるが……。極端なホラー要素も含む、とっても怖いおとぎ話だ。
これがまた、とんでもない「食わせ物」で、「プリキュア」や「プリパラ」、古くは「ミンキーモモ」なんかと同列の扱いで観ると、強烈な「逆襲」を食らうことになる。何も具体的なネタバレには触れないが、先人たちがせっせと積み上げた「魔法少女」という巨大なレゴブロックを、逆にぶち壊しにくるという構図で、視聴者の度肝を抜く。脚本もしたたかで、少しも油断できない作りになっている。
余談だが、アニメに限れば「エヴァンゲリオン」以来の衝撃であった。「魔法少女」と馬鹿にするなかれ。ここ数年でいえば、このアニメを上回る映像作品の衝撃は、海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ 第一章:(Ama)」位しか思い出せない。軽い気持ちで見始めると、エライ目にあうので、決して自分の就学前の娘と一緒に見たりしないように。
前置きが長くなったが、この作品は、前半の山場であるシーンが「もし起こらなかったら」という「if」を比較的真面目に描いている。絵は満足できるレベルだし、原作へのリスペクトも忘れない。作者はアニメのコミカライズ版も担当しているので、手慣れたものだ。表紙の二人に興味があれば、読んでみても損のない仕上がり。逆に原作を知らないと何の価値もないので、ご注意を。
レゴブロックやマインクラフトでもそうだが、緻密に出来上がったブロックを壊すときの快感。原作アニメの魅力はそんなところにある。必ず「魔法少女」モノの「お約束」を知っていないと楽しめないが、素晴らしい脚本だ。美少女、友情アリ、バトルアリ、絶望アリ、お色気要素、どんでん返しありと、青少年がアニメに期待する全てが濃密に詰まっている。こだわりを捨てて、大人もみて欲しいな、と思う。
そして「外伝」は「外伝」なので、余程好きな人にしか薦めない。他にも色々外伝を読んだが、この本が一番いいので、紹介してみた。
まずは、原作アニメ(と映画)を味わってください。話はそれからだ!
(きうら)
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