- 「コラム048」
- 依存症について
- 質問されました
- オススメ度:特になし
【Q:最近読んだホラーについて教えて下さい】
この1週間は、ホラー読んでません。
【Q:では何か怖い本は読みましたか?】
松本俊彦『世界一やさしい依存症入門』(河出書房新社)という本を読みました。
中学生以上を対象にした内容の本ですけど、むしろ思春期の人とふれ合うことの多い大人こそ読んでほしいですね。
【Q:「世界一やさしい依存症」とは、どのような依存症なんですか?】
あっ、そうか。「やさしい依存症」って解釈もあるのか。依存症になるのが「やさしい」っていう解釈もできるんですね。まあ正確には、依存症についての「世界一やさしい入門」書ってことですけど。
【Q:冗談にもマジメに答えて頂けるんですね】
マジメに答えとかないといけないですからね。
【Q:依存症というと色々ありますよね?】
色々あります。薬物やギャンブルやアルコールやニコチンなどから、ゲームや買い物などまで。
【Q:依存症は怖いというイメージがありますが】
確かに、怖い部分のほうが大きいでしょう。著者も「依存症はなくならない」と書いてます。しかも、依存症かどうかの線引きも難しいのです。なので、本人や周りの人たちが注意深く「依存症」なのかどうか見ていかないとですね。とくに、子どもたちにとって依存症が心身に多大な影響を及ぼすことがありますから。
【Q:子どもが何にハマってるか注意しましょうということで?】
そうですね。干渉が過ぎないような感じで見守るべきなんでしょうね。
【Q:人ととの関わりが大事ということですか?】
結局そうですね。何かに依存するというそのきっかけは、周囲から「孤立」していたり、周囲の理解を得られなかったりするところから生じたりしますゆえ。
【Q:でも、他人の影響で何かに依存することもありますが】
何かに依存すること自体は絶対的に悪いわけではないです。よくない依存症があるのです。その「よくない依存症」の一因として孤立があるというわけです。
【Q:ひとりで苦しむのがダメだと?】
そうですね。子どもたちのなかには、なかなか相談できる大人が少ないこともありますし。
それと、依存症というのは誰でもなる可能性があります。そこには、依存症になってしまった原因があるんです。その原因をよく知ることで依存症予防にもつながりますし、また、依存症への偏見や差別を取り除くこともできるでしょう。
【Q:依存症になった事情を知らないといけないんですね】
そうです。そのあたりはこの本に書いてます。10代の人たちは悩みとかを自分で抱え込むことが多いので、そういう人たちは信頼できる大人に悩みを相談しましょうということです。信頼できない大人しかいないなら、信頼できる施設(「精神保健福祉センター」など)に相談しましょう。
追記:「信頼できない大人」とは、子どもの話をきちんと聞かない大人や、子どものことを否定する大人などのことです。
【Q:では、あなたの子ども時代に何かに依存してました?】
まあ、テレビゲームですかね。中学生時代にはゲームのことばかり考えてた時期があります。
【Q:あなたが、これって依存症ではと思ったことはありますか?】
自分ではあまり分からなかったですけど、この本を読んで、病院から処方されてる薬に依存してるなと思いましたね。まあ、しょうがないことですけど。
あとは、アルコールとか競馬とか。昔は、インターネット依存とか買い物依存とかありましたね。
【Q:タバコ依存は?】
タバコは全く吸いません。今まで2回くらいしか吸ったことないです。これからも吸わないですねー。
【Q:アルコールも適度なら良いのでは?】
もちろん、適度ならいいのでしょうけど。著者によると、「アルコールも立派な薬物」だということです。私が言うのもなんですが、10代からアルコール摂取はやめといたほうが。
【Q:あなたはアニメを観るそうですけど、アニメ依存ですか?】
さあ。数日間アニメを観なくても禁断症状は出なかったので、アニメ依存ではないです。ゲーム依存症はあっても、アニメ依存症がないのかなぁ。ここらへんに、ゲームとアニメの違いがあるのかも。ゲームは依存度が高いんでしょう。
【Q:ゲームはおもろいでけど】
それについては異存ないですー。
【Q:ウマ娘のゲームにハマる人はいても、アニメにハマる人は少ないと?】
そうですねー。ゲームに対して時間やお金を費やす人は多いですけど、アニメ作品そのものに時間をかける人はそれほどいないですかねー。
でも、ゲームやアニメ作品が人の心を浄化してくれることもあるので、その限りではどちらも有益なのかもしれません。
【Q:では、ホラー作品やホラーゲームの依存症って考えられます?】
どうでしょうか。ホラー作品を見てドーパミンが出るのかどうか。私には分かりません。私自身はホラーに依存してないという自覚があります。
ホラーゲームの依存症って、単にゲーム依存症の一部なのかも。
【Q:では、あなたはギャンブル依存症ですか?】
どうなんでしょう。ギャンブルは競馬しかしないので分かりません。パチンコは数回しかやったことないし。そもそも、競馬をギャンブルと捉えてはいませんので、ギャンブル依存症ではないですよー。
【Q:競馬は公営ギャンブルですけど】
そうですけど、私の場合、基本的に土日しか馬券買わないですし。しかも、競馬予想をパズルゲームみたいなものと捉えているので、そこにはあまりギャンブル性はないんです。ゲームを解いた報酬として幾ばくかの金銭が貰えるという感じですね。
【Q:それは立派な競馬依存だと思いますが】
お褒めにあずかり恐悦至極に存じます。大好きな競馬とはこれまで二十年以上もうまく付き合ってます。
余談ながら、ギャンブル的な馬券購入の仕方をする人って、競馬好きじゃなくて単にギャンブルしたいだけなのかも。そういう意味だと、競馬好きとギャンブル好きとは峻別できそうです。
【Q:では、競馬以外のギャンブルにハマることはないと?】
今のところないです。将来的には分かりません。
【Q:ギャンブルのアニメがありますけど】
色々ありますね。例えば、『賭ケグルイ』なんてのは高校生が学校でギャンブルするわけですから、一見ヤバい内容です。でもよく見ると、ゲームとしてギャンブルしてる気もするので、ギャンブル依存症にならない人もいます。というか、ギャンブル耐性のある人が勝ち残ってるだけだからそう見えるのかも。いずれにせよ、高校生でギャンブルしないほうがいいです。
【Q:では、実際の競馬について教えて下さい】
先週、アメリカのブリーダーズカップがありました。日本馬がふたつのレースで優勝しましたー。ラヴズオンリーユーとマルシュロレーヌです。ラヴズオンリーユーに関しては、芝のG1をシーザリオが勝ったことがあるので勝てるだろうとは思ってました。
驚いたのはマルシュロレーヌのほうです。アメリカのダートG1を勝つとは考えたことがなかったので、純粋に驚きです。とてつもないことです。勝った馬はどちらもサンデーサイレンスの系統なので、なんというか親元に帰ったような感じで、感慨もひとしおです。
さて、今週はエリザベス女王杯があります。それと、福島記念です。エリザベス女王杯に関しては、ウインマリリンは最終追い切りが良くてしかも内枠に入ったら本命候補ですね。あとは、3歳馬をどうするか。思いきって切るのもアリかも。でも全部切るのも怖い。
【Q:ではさいごに、岡田以蔵は何に依存してたと思いますか?】
さて。人斬り依存とかですかね~。
(成城比丘太郎)