3行で探せる本当に怖い本

ホラーを中心に様々な作品を紹介します

「 成城比丘太郎 」 一覧

推しが武道館いってくれたら死ぬ(1) (平尾アウリ/RYU COMICS) ~あらましと感想

岡山で活動するアイドルグループを応援する、ドルオタ女性が主人公。 とにかくかわいいアイドルたちと、登場する女性キャラ。 岡山あるあるドルオタあるある(たぶん)。 おススメ度:★★★★☆ この漫画は、舞 …

にんじん(ルナール[著]・中条省平[訳]/光文社古典新訳文庫) 

「にんじん」とよばれる少年と、その家族の「短編連作」。 何事にもめげない「にんじん」の逞しさ、強情さ。 時折みられる残酷さ。 おススメ度:★★★☆☆ 家族から「にんじん」と呼ばれて、いつもからかわれて …

猫に関する幻想短編を四つ ~野心的縦断感想文集

いにしえの魔術 (ブラックウッド/創元推理文庫) 猫町      (萩原朔太郎/岩波文庫) 猫の泉     (日影丈吉/国書刊行会) ARIA完全版(1)(天野こずえ/マッグガーデン) 猫と幻想(幻覚 …

未来の年表(河合雅司/講談社現代新書)

止められない少子化(人口減少)の実情と、それへの「処方箋」。 「静かなる有事」という、人口減少による(日本)社会崩壊の危機。 日本の「おそるべき未来を時系列にそって、かつ体系的に」ときあかす。 おスス …

生ける屍(ピーター・ディキンスン[著]・神鳥統夫[訳]/ちくま文庫) ~印象と感想

ある島(国家)で行われる実験と、それに携わる男の行末。 ミステリーの要素が付け加わっている、社会派小説のよう。 紹介文というより、印象と感想を。 おススメ度:★★★☆☆ 私は、ディキンスンの作品は一度 …

モロー博士の島(H・G・ウェルズ[著]・中村融[訳]/創元SF文庫) ~あらすじと感想

孤島で行われる、狂気のような実験。 人間と獣の境目とは? エンターテインメントとしても読める。 おススメ度:★★★☆☆ (あらすじ)「エドワード・プレンディック」は、「海難事故」にあい、とある「貨物船 …

尾生の信(芥川龍之介/青空文庫) ~感想とネタバレ、着想を得た「創作小説」

中国故事からとった、美しくかなしい掌編。 何かを待つということは、つらい。 青空文庫の中でも、とても簡単に読める作品。 おススメ度:★★★☆☆ タイトルの「尾生の信」とは、「ばか正直に約束を守るだけで …

暗い暗い森の中で(ルース・ウェア[著]・宇佐川晶子[訳]/ハヤカワ文庫) ~感想と軽いネタバレ

あるパーティーの夜に起こった事件。 一人の女性の視点から解かれていく謎。 人間関係(特に女性同士のもの)の怖さ。 おススメ度:★★★☆☆ ストーリーは、作家である「わたし」こと「ノーラ」のもとに、一通 …

ゾンビ・パラサイト(小澤祥司/岩波科学ライブラリー) ~あらましと軽いネタバレ

「ホスト(=寄生先の生物)を操る寄生生物たち」について。 ゾンビというタイトルだが、生ける屍のことではない。 特に怖がる要素はない。 おススメ度:★★★☆☆ タイトルに「ゾンビ」とあるので、なんか物騒 …

伊藤潤二自選傑作集(伊藤潤二/朝日新聞出版) 〜あらすじと感想、軽いネタバレ

作者の「自作解説」付き9編と、書き下ろし新作1編。 顔芸の要素もあるが、発想をうまく生かしていた良作もあります。 ホラー漫画をあまり読まない人にはちょうど良いかも。 おススメ度:★★★★☆ おススメし …

ペスト(カミュ[著]・宮崎嶺雄[訳]/新潮文庫) ~あらましと軽いネタバレ

ペストに襲われた町の、約一年の記録。 登場人物数人の奮闘と、心境の変化が中心に描かれる。 翻訳の日本語文が読みにくいので、あまりおススメしない。 おススメ度:★★☆☆☆ 実際に本書を読むまでは、なぜか …

ゆらぐ玉の緒(古井由吉/新潮社) ~感想というより、応答のような創作 

これといった話の筋はない。 現在から過去へ、時空を自在に往き来する随想。 私の感想というより、(応答のような)創作。 おススメ度:★★★☆☆ (編者追記・内容の概要(Amazonの紹介文の転記))陽炎 …

江戸の刑罰(石井良助/吉川弘文館) ~内容の紹介と軽いネタバレ

江戸の刑罰と牢屋に関する、古典的名著。 処刑の記述や、牢屋内でのドキュメントは結構おそろしい。 刑の執行や牢屋内の取り決めは、かなり細かい。 おススメ度:★★★★☆ 著者は、「日本法制史」の研究者で、 …

女生徒(太宰治/角川文庫・青空文庫)~感想文を楽に書くシリーズ(小学校高学年〜中学生向け例文)

作品は女生徒に仮託した語り。 小学生を想定した感想文。 部分的に適当にきりとってお使いください。 おススメ度:★★★☆☆(作品としての評価) はじめに (戯言のようなまえがき) 読書感想文は、なぜいや …

吉増剛造詩集 (吉増剛造/ハルキ文庫)

(異例の編者冒頭注)今回は詩集ということで、一般の読者の方には敷居が高いと思われるが、この紹介文を書いた私の盟友の文章も相当ぶっ飛んでいる。どこからどこまでが原典で、どこからが感想なのかが良くわからな …

バーナード嬢曰く。<1巻> (施川ユウキ/一迅社)

読書家(ぶりたい人)必読のマンガ。 本を読んだつもりになれ…いや、読みたくなる一冊。 こんな学生は、なかなかいないだろうな。 おススメ度:★★★★☆ このマンガは、去年アニメ化もされ、今さら取り上げる …

家(栗本薫/角川ホラー文庫) ~感想と軽いネタバレ

新築の家と、家族にまつわる恐怖。 一人の主婦を襲う怪奇現象。 たいして怖くはない。 おススメ度:★★☆☆☆ 専業主婦の「規子」が、念願のマイホームを、郊外の新興住宅地に新築し(資金は夫が出したものだが …

絲的サバイバル(絲山秋子/講談社文庫)

本当に、簡単に読めるエッセイ。 一人キャンプの、絲山的堪能法。 これを読んだ後には、酒と、旨いメシが食いたくなる。 おススメ度:★★★☆☆ 芥川賞作家絲山秋子、このエッセイ連載当時、40歳になったとこ …

夜の夢見の川(中村融・編/創元推理文庫) ~あらましと感想、軽いネタバレ

12編の「奇妙な物語」。 ホラー要素もあるが、どこかとらえどころのない話。 翻訳ものに向かない人には、あわないかも。 おススメ度:★★★☆☆ 『麻酔』(クリストファー・ファウラー)…歯科治療にきた「サ …

杳子・妻隠(古井由吉/新潮文庫)

世間から閉じこもりがちの、一組の男女の奇妙な恋愛。 病の物語といえる。 匂い立つようなエロスが少々。 おススメ度:★★★★☆ 『杳子』は、古井由吉の芥川賞受賞作品です。粗筋としてはこれといった複雑なも …

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