「 ★★★☆☆ 」 一覧

パルプ(チャールズ・ブコウスキー、柴田元幸[訳]/ちくま文庫)~読書メモ(35)

読書メモ(035) いい加減な探偵が奇妙な依頼を受けまくる 猥雑だがどこか爽快で、読みやすい、しかし気も滅入る おススメ度:★★★☆☆ 【あらすじとか感想とか】 ブコウスキーは、今年が生誕100年かと …

幽霊の歴史文化学(小山聡子・松本健太郎[編]/思文閣出版~二松学舎大学学術叢書)~読書メモ(34)

読書メモ(034) 古代から現代までの「幽霊」表象を追う 様々な学術的見地から多角的に「幽霊」を捉える おススメ度:★★★☆☆ 【はじめに】 新元号が、「令和」に決まりました。はじめ、「れいわ」と聞い …

「幻想文学――転覆の文学」『幻想と怪奇の英文学・3』(ローズマリー・ジャクスン、下楠昌哉[訳]/春風社)~読書メモ(33)

読書メモ(033) 「幻想文学」とはジャンルではなく、「様式(モード)」である 「幻想文学」ファン必携の本 おススメ度:★★★☆☆ 【はじめに】 幻想文学(幻想小説・ファンタジー)という用語をよく使う …

エッジ(上)(鈴木光司/角川ホラー文庫)

人が消える怪現象を追う女性ライター 微妙な既視感・疑問・それでも読んでしまった 下巻には嫌な予感しかしない おススメ度:★★★☆☆ 【鈴木光司は終わったのか】 前回「バースディ」を紹介したとき、もう鈴 …

MASK 東京駅おもてうら交番・堀北恵平 (内藤了/角川ホラー文庫) ~ややネタバレ

新人婦警のほのぼの事件簿(?) とはいえ、猟奇殺人を扱っている 都会の孤独がテーマか。読みやすい。 おススメ度:★★★☆☆ タイトルにある堀北恵平は「ほりきたけっぺい」と読むのだが、女性の新人警察官だ …

コンパス・ローズ(アーシュラ・K・ル=グウィン、越智道雄[訳]/ちくま文庫)~読書メモ(31)

読書メモ(031) 人生の指針となりうるかもしれない20の短篇 SFとファンタジーと文学の融合 おススメ度:★★★☆☆ 昨年亡くなったアーシュラ・K・ル=グウィン(Le-Guin、1929-2018) …

五重塔 (幸田露伴/岩波文庫)

五重塔建立にかける「のっそり」の執念 人間のエゴとプライド 擬古典調の文語体は読み辛いかも おススメ度:★★★☆☆ こんなサイトをやっているが、一応「文学」というジャンルもごくたまに読む。共同執筆者の …

「待つ」ということ(鷲田清一/角川選書)

「待つ」ことの臨床哲学的考察 「待つ」ということは、なにもしないことなのか 本書の紹介ではなく、個人的な考えを断章的に書きます おススメ度:★★★☆☆ 【はじめに】 「待つ」ということはいったいどうい …

インクレディブル・ファミリー(ブラッド・バード (監督) )ネタバレあり

リアルなヒーローの悲哀がテーマのアクションアニメ 新キャラが多すぎて見せ場が分散してしまった これこそテレビアニメシリーズで観たい おススメ度:★★★☆☆ 去年、必ず観ると言いつつ、忙しさにかまけてス …

ホーンテッド・キャンパス(櫛木理于/角川ホラー文庫)

ラブコメ+軽いオカルト 衒学趣味的要素もある こういう軽さも必要かも知れない おススメ度:★★★☆☆ 本作はいわゆるライトノベルに属する作品である。大学のオカルト部が舞台。いかにもな気弱だが霊感のある …

ラッキーマン(マイケル・J・フォックス〔著〕、入江真佐子〔訳〕)

ハリウッドスターとパーキンソン病 バックトゥザ・フューチャーの裏話も 示唆に富む著者の半世記 おススメ度:★★★☆☆ マイケル・J・フォックスと言えば、今でも知らない人の方が少ない俳優だろう。それもほ …

巡査長 真行寺弘道(榎本憲男/中公文庫)

伝統的なはみだし刑事もの警察小説 登場するギミックが新しいところで差別化 テーマは分かるけどスッキリしない おススメ度:★★★☆☆ タイトルだけ読んで買ったので、てっきり昔ながらの「足で情報を稼いで状 …

妖し語り 備前風呂屋怪談2(岩下志麻子/角川ホラー文庫)

天女のような湯女・お藤が客から聞く時代怪談 湯女は今で言う風俗嬢(ソープランド?) 嘘と真を行き来するので幻想的 おススメ度:★★★☆☆ シリーズものの本を読む場合、滅多に巻数を飛ばして読まないのだが …

冥談(京極夏彦/角川文庫)

死の香り漂う8つの短篇 靄がかかったような景色が広がる 正統派の怪談という気もする オススメ度:★★★☆☆ 冥という漢字を調べてみると「暗い」という意味以外に、奥深い、あの世という意味もあるようだ。当 …

日本の幽霊(諏訪春雄/岩波新書)~読書メモ(26)

読書メモ(026) 日本文学にみる古代から近世までの「幽霊」観念 幽霊は死者というものの記憶装置 おススメ度:★★★☆☆ 本書は、日本において「幽霊」という観念がどのように生まれたのか、またそれがどの …

出口のない海(横山秀夫/講談社文庫)

人間魚雷の乗組員の半生 戦争×野球という珍しい組み合わせ 娯楽作品として読めば楽しい。メッセージ性は弱い。 おススメ度:★★★☆☆ 第二次世界大戦時、人間魚雷こと特攻兵器「回天」の乗組員がいかにして自 …

「幽霊屋敷」の文化史(加藤耕一/講談社現代新書)

2019/01/09   -★★★☆☆

「TDL」にあるアトラクションについて 「ホーンテッド・マンション」の成立史 ゴシック小説から、幽霊出現装置までを簡単に見る おススメ度:★★★☆☆ 【はじめに】 東京ディズニーランド(以下、TDL) …

ブルックリンの少女 (ギヨーム ミュッソ (著), 吉田恒雄 (翻訳)/集英社文庫)

恋人の衝撃の告白から始まるスピード感のあるサスペンス 連続少女監禁殺害事件が核となっている 前半は素晴らしい出来、後半は賛否の分かれるところ おススメ度:★★★☆☆ 結婚を決めた美しい恋人との運命の夜 …

首ざぶとん (朱雀門 出/角川ホラー文庫)

妖怪(?)連作短編小説集 推理もののようなファンタジーのような テーマは「迷い込む」余り怖くはない おススメ度:★★★☆☆ 出だしは本格的な怪奇小説っぽいのだが、途中から「怪異があることが前提の話」と …

ステーシーズ―少女再殺全談 (大槻ケンヂ/角川文庫)

スプラッタ系ゾンビもの グロくはあるが余り直接的エロ要素は無い ちょっと変わった少女偏愛小説 おススメ度:★★★☆☆ またグロい小説を読んでしまった。副題に少女再殺全談とあるのである程度、覚悟はしてい …

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