「 成城比丘太郎 」 一覧
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婚礼、葬礼、その他(津村記久子/文藝春秋) ~あらすじ、感想と、ドラマの感想。
披露宴と通夜とのブッキング。 面倒なことをどう乗り切るか。 簡単に読める。 おススメ度:★★★☆☆ 本書の紹介に入る前に、4/22で紹介した『この世にたやすい仕事はない』がテレビドラマ化されていたので …
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2017/04/30 -★★★★☆
サスペンス, ミステリ, ロベルト・ボラーニョ, 成城比丘太郎850ページを超える分量。しかも二段組。 謎の作家をめぐる、重層的なストーリー。 読書に辛抱強い人向けの本。 おススメ度:★★★★☆ (はじめに)チリ出身の作家ロベルト・ボラーニョの遺作である本書は、 …
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海豹島(久生十蘭/ゴマブックスor青空文庫) ~あらすじメイン・一部ネタバレあり
絶海の孤島での、ミステリ的挿話。 読みやすい文章。 かなしげなラスト。 おススメ度:★★★★★ 舞台は、「樺太の東海岸、オホーツク海にうかぶ絶海の孤島」である「海豹島」。時は大正元年三月、「樺太庁農林 …
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シオランの精髄。 トゲのある、おそろしい箴言(しんげん)集。 万人にお薦めしたいが、万人向けではありません(矛盾)。 おススメ度:★★★★★ ルーマニア出身の作家/思想家シオランのアフォリズム集。アフ …
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ナンセンス風だが、(屁)理屈の通ったギャグ漫画(エログロなし)。 ある家族を中心にした連作短編。 登場人物の思考や行動に、共感する部分が、ひとつはあるはず。 おススメ度:★★★★☆ 「虚山(むなやま) …
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ありそうで、なさそうな5つのしごと。 少しだけ、こわい部分あり。 現在、仕事で多忙な人には向かないかも。 おススメ度:★★★★☆ 本書は五つの章で構成される、長編小説といってもいいもの。タイトル通り、 …
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読後感に何も残らない。 ディストピア風だが、ちゃちな感じしかしない。 なぜこんなものを著したのだろうか。 おススメ度:★★☆☆☆ (あらすじ)何らかの「災厄」に見舞われた後、鎖国状態の日本で、死を奪わ …
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ノヴァーリスの引用/滝 (奥泉光/創元推理文庫) ~あらしじと軽いネタバレ
全編濃密なくらさ。 ミステリとサスペンス。 文体はかためですが、すっと読める。 おススメ度:★★★★☆ 『ノヴァーリスの引用』は、いわゆる「アンチミステリ」にも分類される、奥泉光の初期傑作。「死が絶対 …
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血統史たらればなし(栗山求/KADOKAWA/エンターブレイン)
1冊で大まかなサラブレッドの血統の歴史の流れが分かる。 サラブレッドの歴史は、人とのキズナの歴史。 競馬に興味のない人には星なし。競馬が好きなら星5つ。 おススメ度:★★★✩✩ 人間生きていれば、何度 …
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桜の下には何がある? ~「桜の森の満開の下/坂口安吾」&「桜の樹の下には/梶井基次郎」
2編とも短くて簡単に読める。 桜には魔力のようなものがある(個人差あり)。 狂気と正気のあやうい均衡が感じられる。 おススメ度:★★★★★ 「桜の森の満開の下」は、桜の魔力にあてられた山賊と、彼が奪い …
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12のスナップ写真のやうな作品群。 人生や人間関係の難しさを教えてくれる、生活の中に潜むちょっとしたおかしさ、かなしさ、こわさ。 ホラー小説の要素はありません。 おススメ度:★★★★✩ 二十世紀イタリ …
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ナイトランド(ウィリアム・ホープホジスン/原書房)※絶版本~あらすじとそれに関する軽いネタバレ、感想
2017/04/09 -★★★★☆
ウィリアム・ホープホジスン, ホラー, 幻想, 成城比丘太郎長編ファンタジーにホラー要素の加わった冒険譚 得たいの知れない怪物のオンパレード 愛する女性をおもいやる男の一途な想い。いい意味で おススメ度:★★★★☆ イギリスの怪奇小説家ホジスンの最高傑作。舞台 …
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変身(フランツ・カフカ/集英社文庫ヘリテージシリーズ『カフカ』より)~あらすじとそれに関する軽いネタバレ、感想
日本一有名な変身譚(おそらく)の新訳 グレゴール・ザムザを襲った悪夢のような境涯と、彼の明晰な自己分析 人間でなくなったものと、その家族との断絶 おススメ度:★★★★★ 夢から覚めたグレゴール・ザムザ …
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セメント樽の中の手紙(葉山嘉樹/ちくま文庫)~あらすじとそれに関するネタバレあり、感想
2017/04/05 -★★★★★
ホラー, 成城比丘太郎, 文学・哲学文学・哲学, 葉山嘉樹文庫6ページ分で読めるプロレタリア文学の傑作 身を粉砕されてセメントと一体化した男の話。 怖さより労働者のかなしみがメイン おススメ度:★★★★★ どうも今回からちょくちょく投稿させていただくことにな …