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三毛猫ホームズの推理(赤川次郎/角川文庫)〜あらすじと軽いネタバレ、感想
気の弱い刑事と三毛猫が密室殺人に取り組む 軽妙な文章、抜群の読みやすさ 落ちは意外とヘビー オススメ度:★★★★☆ 最早、伝説となりつつある赤川次郎の最も著名なシリーズの第1作。初めて読んだのは中一の …
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ノヴァーリスの引用/滝 (奥泉光/創元推理文庫) ~あらしじと軽いネタバレ
全編濃密なくらさ。 ミステリとサスペンス。 文体はかためですが、すっと読める。 おススメ度:★★★★☆ 『ノヴァーリスの引用』は、いわゆる「アンチミステリ」にも分類される、奥泉光の初期傑作。「死が絶対 …
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怖い本をススメてください ~「恐怖の大王大賞」&「こんな本を買った自分が一番怖い大賞」開催予告
当ブログも昨年12月に開始し、早四カ月余り。正月は休みましたが、その間に書き溜めた記事は130本以上。今も毎日更新していますが、6月には目出度く200本近い本が紹介されているでしょう。 そこで、その時 …
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四日間の奇跡(浅倉卓弥/宝島社文庫) ~あらすじと簡単なネタバレ、罵倒
魂入れ替わり系の「感動」的なストーリー 音楽にテーマを取った作品 作品そのものよりも「このミス」に猛烈な悪意を感じる おススメ度:★✩✩✩✩ (あらすじ)脳に障害を負った少女と、ピアニストの道を閉ざさ …
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血統史たらればなし(栗山求/KADOKAWA/エンターブレイン)
1冊で大まかなサラブレッドの血統の歴史の流れが分かる。 サラブレッドの歴史は、人とのキズナの歴史。 競馬に興味のない人には星なし。競馬が好きなら星5つ。 おススメ度:★★★✩✩ 人間生きていれば、何度 …
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6時間後に君は死ぬ(高野和明/講談社文庫) ~あらすじとそれに関する軽いネタバレ
未来予知ができる青年が関わる短編連作 落ちは読めるが面白い ただ、少々わきが甘い気もする おススメ度:★★★✩✩ 高野氏の著作は結構読んでいるが、失礼ながら当たり外れが激しい方で、外れると手に追えない …
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桜の下には何がある? ~「桜の森の満開の下/坂口安吾」&「桜の樹の下には/梶井基次郎」
2編とも短くて簡単に読める。 桜には魔力のようなものがある(個人差あり)。 狂気と正気のあやうい均衡が感じられる。 おススメ度:★★★★★ 「桜の森の満開の下」は、桜の魔力にあてられた山賊と、彼が奪い …
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本当に役立つ仕事の本。ただし…… 実行する勇気はあるかね? 私は実行した。その結果は? おススメ度:★★★★★ 仕事は楽しいかね? 何という危険なフレーズなんだろう。今この満員電車に揺られている(通勤 …
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12のスナップ写真のやうな作品群。 人生や人間関係の難しさを教えてくれる、生活の中に潜むちょっとしたおかしさ、かなしさ、こわさ。 ホラー小説の要素はありません。 おススメ度:★★★★✩ 二十世紀イタリ …
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ルパン三世 カリオストロの城(宮崎駿/アニメ映画) ~ネタバレ感想・観てない人は注意すること
情熱に満ちた宮崎駿監督の最高傑作 ナウシカより、シータより、さつきより、キキより、ラナより可愛いヒロイン(異論は認める) これが「ルパン三世じゃない」というモンキー・パンチの抗議も分かる おススメ度: …
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ウェンディゴ(アルジャーノン・ブラックウッド/ナイトランド叢書)
2017/04/11 -★★★★★
アルジャーノン・ブラックウッド大自然の脅威や、不可視の霊威を感じ取れる怪異譚(かいいたん) 読みごたえのある3つの中編 クトゥルー(クトゥルフ)神話を知らなくても楽しめる おススメ度:★★★★★ イギリスの怪奇作家、ブラックウッド …
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様々な病気が人を殺すバイオSFホラー けっこうグロイので注意 オチはイマイチだが、病気系ホラー好きにはいい本 おススメ度:★★★☆☆ (あらすじ)色んな奇病が発生する世界が舞台。人体を発火させるカビ、 …
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ナイトランド(ウィリアム・ホープホジスン/原書房)※絶版本~あらすじとそれに関する軽いネタバレ、感想
2017/04/09 -★★★★☆
ウィリアム・ホープホジスン, ホラー, 幻想, 成城比丘太郎長編ファンタジーにホラー要素の加わった冒険譚 得たいの知れない怪物のオンパレード 愛する女性をおもいやる男の一途な想い。いい意味で おススメ度:★★★★☆ イギリスの怪奇小説家ホジスンの最高傑作。舞台 …
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お知らせ:読書感想文に本ブログをコピペする時の3つのポイント(実践編)
読書感想文に転載可能 ただし、少し変えないとバレるかも 変え方の簡単なアドバイスします 先ほど、共著者の成城君と話していたのだが、非営利目的、もっと言うと「読書感想文」で困ったらどんどん利用してもらい …
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変身(フランツ・カフカ/集英社文庫ヘリテージシリーズ『カフカ』より)~あらすじとそれに関する軽いネタバレ、感想
日本一有名な変身譚(おそらく)の新訳 グレゴール・ザムザを襲った悪夢のような境涯と、彼の明晰な自己分析 人間でなくなったものと、その家族との断絶 おススメ度:★★★★★ 夢から覚めたグレゴール・ザムザ …
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千と千尋の神隠し(宮崎駿/スタジオジブリ) ~あらすじと軽いネタバレと怖さの構造
いわずと知れた摩訶不思議な和風ファンタジーの傑作 ホラー要素満載で悪意しか感じない展開 しかし「超」天才の限界を感じる作品 おススメ度:★★★★✩ 「君の名は」や「アナ雪」や「タイタニック」を足蹴にす …
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もっと厭な物語 (文春文庫)~あらすじとそれに関する軽いネタバレ、感想
読後の厭な気分を味わうM系短編集 合わない話もあるが、基本面白い 不思議系、グロ系、寓話系なんでもあり おススメ度:★★★★☆ これも店員さんに薦めてもらったので、店員さんというタグをつくってしまった …
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セメント樽の中の手紙(葉山嘉樹/ちくま文庫)~あらすじとそれに関するネタバレあり、感想
2017/04/05 -★★★★★
ホラー, 成城比丘太郎, 文学・哲学文学・哲学, 葉山嘉樹文庫6ページ分で読めるプロレタリア文学の傑作 身を粉砕されてセメントと一体化した男の話。 怖さより労働者のかなしみがメイン おススメ度:★★★★★ どうも今回からちょくちょく投稿させていただくことにな …
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忙しいので助っ人を頼んだ 私より本をよく読んでいる 紹介の形式は同じ。文体は違う。 私の仕事が変わることもあり、これまでの頻度で更新のめどが立たないので、強力な助っ人をスカウトしてきました。 私の親友 …