
はじめに
本来、旧サイトに載せていた趣味の記事だが、埋め草として新サイトにも書いてみようと思う(電子書籍リーダーについては、いくつか記事を投稿しているが、スマートウォッチについては初めて)。本題まで長いので、次の「AppleWatchに最適なケースは何か?」まで飛ばしてもらっても構わない。
Apple Watch……実は一回買って、返品しているという経緯があるいわく付き商品である。そもそも皆さんはスマートウォッチというジャンルに興味があるだろうか?
ない
と、思う。私の周囲でも、興味がある人間はほとんどいない。ごくまれにアクティビティトラッカー(スマートウォッチとの線引きは曖昧だが)を持っている人は見かけるが、純粋なスマートウォッチはほとんど見たことがない。しかし、私はこのジャンルを偏愛していて、現存するメーカーのものはほとんどチェックしている。タイトルのAppleWatchを始め、ガーミン、FitBit、フォッシル、sony、モトローラ、サムソン、ハーウェイ、無くなったけどぺブル、名もなき中華ウォッチ……。
子供のころ、一度は腕時計での位置情報や音声通話のやり取りを夢見なかっただろうか? そんな少年時代の夢が私をスマートウォッチに向かわせているが、世間的には「不要なアイテム」らしい。確かに、確かに、スマートフォンがあれば、わざわざつける理由は「通知」か「フィットネス」。そんな需要は少ないという事か。そもそも両方スマホでできるし。
それはいい。
とにかく私は一念発起し、AppleWatchシリーズ3を買った。しかも、ほとんど不要と分かりつつ、単独で通話できるセルラーモデルである。上代5万越えと言えば、庶民の趣味としてはまあまあの価格だ。
で、そうなると、俄然、気になるのはキズ問題であろう。高級時計をしている人間がカバーをはめているのは見たことがないが、私は仕事柄、硬いものにぶつける可能性があるので、傷は非常に気になる。というか、ピカピカのアルミボディを少しでも傷つけたくない、と思うのは人情だ。同じ悩みを持っている人は、日本で1000人くらい入るだろう。ということで、ここからが本題である。
AppleWatchシリーズ3に最適なケースは何か?
まず、試したのが、このTPUケースだ。
TPUというのは、柔らかいプラスチック素材で、もっとわかりやすく言うとビニール風だ。これは脱着が簡単で、バンドを外した状態で、スッポリかぶせることができる。たしかに、傷は絶対につかないスタイルである。が!
ケースの特性上、画面とケースの間に微妙な隙間ができるのである。このおかげで、細かいほこりが入る。これが気になる。さらに汗をかくと、水蒸気がその隙間に充満し、最終的に水滴になってしまう。これは致命的である。もともと、注意書きにもあるが、このタイプのケースにはつきものの問題だ。さらに、張り付きを防ぐために細かいドットが内側にあり、晴天で見るとそれが見える。これも美的にはマイナス。
ここで、このケースは捨てた。次は、外部のみを守るこのケースなら上記問題を解決できるだろうと思った。
Spigen(シュピゲン)はiPhoneのケースでも使っているので、ある程度品質は知っている。で、届いたものを付けたのだが、これが、
ごつい。
分かっていたのだが、さりげなく無視しようと思うのだが、どうしてもG-Shockに見える。それに中心部分が保護されてないのが気になる。ガラスが割れたらどうしよう、と、いらぬ心配をするのがAppleWatchユーザーだ。
で、このカバーを足してみた。
これは、なんと水分を噴射して吸着するフィルムなのだが、材質そのものはTPUなので、最初のケースと同じだ。確かにきっちり吸着する。するのだが、
Spigen(シュピゲン)と干渉する。もちろん工夫した。サイズをはさみで切って調整したりしたのだが、どうしてもきれいにならない。
これでSpigen(シュピゲン)とフィルムの組み合わせは諦めた。着けたり外したり、このカバーめ。
最後に残された選択はガラス+炭素繊維というこの立体カバー。結構いい値段がする。ちなみに、ここまでのケースは全て自腹で買っている。ちりも積もれば山となる。ケースも買い続けると結構な額になるが……
結論から言うと、今はこのケースを着けている。
TPUにあった結露のような問題、Spigen(シュピゲン)にあった見栄えの問題、フィルムにある防御力の低さの問題をすべてカバーしている。見た目も、ほぼ元と同じ。
とはいえ、全面カバーではないので、露出しているデジタルクラウン(竜頭)など側面部分は危ないし、実は一度ぶつけたら早速少し曲がって気泡が入った。強度には問題があるように思うが、とりあえず、画面とその周辺の傷はカバーできる。
まとめ
しかし、なぜ、これほどしっくりくるカバーが無いのか。iPhoneはあれほど種類があるのにAppleWatchは選択肢が少ない。これもマイナーガジェット故の宿命か。
そもそも時計にカバーを付けるという発想が間違っているのかも知れない。オメガやロレックスにカバーを付けている人間などいまい。いたら笑いものだ。しかも、毎日充電する必要がある時計って……。
それでもスマートウォッチは愛すべきガジェットアイテムだ。これだけ苦労してもAppleらしい、動く文字盤にニヤリとする。ちなみにアクティビティトラッカーとしてはガーミンかFitBitがおススメ。睡眠量計にもなるしね。
ちなみにバッテリーの宿命で2年でダメになる。さあ、それでもスマートウォッチを買おうと思います?
思わない、
と思います。ケースはマジな感想なので、同じ悩みの方がいれば、少しでも参考になれば。ちなみに着信があると3台のスマートウォッチが同時に鳴るのはやめて欲しい……。
(2018/06/15追記)上記のガラスケースが割れた。確かにぶつけたがしょせんガラス。強度には限界が。今は上記のSpigenにもどしたが、これはカバーは付けるなというAppleのメッセージなのかもしれない。ちなみに3日前に追加されたレインボーカラーの文字盤は気に入っている。
(きうら)