3行で探せる本当に怖い本

ホラーを中心に様々な作品を紹介します

「 サスペンス 」 一覧

首都消失 (小松左京/ハルキ文庫)  ~概要と感想、かなりのネタバレ

タイトルが全てのがっかりSF小説 首都は消失する、するが…… 読みたいテーマと微妙に違う おススメ度:★★✩✩✩ (あらまし)首都圏に突如発生する正体不明の異変。都心を半径30㎞、高さ1000mにもな …

翳りゆく夏(赤井三尋/講談社) ~概要と感想、おススメ点など

20年前の誘拐事件の謎を追う 錯綜する人間関係をスピーディに 意外性と引き替えに、ラストにも疑問も おススメ度:★★★✩✩ (あらすじ)「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」という「事件」をきっかけに、2 …

2666(ロベルト・ボラーニョ/白水社)

850ページを超える分量。しかも二段組。 謎の作家をめぐる、重層的なストーリー。 読書に辛抱強い人向けの本。 おススメ度:★★★★☆ (はじめに)チリ出身の作家ロベルト・ボラーニョの遺作である本書は、 …

海豹島(久生十蘭/ゴマブックスor青空文庫) ~あらすじメイン・一部ネタバレあり

絶海の孤島での、ミステリ的挿話。 読みやすい文章。 かなしげなラスト。 おススメ度:★★★★★ 舞台は、「樺太の東海岸、オホーツク海にうかぶ絶海の孤島」である「海豹島」。時は大正元年三月、「樺太庁農林 …

K・Nの悲劇(高野和明/講談社) ~あらすじと感想、ネタバレもあり

妊娠・中絶をテーマに壮絶な夫婦の戦いを描く 最初を抜ければ、一気に読み通せる通読性 ただ、傑作に至るには今一歩何かが必要だ おススメ度:★★★☆☆ 随分長くかかってしまったが、この度の本屋の「店員さん …

献灯使(多和田葉子/講談社)

読後感に何も残らない。 ディストピア風だが、ちゃちな感じしかしない。 なぜこんなものを著したのだろうか。 おススメ度:★★☆☆☆ (あらすじ)何らかの「災厄」に見舞われた後、鎖国状態の日本で、死を奪わ …

ノヴァーリスの引用/滝 (奥泉光/創元推理文庫)  ~あらしじと軽いネタバレ

全編濃密なくらさ。 ミステリとサスペンス。 文体はかためですが、すっと読める。 おススメ度:★★★★☆ 『ノヴァーリスの引用』は、いわゆる「アンチミステリ」にも分類される、奥泉光の初期傑作。「死が絶対 …

6時間後に君は死ぬ(高野和明/講談社文庫) ~あらすじとそれに関する軽いネタバレ

未来予知ができる青年が関わる短編連作 落ちは読めるが面白い ただ、少々わきが甘い気もする おススメ度:★★★✩✩ 高野氏の著作は結構読んでいるが、失礼ながら当たり外れが激しい方で、外れると手に追えない …

死の棘(島尾敏雄/新潮文庫)

壮大な夫婦の痴話喧嘩の詳細 妻の狂いっぷりが凄い ひたすら繰り返される嫉妬の恐怖 おススメ度:★★★☆☆ この本もいつもの本屋の女性店員さんに推薦頂いた一冊だ。本の帯には「絶望的煉獄か 究極の夫婦愛か …

悪の教典(貴志祐介/文藝春秋)~あらすじとそれに関する軽いネタバレ、感想

人気者教師のとんでもない素顔を描く学園ホラー・ミステリ 残酷描写はかなり多め。 終盤はあの小説にそっくり。 おススメ度:★★★☆☆ このブログでも何度も取り上げている貴志祐介氏の作品。発表当年は「この …

犯人に告ぐ(雫井脩介/二葉文庫)

劇場型犯罪を追う警察小説の傑作 多少のけれん味はあるが緊迫した展開 真に迫るラスト。読ませる。 おススメ度;★★★★☆ これも映画化もされているようなので、有名な作品だ。いわゆる「劇場型犯罪(Wiki …

ユリゴコロ(沼田まほかる/双葉文庫)~あらすじとそれに関する軽いネタバレ、感想

不幸な主人公を襲う驚愕の家族の真実 かなり暗いタッチ&怖い。好き嫌いはあるかも オチが秀逸。かつ感動できる おススメ度:★★★★☆ ドックランを経営する主人公が、母親を失い、父が末期癌であるところから …

幽霊人命救助隊 (高野和明/文春文庫) ~あらすじとそれに関する軽いネタバレ、感想

自殺者が幽霊となって100人の人間を救助 幽霊という題名だが、ホラーではなくエンタメ小説 まったく怖くはないが、面白い おススメ度:★★★★☆ この本は上記の通り、設定こそ「幽霊」という単語が出てくる …

ファントム・ピークス(北林一光/角川文庫)~ネタバレなしのモヤモヤする感想

山で起こる謎の失踪事件を追う 可もなく不可もない文章 オチにはちょっとがっかり おススメ度:★★☆☆☆ 困った。ジャンル分けや詳しい感想を書くと、ネタバレに直結するという本なので、非常に扱いづらい。し …

殺人犯はそこにいる (清水潔/新潮文庫)

実在の誘拐事件に迫る迫真のドキュメント 日本の警察や司法、マスコミへの警鐘 心を揺さぶる文章。読まないのはもったいない おススメ度:★★★★★ 実はこれを「怖い本」というカテゴリーで紹介していいのか迷 …

パラサイト・イヴ(瀬名秀明・新潮文庫)※注 核心に触れるネタバレ感想あり

医学的知識を活用したSFホラー 途中までは面白いが、オチに大不満 ネタバレありで、以下で詳しくその理由を説明します おススメ度:★★☆☆☆ 昨日、鈴木光司氏の「リング」を紹介したので、年度が近く199 …

テロリストの処方(久坂部羊/集英社)~あらすじとそれに関する軽いネタバレ、感想

「医療破綻」&「連続テロ」を巡るサスペンス 医療知識は豊富。謎解きは普通のレベル。 作品のテーマにあれば一読の価値あり。CTスキャンの現実にビビる おススメ度:★★★☆☆ 富裕層の医師を狙った連続テロ …

いきはよいよいかえりはこわい (鎌田敏夫/ハルキ・ホラー文庫)~あらすじとそれに関する軽いネタバレ、感想

セックス描写の多い、オカルト的サスペンス 謎の理由が不可解 内容と真逆の純愛もの おススメ度:★★☆☆☆ お話の導入はありがちだが面白い。広告代理店に勤めている由紀恵という主人公は、都心に格安マンショ …

模倣犯(1-5) (宮部みゆき/新潮文庫)

続婦女誘拐殺人事件がテーマのサスペンス小説 事件が複数の視点で描かれる。非常にスリリングな展開 気になる点ももちろんあるが、ページをめくる手が止まらない大傑作 おススメ度:★★★★★/li> 「 …

新興宗教オモイデ教 (大槻ケンヂ/角川文庫)  ~あらすじ、感想、軽いネタバレ

人を発狂させる力をもった人間の暴走を描く 青春の行き場のないエネルギーのマイナス方向への発散 精神的なエロ・グロ要素満載 おススメ度:★★★☆☆ 「筋肉少女帯」などミュージシャンとしても有名な大槻ケン …

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