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★☆☆☆☆

iPhoneを巡るユニバース-2022秋

投稿日:2022年9月11日 更新日:


※写真はiPhone13

  • 史上最弱のアップデート
  • お値段、上がりました
  • 俺はカメラマンじゃない
  • おススメ度:★☆☆☆☆

ガジェットマニアとしてちょっと乱暴だが、iPhone 14/Plus、iPhone14Pro/Max、Apple Watch Series8(Ultra)、Air Pods Pro(第2世代)についてまとめて感想を述べたい。

まずはiPhone14/Plus(画面がデカいだけ)。これらは史上初めてCPU(中央演算装置/処理能力)に旧世代のアーキテクチャを採用した「新古品」である。カメラやRAMの性能は上がっているが、動画とスマホゲームならiPhone13と大差ない。

カメラの性能がクローズアップされるが、私たちはプロのカメラマンでもなく、ユーチューバーでもなく、普通の市民である(だろう)。フォーカスを自動的に切り替えるとか、観光地での記念写真やセルフィ―で必要な機能なのか。そもそも、私は自分の目で見ずに「見栄えのいい写真(動画)を残す」という行為が嫌いだ。これは賛否あるだろう。写真など冠婚葬祭の節目にあればいい、と思うのだが。

iPhone14Pro/Maxは動きがあった。ノッチ(画面上部のカメラなどの部分)が縮小され、独自に新しい表示がされるという。画面の常時点灯にも対応。また、カメラは広角:4,800万画素/F1.5を搭載しているが、そもそも時々写真を撮る一般人とは無縁の世界である。4Kで動画を撮ってそれを編集し公開するユーザーがどれだけいるのだろう。iPhoneで完結する場合、4KもフルHDも大差ない。

ノッチは小さくなったが、無くなった訳ではない。新しいサジェスチョンで新味を出しているが、別に「あってっも無くても使い勝手は変わらない機能」である。常時点灯するスマホはそもそも必要だろうか。ただ、映像関係の職に就いている方はこちらがおススメ。どれくらいのパーセンテージになるのかは知らないが、少なくとも私の友人はProを買うべきだし、実際、それを使って映像で商いをしている。

Apple Watch Series8は、体温測定などの機能を売りにしているが最大18時間という使用時間は変わらず。体温管理は女性ユーザーに希求できる機能だとは思う。ただ、これで睡眠トラッキングを強調されても困る。せめて5日間のバッテリーを確保してから出直してくれないか。一日は24時間ある。この点は何年も言い続けているが改善しない。次に書くUltraなどを出すくらいなら、HelthかLifeの名前で消費電力を極力抑え8日間のバッテリーを確保してほしい。センサーを用いて輝度とCPUのクロックを絞る、行動パターンを学習させ、睡眠時には文字通りスリープに入る、いっそHlethOSとして分離し「使えないアプリの数々」を切り捨てれば可能なはずだ。

Apple Watch Ultraは耐久性が増しているがそれでもバッテリーは36時間。極地で過酷な仕事をしている方が36時間で使えなく時計を選ぶだろうか? もちろんお値段は124,800円からと高級時計の下端に達している。見た目がゴツイのとベルトがダサいのもどうしたものか。そもそもApple Watch Series8が何の話題になってない上、この新機軸の製品がマニアの間ですら話題に上らない。もうこれは本当にAppleに誰か止める人がいなかったのか、というレベル。

かなりの昔話であるが、Apple Watch Series3を買った私は嬉しくて、Watch内にお気に入りの音楽を保存し、耐水性のBluetooth製イヤホンを買い、ホテルのプールで喜んで使ってみた。当たり前の話だが、水中では電波は途切れる。結果、腕をプールから出して、泳がずに歩くというユニークなスタイルになった。100mの耐水性能を誇っても、母艦となるiPhoneとリアルにリンクすることは不可能なのだ。登山にも勧められているが、36時間と言えば1日半である。本格的な登山家が選ぶ製品だろうか。ファッションにしてはオーバースペック且つ高価であるし、本気で使うならもっと専用の時計を選ぶだろう。この製品に費やす労力をApple Watch Series8の改良かiPhone14へ注いでほしかった。

そんな私が理性が吹き飛んで今回唯一購入したのがAir Pods Pro(第2代)である。真偽のほどは定かではないが、ノイキャン(ANC)機能が2倍へと進化、しかも懸案だった音量調節にも対応。すでにANCイヤホンを鞄に5個入れている私でも、買わざるを得なかった? 今回、一般ユーザーに向けて最も進化したのはこの製品ではないだろうか。とはいえ、初代と比べて約10,000円の値上がりである。SonyやBOSEのイヤホンも視野に入るだけの超プレミア価格(高い)だ。発表から5日経っても納期は2-3週間で変わらない。ANCイヤホンも高級機から入門機まで初代の時と違ってライバルが数多く存在する。

さらに言えば、私のようなアクティブ・ノイズキャンセリング専門のマニアはごく少数で、本来のオーディオマニアの方々とは、根本的に価値観が違う気がする。私は電車や人ごみの中でどれだけクリアにポップスが聴けるかということを基準にしているが、真のオーディオ好きの方は、静寂の中でどれだけ原音を再現できるか、にこだわっている。軽自動車の利便性と高級自動車のステータス性を比べているような気分だ。相撲好きとサッカー好きを同じ「スポーツファン」と呼ぶようなものでもある。

iPhoneはかつて、シリーズを重ねるごとに革新的機能を搭載してきた。ただ、この数年は処理能力とカメラしか進歩していない。飛ばし記事で読んだが、ジョブスの娘さんが鼻で笑ったとか、そうでないとか。

何度でも言うが、私はカメラだけが無限に進化していくことを望んでいない。ただ、Type-Cへの対応、タッチセンサーの搭載など、容易に解決できる課題を克服しなかったのは、これがAppleだからだ。いまさらロック画面のカスタマイズが目玉機能の一つとは悲しい限りだ(iPhone8から対応しているのは皮肉なのか性能を浪費させたいのか、あまり善意とは思えない)。

ただ、それがどこまで続くのか。限りなく薄味の新しいコーヒーを飲まされている気分だ。

(きうら)


-★☆☆☆☆

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