3行で探せる本当に怖い本

ホラーを中心に様々な作品を紹介します

「 投稿者アーカイブ:きうら 」 一覧

蛇神 「蛇神」シリーズ (今邑 彩 /角川ホラー文庫)

古事記がらみの伝奇ホラー 蘊蓄は長いが古き良き日本の味わい 惜しむらくはインターネットの出現 オススメ度:★★★☆☆ 最初に結論を言うと「日本の奥地にはまだ我々の知らない村があって不可思議な因習が続い …

紫の雲(M・P・シール、南條竹則[訳]/ナイトランド叢書)

「SF作家」シールの代表作 死をもたらす紫の雲 冒険ものにはじまり、やがて破滅系SFになり、最後は神話へ おススメ度:★★★★☆ 【はじめに】 M・P・シールの『紫の雲』(1901)は、ホラーチックな …

エス(鈴木光司/角川ホラー文庫) 【ネタバレ全開】

「貞子」にまつわるアナザーストーリー 粗が多すぎて最後は本を投げたくなる 怖くはありません。 オススメ度:★★☆☆☆ 作者が鈴木光司で、本の裏に次のようなあおりがある以上、リングの関連書であるのは分か …

読書について【2】(成城比丘太郎のコラム-10)

読書についての雑文 『本の虫の本』について 年末年始や初夢について おススメ度:特になし 【はじめに】 ちょっと遅いですが、2019年明けました。今年の目標などはないですが、今年もそれなりに本を読んで …

ここから先はどうするの: 禁断のエロス (新潮文庫)

5人の作家によるエロスがテーマのアンソロジー 性的に興奮するというより後味の悪い話が多い イマイチこの本を読むシチュエーションが分からない おススメ度:★★☆☆☆ 新年早々「禁断のエロス」はないと思う …

年末に読んだ本~読書メモ(25)

「読書メモ-025」 ラノベについて 新書と中国文学について おススメ度:特になし 【はじめに】 今回は、去年(2018)の年末に読んでいた本の中から、感想を書けるものだけを取り上げる。内容はライトノ …

出口のない海(横山秀夫/講談社文庫)

人間魚雷の乗組員の半生 戦争×野球という珍しい組み合わせ 娯楽作品として読めば楽しい。メッセージ性は弱い。 おススメ度:★★★☆☆ 第二次世界大戦時、人間魚雷こと特攻兵器「回天」の乗組員がいかにして自 …

「幽霊屋敷」の文化史(加藤耕一/講談社現代新書)

2019/01/09   -★★★☆☆

「TDL」にあるアトラクションについて 「ホーンテッド・マンション」の成立史 ゴシック小説から、幽霊出現装置までを簡単に見る おススメ度:★★★☆☆ 【はじめに】 東京ディズニーランド(以下、TDL) …

ブルックリンの少女 (ギヨーム ミュッソ (著), 吉田恒雄 (翻訳)/集英社文庫)

恋人の衝撃の告白から始まるスピード感のあるサスペンス 連続少女監禁殺害事件が核となっている 前半は素晴らしい出来、後半は賛否の分かれるところ おススメ度:★★★☆☆ 結婚を決めた美しい恋人との運命の夜 …

ロマン【1・2】(ウラジーミル・ソローキン、望月哲男[訳]/国書刊行会-文学の冒険シリーズ)

  ソローキンの傑作 前半は、ロシア文学の系譜に連なるロマン 後半は、すべてが解体されていく おススメ度:★★★★☆ 【はじめに】 ソローキンの『ロマン(POMAH)』は、傑作(怪作・快作)ですので、 …

のんびりまとめ2018

2019/01/02   -まとめ
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【前振り】 今回は、お正月特別企画として、今回は2018年の我々の活動の中からホラーと類書だけをのんびり振り返ってみるという内容である。ホラーと類書だけと書いたのは、文学や哲学、ノンフィクションや歴史 …

新年のご挨拶

2019/01/01   -お知らせ
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昨年は、一年間当ブログを拝見頂きありがとうございました。 脱線も多い一年でしたが、私たちなりにホラーを中心に読書の面白さを追求してきたつもりです。 読書は楽しい、そして、面白い本を人にすすめるのは楽し …

方丈記 現代語訳付き (鴨 長明(著)簗瀬一雄(訳) /角川ソフィア文庫)

2018/12/30   -★★★★☆
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読んで心地よい不朽の名文 素敵な世捨人ライフ 無常感というよりむしろエネルギッシュ おススメ度:★★★★☆ 【ご挨拶】 今年最後の更新がなぜか古典。まあ、世知辛い世の中、一年の締めにはふさわしいとも思 …

エデン(スタニスワフ・レム/早川書房)

「ファースト・コンタクトもの」 惑星エデンに不時着した6人の探索行 SFというよりファンタジーに近い部分もある おススメ度:★★★☆☆ レムの『エデン(EDEN)』は、《未知のものとの出会い》として書 …

首ざぶとん (朱雀門 出/角川ホラー文庫)

妖怪(?)連作短編小説集 推理もののようなファンタジーのような テーマは「迷い込む」余り怖くはない おススメ度:★★★☆☆ 出だしは本格的な怪奇小説っぽいのだが、途中から「怪異があることが前提の話」と …

2018年まとめ【書物・アニメ】

2018年のまとめ(2) 今年読んだ本についてのふりかえり アニメについても少し 【はじめに、ブックガイド本について】 世間には、ブックガイド本や、それに類するような書評本などがあふれています。同様に …

日常(あらゐけいいち/角川コミックス・エース)

生粋のギャグ漫画 アニメも原作を丁寧に映像化 ギャグにかける心意気がいい おススメ度:★★★★☆ アイキャッチからも分かるように、非常にかわいい絵柄。その絵から想像されるような萌え要素は無いとは言わな …

2018年まとめ【サッカー・競馬】

2018年のまとめ(1) 今年のサッカーについて 今年の競馬について 【サッカーまとめ】 今年は、ロシアワールドカップがあった。結果などについては詳しく書くことが何もない。トーナメント出そろった時点で …

ステーシーズ―少女再殺全談 (大槻ケンヂ/角川文庫)

スプラッタ系ゾンビもの グロくはあるが余り直接的エロ要素は無い ちょっと変わった少女偏愛小説 おススメ度:★★★☆☆ またグロい小説を読んでしまった。副題に少女再殺全談とあるのである程度、覚悟はしてい …

最近読んだ本などについて~読書メモ(024)

「読書メモ」~(24) 読んだ新書について ゾンビランドサガについて少し おススメ度:特になし 斉藤美奈子『日本の同時代小説』(岩波新書)を読んだ。だいたいにおいて、予想通りの内容だった。その内容とは …

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